独立したい人へ「会社を辞めて起業するにはこうする!」体験談

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)

最終更新日:2021/07/29

突然ですが、あなたは、
 

サラリーマンのまま一生を終えるつもりですか?
 

こんな不安定な時代、会社から独立するなんて。。安定した生活はもちろん捨てられない。

日本政策金融公庫総合研究所の「2020年度起業と起業意識に関する調査」によれば、

事業を行ううえで問題だと感じていることは「売り上げを安定的に確保しづらい」が起業家(41.1%)・・・

2番目に多いのは、起業家で「業務に対する対価(代金や報酬)が低い」(30.6%)・・・

日本政策金融公庫総合研究所「2020年度起業と起業意識に関する調査」 より引用

 
やはり、収入減少のリスクは高いらしい。

しかし、やりがい、夢、そして諦めきれない本当の自分を取り戻したいという気持ち。先行き不安、会社への精神的・金銭的な依存、相変わらずの仕事。。。

憤り、会社を改革しようと立ち上がり、上司や会社に対して「みなさん! 変わって下さい! 会社はこうあるべきだ!」と訴えてみても。。。
 

改革
 

それで何かが変わったでしょうか?
 

会社の業務、自分の立場、周りの人達との関係が良くなったでしょうか?

少なくとも私の場合、上司からは叩かれ、部下からは理想高きチカラのない上司として嫌われ、周囲からは「余計な仕事を増やすな」と言われて終わってしまいました。

それでも世間知らずで視野の狭かった私は、なぜかまだ「会社や周囲の人は、いつか自分を理解してくれる」「いつか皆、気がついてくれて、私の考えを聞いてくれる」そう信じ込んでいました。また「周囲を変えるにはまずは自分が変わろう」とばかりに、更に一生懸命働くようになりました。

その結果、会社には、業績はもちろん、業績を生み出す新しい仕組みまで多角的な価値をもたらすことができましたが、それは感謝されることもなければ、金銭的な価値として自分に還元されることもありませんでした。

会社からの扱いに私の無力感は更に増していきました。
 

叫び
 

「自分はもっと評価されるべき人材だ! なぜ、会社や上司は自分の言うことを全く聞こうとしないのだ! この業績、実績ならもっと給料が上がってもいいはずだ! 会社よ、経営者よ、もっと自分を見てくれ!」
 

月に数千円、年収でわずか数万円程度の給料を上げてもらうために、一生懸命に悩み、腐心し、自分の持つ資源を安価で会社に提供し続ける毎日が続きました。寝不足やストレス、満員電車で心をすり減らす生活。。。ある朝、ふと思ったのです。
 

「こんな生活と決別する方法はないのか? 自分の人生を今から作り直すことはできるのか? 自分は本当に、会社や上司が言うほどダメな人間なのか?」
 

会社からの独立を考えた瞬間でした。
 

「やっぱり独立したい! 仕事はどうすればいいんだろう?」
 

私の身体は勝手に「起業するには?」そんなことを調べ出したのです。

<目次>

 

ポイント 決別の瞬間がやって来た!

起業するには? 会社から独立したい人こうする

ミドルのビジネスマン
 

結果的に、会社を改革しようとした後には、もっとひどい環境が待っていました。敗戦の将として経営者、上司から嫌われ、収入も下がり、同僚からも避けられ、影響力は低下し、向上心や好奇心をを持つほど苦しくなってしまう生活を送ることになりました。

部下は捨て台詞を吐き次々と退職し、妙なウワサがまん延し、朝起きれば吐き気がして会社に行くことがとても苦しい、そんな毎日を過ごしました。

ろくに出勤してこない上司、経費を毎月数十万円も私的流用している人物、口を閉ざし、社内での目立つ行動を封印した私は、そんな社員たちを横目で見ながら、スキル向上のための努力を継続していました。

仕事は何をやっても悪口を言われる毎日が続きましが、バカな私は諦めませんでした。「いつか必ずやってやる」「自分にはきっとそれができる」と思い込んでいました。
 

決意
 

どうすれば自分が周りを変えていくことができるのか?
 

必死で答えを求めました。
 

仕事の成功 =「人格」×「実務能力」×「やる気」×「役職(社会的地位)」
 

キャリアなんてだいたいこんなことだろうと考えていた私は、必死にこの4つのそれぞれの要素を高めるために働きました。どんなに叩かれても、悪口を言われても、耐えて堪えて、この道を追及してきました。

そして、それは会社によって、またもあっさりと裏切られました。それは「年功序列」という壁でした。さすがの私も気がつきました。
 

年功序列
 

「人生は自分のモノ。もう、自分のために、全ての時間、能力、情熱を使おう!!! 自分はもう悩まない。もう騙されない!!!」
 

ポイント 会社と一緒に沈むつもりはない。軽く扱われたまま終わるつもりもない!

