女性が起業するには。小さく始めて成功させる5ステップをベストセラー著者が解説!

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

起業を考える女性は、年々増えています。株式会社東京商工リサーチの「第10回「全国女性社長」調査」によれば・・・

全国の女性社長は54万919人で、調査を開始以来、初めて50万人を超えた。前回調査(2019年)の47万8,619人から13.0%増加した。

株式会社東京商工リサーチ「全国の女性社長が初めて50万人を突破 第10回「全国女性社長」調査」 より引用

 
「女性社長」でこれだけ増えているのですから、フリーランスや在宅で個人で小さく仕事をしている人などを含めると、もっともっと多くなるでしょう。自宅で家事や育児をしながら個人事業を始め、売上を伸ばしてから法人化するというパターンも増えているようです。
 

学生
 

女性が活躍するほど、社会が明るくなりそうで、とっても素晴らしいことだと思います。ダイバーシティ推進により、女性の起業には追い風が吹いている今、ぜひ一歩踏み出していただきたいと思っています。ですが、起業したいと考えると敷居も高く感じるでしょう。

この記事では「起業したいけどどうしたら良いのかわからない」という女性に向けて、考えなくてはならないこと、やらなければいけないステップをまとめていきます。

ポイント 起業したい女性に必要な準備5ステップ

女性が起業したい時にやることとは?

学生

起業したい女性に必要な準備5ステップ

  • 起業の目的をざっくりと決めよう!
  • 何をやるのか(起業アイデア)を出そう!
  • 資金を準備しよう!
  • インフラを準備しよう!
  • 売ろう!売れないなら改善しよう!
起業の目的をざっくりと決めよう!

ゴールやビジョンを明確にしようと言ってくる人が多いのですが、最初からそんな事はできませんし、どんどん変わっていきますので最初から型にはめる必要はありません。

少しずつ自分の価値に気づいていく。それが現実です。最初は、お金が欲しい、自立したい、離婚したい、そんな理由でも大丈夫ですし、産休後に復帰したくないからみたいな消去法でも問題ありません。自分に正直に、自分の気持ちに従いましょう。無理しないことです。
 

何をやるのか(起業アイデア)を出そう!

女性らしさを活かした、自分の経験、年齢ならではの起業アイデアを出してみましょう。最初は見つからないと思いますので、たくさんの事例を見てください。小さい規模で始められリスクも小さい起業事例は、以下の記事を読んでみてください。

起業する女性、しかも主婦の起業が増えています。「起業したい人は、独身者の方が多いですよね?」と女性会員さんから聞かれることがありますが、実際、会社で働く主婦、共働き家庭の皆さまが圧倒的に多いです。  女性の感性は男性のそれとは違ったものがあり、より生活に密着していますので、社会に受け入れられやすい特徴があります。起業18会員さんにも、家庭や子育てに忙しい日々を過ごしながらも、主婦ならではのアイデアで、生き生きと事業を拡大している方がたくさんいらっしゃいます。そんな輝く女性を目の当たりにして「...

 

小さく始めるプチ起業の事例や注意点はこちらにまとめています。ライフスタイルに合わせて空いた時間で起業したい方は、ぜひ読んでおいてください。

一般的な起業とは異なり「プチ起業」は、ライフスタイルに合わせて空いた時間で行うという意味合いが強いです。そのため、家事、育児などで仕事の時間が安定してとれない状態にある女性でも始めやすいことが特徴的。働く意欲はあるけれど、会社員として復職したり、パートとして仕事をするのは難しいという方にピッタリです。プチ起業と一口にいっても、その業種は様々です。  難しく感じる方もいるかもしれませんが、あなたが持っているスキルやアイディアを活かしたジャンルを選べば、始めるまでのハードルは低くなりますよ。  職...

