記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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人脈づくりに必要なテクニックって、何だと思いますか? 高度な話術に、好印象を与える身だしなみ・・・もちろん、そういったことも大事ですね。
しかし(起業に役立つ)人脈づくりの真のテクニックとは「人脈づくりをする前準備」であると私は考えています。はっきりした目的もなく、情報収集をすることもなく、ただ異業種交流会に出かけるだけでは、良い人脈を得られずに終わってしまうのです。
今回は、人脈づくりの前に行うべき3つのテクニックをご紹介したいと思います。
目的を明確にする
人脈づくりを行う場に参加する前にまず考えていただきたいことが、人脈づくりの目的をはっきりさせることです。「起業を考えているから人脈をつくらなければ」と考えている方は少なくないと思います。しかし、具体的にはどうでしょうか?
- こんな事業を始めたいから、○○万円出資してくれる人を探したい
- 起業家どうしの繋がりを得たい
- ビジネスパートナー、助け合える仲間をつくりたい
- 他業種の人と交流して新たなアイディアを得たい
といった一歩先の目的までは考えられていない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
あなたの助けになってくれる人脈を得るには、目的を明確にしておく必要があります。以下がその理由です。
目的が不明確な人に「協力したい人はいない」
あなたの具体的な目的が見えてこないと、相手としては何に協力したらいいのかがわからず、提案もできません。
また、本当に起業をする情熱があるのかどうかよくわからない人に対して「協力したい」という気が起こるとは考えにくいでしょう。
目的が不明確だと「交流を深めるべき相手がわからない」
加えて、目的が不明確なために、自分自身がどういう人と交流を深めるべきなのかわからず、せっかくの機会を無駄にしてしまったり、何とか得た繋がりさえ活かしきれなくなる、ということも起こってしまいます。
いざ人脈づくりの場に出掛けた時に行動できるよう、人脈づくりを行う目的を考え直してみてください。
目的を明確にすれば「人脈づくりを行うべき場がわかる」
きちんと目的を明確にしておけば、「どういう人と交流を深めるべきか」だけでなく「どういう場で人脈づくりを行うべきか」といったこともわかるので、効率的に動けるようになります。
たとえば、ビジネスパートナーになってくれる相手を探している場合は、高額セミナーに絞って参加すれば、良質な参加者に出会える確率を上げることができるでしょう。
アイデアを得たいのなら、同じような人が集まっている場所はNGです。他業界の人と話をして視野を広げなければ、脳は活性化しません。
会う前に相手について情報収集する
人と会う約束をした場合、その人についてリサーチしておくことが重要です。日頃のお仕事で実践されている方も多いかもしれませんが、これは人脈づくりの場でも役に立ちます。
たとえば、ブログやSNSがあれば、事前に見ておきましょう。会った時に話を膨らませやすくなります。ブログやSNSにはプロフィールが載っているはずですから、その人に関する基本的な情報収集ができるはずです。
また、ブログやSNSに書いてあることから、自分が相手に何を与えられるかを考えてみましょう。ビジネスに関することだけでなく、食べ物の好みや趣味について書かれていることもあるでしょう。
そんな細かな情報も頭に入れておけば、食事の誘いや贈り物などの参考にすることができ、相手に良い印象を残せるなど、思わぬところで役に立つはずです。
本を出しているような人であれば、その著書もぜひチェックしてください。著書を読んでポジティブな感想を伝えるだけで、著名人との距離がぐっと近くなるのですから、こんなものは安い投資です。
その程度の下調べもしない、関心もないなんて、そもそも努力不足です。起業するつもりなら、ネットで検索する程度で済むのですから、絶対にやっておきましょう。
自分についての情報開示をする
人脈づくりには相手について知ることも大切ですが、自分のことを知ってもらい、覚えてもらえるように準備をしておくことも重要です。
この準備をおろそかにすると、相手に売り込みだけされて自分は何もアピールできなかった、興味を持たれずその後誰とも繋がりを持てなかった、ということになりかねません。対策としては、以下のようなものがあります。
検索であなたの情報が見つけられるようにしよう
もし、あなたがSNSアカウントやブログを持っていないなら、人脈づくりの場に参加する前に用意しておきましょう。
あなたが相手について情報収集するのと同じように、相手もあなたについて情報収集してくれる可能性があります。
そんな時に、もしもあなたの情報が何も見つからなかったら? 自分を知ってもらう絶好のチャンスを逃してしまうことになります。
SNSにあるプロフィールは、訪問した人がまず最初に目にするインターネット上の名刺のようなものです。少ない字数ですが、興味を持ってもらえるようアピールする内容を厳選して書いておきましょう。
記憶に残る自己紹介を考えよう
自己紹介の内容も、事前に考えて練習しておきましょう。自分のことを知ってもらわなければ、後で声をかけられるなんて期待はできません。
特に慣れていないうちは、少ない時間の中で必要なポイントを伝えきることは難しいものです。自己紹介の時間が限られていることもあるので、そういった場でアピールできるよう1分間の自己紹介を考えておきましょう。
さらに、もう少し長めの自己紹介や、さらっと話せる15秒の自己紹介など、様々なパターンを想定して練習しておくと安心です。
事前準備をすれば、良い人脈を築ける!
以上、人脈づくりに必要な3つのテクニックをご紹介しました。ここでご紹介したテクニックは、すべて人脈づくりを行う前にできるものです。
これから人脈づくりを始めたい方はもちろん、過去にうまくいかなかった、上記のような対策が不十分だった、という方はぜひ参考にしてみてください。
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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