起業するには? 会社から独立したい人こうする

ビジネスマンの分かれ道
 

私は決意をし、すぐに行動に移しました。まず、社内のあらゆる雑音、権力争いの類から距離を置きました。転職活動を始め、様々な資格を取得しました。

しかしながらそのどれも、私にとって何かのプラスになったことは間違いありませんでしたが、心の奥深くにある迷い、求めているものを本質的に満たすことはありませんでした。

また当然のことながら、金銭的にも私の生活を守るモノには出会えませんでした。雇われサラリーマンである自分の存在自体が、私が求めていた生き方、自分のなりたい姿ではなかったからです。

苦しみから逃れるために実践した自己啓発の数々は、結局のところ、そのような状況をポジティブに受けいれる事にだけに役立つだけに終わりました。
 

自己啓発
 

私に足りなかったモノ、それは「会社から独立して自分で稼ぐチカラ」でした。
 

誰かに雇われることを前提にした働き方をしてきた結果、自力でお金を生み出す力「稼ぐチカラ」が身についていなかったのです。

会社の看板とカバン、自由に使える設備、安定した環境があることが前提で、そのチカラを使って人を集め、動かし、情報を取り扱い、給料をもらうことしかできなかったのです。

一国一城の主、会社組織から独立した「創業者」としてビジネスを構築しようと考えた時、それは全くの別世界であることを初めて知りました。
 

ポイント 起業家という生き方との出会い

起業するには? 会社から独立したい人こうする

ビジネスマンと建物の背景
 

会社を独立しても食べていける、稼ぐ力を身につけるために自らビジネスを立ち上げる。しかも、サラリーマンとしての安定も確保しながら。

そんなことを可能にする唯一の方法が、起業18が提唱する「会社員のまま始める起業準備」です。

当時、アメリカでは当たり前だったデュアルワーク、ウィークエンドベンチャーのコンセプトを知った私は、すぐに実行に移しました。結果、自分の生活がみるみる変化していきました。

もちろん、最初から全て上手くいった訳ではありません。それでも、全て自分の血肉になる、全ての行動が自分のために、自分を応援してくれる人々のためになる、そんな手触りのある時間を過ごすことが、私にとって何よりも貴重な体験となりました。

会社にも迷惑をかけることがないよう、これまでと同じように仕事をこなし、しかし、残業や飲み会、無駄な思い悩みを極力減らし、自分の時間の確保に努めました。

そして2011年末にサラリーマンを卒業し、現在では、起業18でその経験をお伝えしながら、たくさんの会社員の皆さまと共に、夢に向かってまい進しています。
 

ポイント 会社員のまま始める起業準備の具体的な始め方

起業するには? 会社から独立したい人こうする

ステップアップ
 

さて、ここから先は、私のように起業に興味を持たれたあなたに向けて「会社員のまま始める起業準備」の具体的な進め方についてご説明させていただきます。もちろん、この方法が全てではありませんが、一つの例としてご覧ください!

起業準備を進めるためには、まずは商売の「アイデア」、お金を稼ぐための「商品」が必要になります。
 

「自分には売るモノなんかないです・・・。」
 

そんなお言葉をよく耳にするのですが、そうでもないのです。私は起業を目指す人たちとお話しさせていただく機会が多いのですが、ちょっとしたアイデアから一気に進んでしまう人をたくさん見ています。

大きく分類しますと「商品」は下記の何れかにあてはまります。

  • ≪物販≫ モノを売ることで誰かのお役に立つ(ネットショップなど)
  • ≪代行≫ スキルで「できない・時間がない」人のお役に立つ(代行業など)
  • ≪情報≫ 情報、知恵を授けることで誰かのお役に立つ(コンサルティングなど)
  • ≪場所≫ 場やネットワークを提供して人のお役に立つ(オンラインサロンなど)

 

ポイント 「できない!」と諦めているのはあなただけ

起業するには? 会社から独立したい人こうする


 

ビジネスのアイデアを考えるときは、まず、全ての先入観や今までのアイデアを捨ててください。先入観があると全てが否定になってしまいます。

特に、会社員のまま始める起業準備に後ろめたさがあったり、コソコソやるものというイメージがあったりする場合は尚更です。とりあえず今だけは、これまでの常識を忘れてください。

疑問をお持ちであっても、この記事を読み終わるまで、ちょっとそれを横に置いておいてください。読み終わった後で、じっくりお考えになって判断してください。

そして、これまで失敗経験がある方もそれをお忘れください。恐らくその失敗は、古い情報に乗っかってしまい、誰でもやっている、皆が失敗している方法を試してしまった結果かもしれません。

この記事でこれからお話する起業準備は、新しいシンプルな方法で結果を出せるものに焦点を当てていきます。何をするのか決定する前に、最後までお読みいただき、それから考えてみてください!