 

プチ起業よりちょっと大きめの「事業」を考えている女性は、こちらの一覧記事をチェックしてください。

男性の起業ももちろんなのですが、起業する女性も増えています。今はインフラ環境が整ってきたことはもちろん、女性の感性が求められるシーンがとても増えているため、当然の流れとも言えます。今回は、多くの女性が選択する起業ネタ(アイデア)には、どのようなモノがあるのかをまとめてみました。  まず、ひとり起業をする女性の数はどんどん増えています。たとえば、東京商工リサーチ調べの「第9回「全国女性社長」調査」では・・・2018年の女性社長は全国で45万4,961人と、前年(41万1,969人)から10.4%増加した。2014年(31万...

 

ユニークなアイデア、女性らしさを活かしたビジネス事例はこちらにまとめています。

年々、女性の起業家が増えています。かつては女性が起業する業種は限られていましたが、今は可能性が無限に広がっています。  今回は、女性ならではの発想で成功を納めた、8人の女性起業家を紹介します。  成功を納めた8人の女性起業家女性ならではの起業アイデア 1.来店できない女性にトータルビューティをサービスする訪問美容東京都内で訪問美容サービスを行うある企業は、40代の女性社長のもと、病気や怪我などの理由で美容室に行けない人への出張美容サービスを提供しています。所属スタイリストは、全員、介護職の国家資...

 

最もお手軽なビジネスのひとつである「ネットショップ」の開設について、こちらでご紹介しています。

女性の起業率が年々上がってきています。以前の記事でもご紹介したのですが、東京商工リサーチ調べの「第10回『全国女性社長』調査」によると・・・ 全国の女性社長は54万919人で、調査を開始以来、初めて50万人を超えた。前回調査(2019年)の47万8,619人から13.0%増加した。全企業に占める割合は14.2%(前回13.6%)で、産業別では飲食業などを含む「サービス業他」が47.1%と5割に迫る。東京商工リサーチ「第10回「全国女性社長」調査」 より引用 その中でも注目を集めているのが「週末起業」です。週末だけであれば、仕事や家...

 

資金を準備しよう!

どんなビジネスをやるのかによって、必要な資金額は変わってきます。今は不確実性の高い時代の移り変わりのタイミングなので、できれば固定費をかけず、小さくスタートすることをお勧めします。店舗を構えたり、立派な事務所を借りたり、従業員を雇ったりするのは可能なら避けてください。

まとまった資金が必要な場合は、補助金を申請したり、日本政策金融公庫から融資を受けたり、クラウドファンディングを利用することもできます。

ヨガ講師・カウンセラーなど、資金を殆どかけずに立ち上げたビジネス事例の解説をこちらに掲載しています。

私の周りには、起業して今は本業として活躍している人でも、最初は週末起業から始めたというケースが多いです。特に女性は複数のことをこなす能力に長けているからこそ、週末起業でも成功しやすいと言えます。  ここでは女性の週末起業の成功の秘訣を、ヨガ講師と心理カウンセラーの事例から解説いたします。なぜ週末起業で始めて、本業になるほど成功できるのか、ここからヒントを探してみてください。  ヨガ講師女性が週末起業で成功するための秘訣 ヨガ教室で週末起業から大成功した人がいます。週末だけでは生徒がたくさん集ま...

 

インフラを準備しよう!

起業するにあたり必要になるインフラも、何をするかによって変わってきます。ですが銀行口座やクレジットカードなど共通している部分もありますので、こちらにTodoリストとしてまとめました。

私たちが提唱する「会社員のまま180日で起業する」という起業準備スタイル。それは、会社に勤めながら、最初の180日でビジネスを立ち上げ、その後、一年をかけてビジネスを育てる活動のことです。もはや副業・兼業・週末起業、待ったなしの時代。2021年5月3日のNHKサイトで「副業・兼業812万人の見通し 去年より100万人余増 コロナ影響か」という記事が紹介されています。記事によれば、副業や兼業を行う人が去年より100万人も増えて「812万人」に上るとのことです。もう、検討中、情報収集中、何て言っている場合ではないですね。...

 

売ろう!売れないなら改善しよう!

起業するときに最も大切になるのは「売る」ことです。売れなければビジネスは終わってしまいます。商品やサービスの改善をしながら、多くの人に知ってもらうために発信しましょう。あなたの魅力を存分に発信して、ファンを作っていきましょう。

発信を強化するには広告宣伝費に投資するのが一番ですが、適当にやってしまうと、お金は溶けるようになくなっていきます。まずはしっかりとベースを作り、その上でたくさんの人に知ってもらえれば商品は売れるようになっていきます。

女性ならではの視点は強い武器になり、発信を差別化できるポイントになります。きちんと仲間内でモニター調査を行いながら、多様化する消費者のニーズを的確に把握し、ターゲットにしっかりとメッセージを届けてください。
 

ポイント 世代別・女性起業のポイント

共感と個性。女性起業のパワーはすごい!

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ジェンダーや年齢のことを語るのはよろしくないとは思いますが、検索キーワードとして年齢や女性という言葉がどうしても入ってきますので、ここでは敢えてそのような分け方で解説していきます。
 

20代は、20代らしさ、20代女性のセンスを生かす

20代、Z世代が持つセンサーは、それより上の世代からは全く想像がつかないくらいに敏感です。その感性を活かせば、必ずビジネスチャンスがあります。大人たちがついてこられない世界で、圧倒的な存在感を出しているのは、常に20代です。

IT業界・飲食業界・WEB業界など、20代の女性起業家は様々な場所で活躍中です。  もう「起業=男性のやること」などと認識している人はいないでしょうが「女性起業支援」を謳って「起業したことのない女性」が荒稼ぎをしている怪しい世界でもありますので、プロの視点できちんと解説してみたいと思います。   20代女性が起業で成功するためのポイントで、まず最初に挙げられるのは「社会のニーズを考える癖をつける事」です。他にも「団体のトップに立つ」「経営と法律に関する知識を取得する」「小さなビジネスで経験を積む」とい...

 

30代女性は、新しいことにも挑戦できる

30代女性は、ある程度の社会経験があり、会社組織や自分の仕事を客観的に見られるようになっているはずです。自分の得意なこと、向いていないことなども、わかってきているでしょう。

収入がまだ低い中で子育てが始まったり、何かと大変なタイミングだとは思いますが、失敗しても次があり、体力も十分にありますので、起業するには良いタイミングです。

女性が輝く社会は実に活気づきますね。今回は、私は女性が起業、独立することに大賛成だというお話をしたいと思います。先ほど、30代女性会員さんからLINEをいただき「会社の上司に嫌味を言われて、大きな声で注意されて、とてもくやしい思いをした」というメッセージをいただきました。  そうですよね。くやしいですよね。聞けば「派遣はいいよなぁ」とも言われたとのこと。泣くほどくやしい気持ち、よくわかります。こういう話を聞くほど「はやく会社を辞める力を身につけてほしい」と思いますし、未だ、このご時世で男尊女卑とか...

 

30代は経験を活かしても、キャリアチェンジするにも良いタイミングですね。

30代は活気に満ち溢れ、公私共に絶頂期を迎える時期です。あなたは30代ですか? これから30代突入ですか? もう終わってしまいましたか?   結婚して子供がちょうど幼稚園、2~3歳で子育てに追われている人もいるでしょうし、育児に専念しながら順風満帆な生活を送っている人も多いと思います。と言っても、女性の社会進出の傾向もあって、私の周りでは独身女性が多いです。今は、大企業では育児休暇の制度が整っていますし、時短勤務など女性が働きやすい環境が整いつつあります。産休から1年で職場復帰できる女性が多く、寿退...

 

40代は、経験を活かした「こだわりのビジネス」を

40代にもなれば、社会人としても十分な経験があると思います。ビジネスを立ち上げる際には「自分の経験をベースに考える」ことが多くなると思いますが、実際、選択肢はかなり狭まってきているはずです。

一方で、ミッドライフクライシスという言葉があるように、燃え尽きてしまったような感覚になったり、自分を見失ってしまうこともあります。これまで与えられた仕事をこなすことだけをしてきた人には、頭が硬くなっている分、起業アイデアが出ないと焦ってしまう人もいるでしょう。

● 質問40代の女性です。コロナで会社の業績が悪くなったため、転職を考えていました。面接も何度か受けましたが、生活のために働きたいという気持ちばかりで、志望動機なども全く答えることができませんでした。そもそも、自分に何ができるのか、スキルもなく、お金もなく、仕事じゃないことでもできる事が何もない自分を考えると、とても悲しい気持ちになってきます。転職は難しいそうなので、いっそ起業してみたいと思っているのですが、自分に何ができるのか、ここでも結局そこで何もわからず、気持ちばかりが焦っています。今の会...