成功する起業準備の秘訣が見えるまで、じっくり考えましょう。そして、すぐに行動に移しましょう!
 

ポイント まずはじっくり考えて!

起業するには? 会社から独立したい人こうする


 

すぐに行動! と言いましても、無駄と証明されているようなことをわざわざやってしまうことは避けたいところです(※例えばいきなり異業種交流会に行くとか・・・。)

まずは、じっくりと考え、自分の心と対話することをお勧めします。

自分の軸がないと、人の話に振り回されてしまいますし、そもそも相手にされないからです(※相手にしてくれる人はあなたに何かを売り込みたい人だけです・・・。)

あなたは、周囲はもちろん、あなた自身を客観的に冷静に見れるようになるまで、そして、あなたの軸を発見し「これをやってみようかな」と思えるようになるまで、自分と向き合ってください。

例えば、私があなたに・・・、
 

「今すぐ、100万円あげますから、パラシュートなしで飛行機から飛び降りてください!」
 

と言ったとして、すぐにあなたが、
 

「嫌だよそんなこと!」
 

と思ってしまうなら、あなたはまだ人に意見を求める段階に来ていません。

実際は、飛行機は超小型で、しかも着地していて、下に安全なマットが敷いてあるかもしれません。自分の考えも経験もなく、人の話に振り回されていると、状況が見えなくなり判断ミスをしてしまうのです。
 

ポイント 自分に都合のよいワークライフバランスを考える

起業するには? 会社から独立したい人こうする


 

会社員のまま起業準備を始めると、一時的に2つの仕事を持つことになります。それは「時間との戦い」になります。実務だけではなく、本業では誰かがやってくれていた仕事、総務、経理も、自分で全てやらなくてはなりません。

そのような環境では、自分にできることを整理して、できないことは人に託すことが必要になります。自分に都合のよい働き方とは何か、まずはそれを整理してみて下さい。

例えばどんな条件が必要ですか?

  • 朝だけならできる、
  • 週2日だけ作業したい
  • 自宅から一切出れない
  • 1日2時間しかない

などなど。会社員ならあり得ない条件でも構いません。出してみましょう。

実際、人に雇われるのなら、そんな限られた時間でできる都合のよい仕事はありませんが、起業であればそれも可能になります。雇われている限り、自分に合う条件で働ける仕事など見つからないのです。

「誰かのために働く」「誰かの下で働く」ことに早く見切りをつけて、自分のためのルールで働ける環境を創りましょう。いわゆる「雇われ」の状態では、あなたが本当の幸せを掴むことはできません。なぜなら、会社に自分を売る「時間の切り売り」は「人に人生を支配されること」だからです。

起業すれば、あなたがオーナーです。自分の好きな時間に、好きな人と、好きな形で働くことができるのです。

まずはそのなりたい姿をイメージしてみましょう!

人に託すとは、仕組み化の第一歩です。実際に、起業して成功している人を見ますと、多くは起業の準備段階から「仕組み作り」を重視し、目先の利益を追っていない人が多いことに気づきます。

それによって起業後も、余暇を楽しむのに十分な資金と時間を得ているのです。

私の周りでも、多くの「会社員からの起業準備」の実践者が、起業準備段階で仕組み化に取組み、健康、夢、家庭、友達、そんな日々を楽しむ時間を過ごされています。

銀行に有り余るお金があっても、毎日夜中まで働き、休みもろくに取れない生活なら、何の意味もありません。
 

ポイント 起業をするからには成功させないと意味がない

起業するには? 会社から独立したい人こうする


 

起業準備のために会社員のうちに小さなビジネスを立ち上げるということは、起業家ごっこをして満たされることではありません。

アルバイト、副業とは違い、あなたがビジネスオーナーとなることで、時間的な制約、時間の切り売りの世界から脱却して稼ぐ。それが大きな目的の一つです。

さて、ここからは、「十分な時間を確保しながら、独立後に稼げる仕組みを作り上げる」ための取り組みをご紹介したいと思います。

まず、少し精神的なお話をします。

心理学では、自分を変えたい時、「既にあなたがなりたい姿になっている人の様に振る舞い、考えるとよい」と言われています(※モデリングと呼ばれています。)自分がそうなれると信じ、その様に振る舞うことで、その人の感覚が身につくと言われているのです。

そこで、まずは目標とメンターを探してみることをお勧めします。目標は「成功したら贅沢な旅行に出る」などもいいでしょう。

そして、すでに成功している人の様に考え、振る舞い、旅行をしてみるのです。否定的な気持ちが消え、何となくでも「自分は成功できる」、そんな感覚になることができれば「心の準備」は完了です。
 

ポイント 会社員のまま始める起業準備・成功の条件

起業するには? 会社から独立したい人こうする


 

1.タイミング

起業にはタイミングがあります。正確な情報に基づき、やるべき時にやるべきことをやることです。

ありとあらゆる情報が渾濫している今、信頼性のある情報を見つけることは困難ですが、正確な情報を得た上で、何をいつやるべきか? を判断することが大切です。
 

2.ビジョン

起業にはビジョンが必要です。旗を掲げるのです。

その理想の姿を見出すまでは、あなたが自分で考えなければなりません。起業18などで、自分のやりたいことを既に実現している人の体験を訊いてみることも、ビジョン策定の参考になるでしょう。
 

3.行動

やみくもに行動し過ぎて、時間やお金を無駄にしてしまうことはお勧めしませんが、「チャンスが来た」と思ったら迷わず進みましょう!

チャンスはそう簡単に巡り合えるものではありません。「ここだ!」と直感的に感じた時は、すぐにやる。そういう気持ちでいましょう。

まだ起業準備段階なのですから、リスクは小さいはずです。自分から行動を起こしましょう。
 

ポイント 会社員のまま始める起業準備・10のステップ

起業するには? 会社から独立したい人こうする

ステップアップ
 

ところで、あなたは1週間にいくら程度の収入を得たいですか?ここでは収入を増やすための10ステップをご紹介します。

シンプルなことですが「なるほど!」と思うことがありましたら、ぜひ心に留めておいていただいて、何かの時に思い出してください。
 

1.目標設定をする

目標を設定しないビジネスはあり得ません。簡単な目標でも構いません。

「独立後1年で、世界旅行をするために○○円貯める」でもよいですし「年収○○円」でも十分です。
 

2.目標の期限を決める

締め切りのない目標は何もないことと同じです。特に起業準備では、リスクが小さい分だけ期限目標が曖昧になりがちです。

本業が安定していたり、忙しかったりすれば、ついつい甘えてしまうものです。まずは日付を定めましょう。
 

3.時間を使わない

時間はどんなに頑張っても「24時間」と決まっています。スキマ時間やネットを活用するなどの工夫をして、時間を無駄に使わないようにしましょう。

そして、はっきりしていることは、「時間の切り売り式の起業」は継続していくことができなくなるので、避けるべきということです。
 

起業準備
 

4.マイナス思考にならない、近づかない

ネガティブな人は、悪い物事を引き寄せるパワーがあります。例えば、否定的な人はあなたの決断に対し、「起業なんてやめろ」「世の中甘くないので上手くいくはずがない」「胡散臭いことはやらない方がいい」と言うかもしれません。

では何でもポジティブに、問題を無視してよいのでしょうか? それも違います。そこはリスクマネージメント、つまり危険管理を行なうのです。

会社員のまま始める起業準備は、それ自体が「人生のリスクマネージメント」です。起業が失敗する可能性を減らす、そして、失敗した時に受けるダメージを減らす、その管理をしておけば更に準備は万全になります。
 

5.同じ価値観を持つ人と想いを共有する

起業準備を始めたら、まず自分と向き合いましょう。そして、自分の軸となる、核となる部分を見つけていきます。

そして、その軸を持って、人と交流をすることをお勧めします(※人に会いに行ってばかりいる人脈オタクはダメです。)成功している人、成功を目指す人と仲間になり、お互いに情報交換をし、刺激し合い、色々なことを学びましょう。 
 

6.教えを請う時は自分より成功している人から

経済的に成功していない人から貯蓄のアドバイスを受けたり、何もしていない人から成功の秘訣を指南されたり「稼ぐ力 を持たない人」や「あなたを味方につけて(利用して)出世しようとしているサラリーマン上司」の話は、あなたの人生に大きな変化をもたらすことはないでしょう。
 