 
● 質問現在、主婦をしている40代女性です。子供は中学生で、手が離れています。今はパートで、在宅で事務の作業をしています。子供の教育費のためにもう少し収入が欲しく、起業について勉強を始めています。体力的にもあまり強くないので、飲食店をやるなどはできないと思っています。自宅やレンタルオフィスを借りるくらいで、低コストでこじんまりとできる起業には、どのようなアイデアがありますでしょうか?  ● 回答主婦が家計を助けようと考える場合、パートやアルバイトといった方法を選ぶのが一般的です。しかし、主婦業は立...

 

50代女性は、これまでの人生を武器にしよう

一つの仕事を長く続けてきたり、専業主婦だったり、子育てだったり、離婚経験があったり、50代女性はその人生経験の全てが差別化要因、武器になります。

自己開示をして、たくさんの人に愛されるファンビジネスを展開すると有利になるでしょう。ですが、失敗したらやり直しがきかない年齢でもあるので、慎重に進めて下さい。

女性が50代から起業をするには必要なことがあります。50代という経験豊富な年代で起業することにはメリットがある一方で、デメリットもあります。しかし、デメリットのほとんどは、しっかりとした準備で補うことが可能です。今回は、50代女性の起業に必要なことを5つ挙げて、デメリットをデメリットにしない方法をお話しします。  50代女性の起業に必要なこと50代女性の起業に必要な5つのこととは? 起業と結びつくたくさんの経験50代女性の経験値は、個人差があります。会社で同じ仕事を長く続けた人と、様々な職種を経験してきた...

 

60代だって問題なし!

起業18会員の齋藤光代さんは62歳。それでもキラキラの起業家です。アクティブにチャレンジするお姿が、多くの若手起業家に勇気を与えてくれています。

人生このまま終わるわけにはいかない!62歳だという齋藤光代さん。Gカップブラジャーのオリジナルブランド【OnlyG】を立ち上げ、精力的に活動されているシニアの星です。今回は、そんな齋藤さんのアパレル起業体験、半生について教えていただきました。  齋藤光代さんって誰?【60代シニア起業】人生このまま終われない!「起業体験談」  Gカップブラジャー専門ブランド【OnlyG】オーナー 真面目 責任感が強い 困っている人がいると助けたくなる 人から何かを頼まれると断れない 直ぐに行動して後で反省する 頑固 人と違う事をやり...

 

ポイント 女性起業にはたくさんの悩みが・・・ でも大丈夫!

しっかりと準備して進もう!

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家族の理解・協力、家庭(家事・育児・介護)との両立、女性起業家の悩みはつきません。しっかりと事前に予測した上で、計画的に進めていけば怖くありません。

女性起業家94人へのアンケート(平成28年総務省資料)によると、起業を断念しそうになった悩みでもっとも多かったのが、家族の理解・協力、家庭と仕事との両立です。それに次いで、資金の調達、売り上げの伸び悩みがあげられ、3番目には経営知識や仕事の技術の習得についての悩みが挙げられています。   この記事では、この3つの悩みの具体的な内容を解説し、その解決策を提示します。女性起業家の強みであるコミュニケーション能力の高さについても解説します。  女性起業家が抱える悩みとは?女性起業家ならではの悩みと解決策...

 

様々な世代の、たくさんの女性が、ビジネスにチャレンジしています。女性ならではの驚かされるような発想、決断のスピードの速さ、そして男性には知り得ない様々な苦労や悩み。私自身も、女性会員さんから日々学ばせて頂いています。

あなたもチャレンジしてみませんか?


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


アイデア

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