起業準備
 

7.現状に満足していないことに正直に

会社員のまま起業準備を始めたいと考える人の多くは、何らかの現状に満足していない場合が多いと思います。もっと何かを得たい、お金か、自由か、プライドか、どんなことでも、起業への挑戦はそこからスタートする場合が多いからです。

変わりたい、変えたい、そう願い、声に出すことから行動が始まるのだろうと思います。まずは自分の発言をより楽しいものに変えていきましょう。

気持ちが高まり、楽しくなってくれば、きっと何かが見つかるはずです。人生の楽しみを探すゆとりができるはずです。
 

8.正しいことをし、正しい心で取り組む

自分のやっていることを信じて、前向きなイメージを描いてください。その心がきっと顔や態度ににじみ出て、多くの人をよい気分にさせてあげることができます。

笑顔を通じた人間関係の構築は、日常生活に大きな影響与え、あなたに幸せをもたらすことになるからです。
 

9.自分のビジネスに誇りを持つ

自分がやると決めたことには誇りを持ちましょう。自信のない商品、サービスではお金を稼ぐことはできません。

もちろん、最初から完璧なものなどないですから、やりながら学んでいきましょう。自分の望んだ結果と違う結果が出たらやり直せばいいのですから。

決まった時間に会社に行き、決まった時間に家事をやり、時間が欲しければ誰かの許可を得なければならない(自分の人生なのに!)、誰かが決めたルールに管理される生活。他人が決めたルールの下で満足できないのなら、自分でルールを作る側に立つ方がよいはずです。

自信を持って進んで下さい。
 

10. 仲間と協力し合う

これは10のステップの中で、最も重要な要素かもしれません。モチベーションを保つ意味でも、お互いのビジネスを補完しあうためにも、宣伝力、発信力を高めるためにも、仲間を持つことがとても大切になります。

人のビジネスを助け、成功のお手伝いをするとは、結果的に自分を助けることにつながります。

これは本業でも同じです。仮に部下がいれば、部下の成長を後押しし、支えてあげることができれば、やがて部下に感謝され、自分の成功に直結することになるのです。
 

ポイント 最初は小さく始めるとよい結果を生む

起業するには? 会社から独立したい人こうする

公園で仕事をするフリーランスの男性
 

「会社員のまま始める起業準備」は「起業」という言葉を使っているせいか、大きく考えてしまいがちです。しかしながら、会社員のまま始めるのですから、最初は小さくてよいのです。

仮に、何かのフランチャイズを始めようと考えたとします。本部のサポートの下、あなたの成功が近づいて来るようにも感じますが、回収まで数年かかる大きなお金を投資をしなければならないことも多いです。

事務所やお店を構えることになれば家賃が掛かります。起業準備段階では、固定費をなるべく小さくして、小さく始めて感触を得ることが大切です。

自宅や格安のシェアオフィスなどで、パソコン1台で小さく始めるのがよいと思います。
 

ポイント 本業があっても売れる商品、マーケティングとは?

起業するには? 会社から独立したい人こうする

桜 ビジネスマン
 

あなたが扱う商品は、複雑なものは避けてください。一個人でも扱えるシンプルなもので、労力をかけず売れるもの選択してください。

多くの人が必要とし、愛されるオンリーワン商品を安く提供できることができればベストです。そのような商品には中々出会えないものですが、単純に考えれば、売れる商品とは、人が困っていることを解決できるものです。

マーケティングがいらないくらいシンプルな、人を助けられる商品を発想してみましょう。

また、起業準備の段階では、拡販を意識するよりも「拡販の仕組み作り」を意識してください。代表的な方法が「フリーミアム」です。
 
あなたは「Google Chrome」というブラウザをご存知でしょうか?
 

chrome
 

ブラウザとはインターネットを閲覧するためのソフトのことで、この記事を読むためにもブラウザを使われていると思います。

このブラウザとうソフトは多くの製品が開発されていて、インターネット上で無料で配布されています。こんなにすごい、高機能で、皆に必要とされるソフトが無料なのです。
 

一体なぜ、そして、どうしてそのようなことが可能なのでしょうか? 企業はどうやってその開発費用を負担しているのでしょうか?
 

実際、多くの起業家がその「無料配布手法」を取り入れ、新しい顧客を獲得しているのです。

答えは簡単です。

このブラウザ開発、無料配布のビジネスモデルの場合、企業はソフトのユーザーにインターネットを快適にサーフしてもらいたいと願って価値のあるソフトを配布している訳ではなく、狙いはスタートページの獲得にあります。

インターネットを始めるときに開く最初のページです。無料配布でシェアを拡大し、そこの広告や検索エンジンとの連携で収益をあげたい訳です。
 

検索エンジン
 

このようなフリーミアム手法を取り入れている会社の共通点は、価値の高いものを無償で提供しているということです。無償提供の代わりに個人情報を取得し、定期的に宣伝メールを送り、アップグレードや別サービスへ誘導しているのです。

この方法でビジネスを拡大できるのは大企業に限りません。個人ビジネスにおいても、この無料配布、無料サービスがビジネスを軌道に乗せるきっかけになり得ます。

しかし、コストをかけすぎてはいけません。会社員のまま起業準備を進める場合には、情報PDFのようなお金がかからないものを配布したいところです。

入口を無料化し、お客様にそれを評価してもらい「中核の部分を売る」のです。一定期間ソフトを使ってもらって、期限が来たらパスワードなどを購入してもらうなども考えられます。

価値のあるモノを配布する、無料で体験してもらう、それがポイントです。
 

ポイント 商品が見つからないなら・・・

起業するには? 会社から独立したい人こうする

女性 考える
 

売れる商品・・・と言われても難しいですか?
 

もし全くアイデアがないのであれば、まずは情報発信からやってみませんか? 順番は逆になってしまいますが、何もしないで止まっている時間が長くなり過ぎても、やる気が下がってしまいますからね。

「何を発信するの?」となるのであれば、まずはあなたの起業への想いだけでもよいです。人が集まってくればビジネスのヒントも出てくるはずです。

最も簡単な商品は、あなたの経験、仕事や趣味で身に付けたノウハウを売ることです。情報を売るビジネスは、自動化も容易にできますので、手間をかけずに大きな収益を得ることができます。

リアルでのサービス提供とネットでの情報提供を上手く組み合わせて、商品を考えてみましょう。

どうしても見つからない場合は、自分の過去を徹底的に振り返ることをお勧めします。自分が好きなことや嫌いなことを思い返し、得意なことを改めて整理して、それをビジネスに活かしていくのです。
 

ポイント ノウハウの習得が継続的な成功への道

起業するには? 会社から独立したい人こうする


 

起業を諦めてしまう人の原因は色々あります。売上が低空飛行、モチベーションが切れてしまったり、外的な環境が変わったり。

根本的な原因は「基礎的なノウハウの欠如」です。最初から大きく始めてしまったり、在庫を多く持ってしまったり。。。

また、会社の看板があるサラリーマン感覚が抜けず、価格設定もがいい加減になっていて、忙しいだけで稼げず、嫌になってしまう場合もあります。

自信がないために価値あるものをたたき売りしてみたり、自分の苦労を価値と勘違いして価格に転嫁してみたり・・・。

サラリーマンなら会社のブランド力、既存の顧客との関係があり、それでよかったかもしれません。ですが、起業の世界ではもう少し戦略的に考える必要があります。

いらないものは無料でもいらないですが、必要なものは高くても必要、そいういうものです。
 

ポイント 今流行のビジネスは?

起業するには? 会社から独立したい人こうする


 

今は、ヤフオクで安く仕入れてebayで転売。海外アマゾンで仕入れて、メルカリで転売するなどのせどり転売も流行っています。

仕入れ、在庫管理ができる環境にいらっしゃる方や、大きめの初期投資が可能な方であれば、このようなビジネスでも起業は十分に可能です。

「自分には売れる商品がない」というお声があります。
 

しかし本当にそうでしょうか?
 

ぜひ、起業アイデア一覧をまとめたページをご覧ください。たくさんの参考になる商品があるはずです。恋愛コンサルティングとか、話し方教室とか、実にたくさんの商売が存在します。
 

人が困っていることで、あなたがお役にたてることはありませんか?
 

自分は一流じゃないからなんて遠慮はいりません。ダイエット、禁煙、友達の作り方、喧嘩の仕方、転職活動の仕方、料理のレシピ、節約術、そして、起業支援などもあり得ますね!

何もないとお感じになるのは、切り口が普通だからです。例えば、30代からの禁煙、単身赴任で眼鏡をかけている人のための健康料理、派遣社員の喧嘩術、3回目の転職活動、夜10時以降の起業準備など、あなたの体験から切り口をひねり出してみてください。

難しく考える必要はありません。人が困っていることに注目すれば、売上も利益も自然とついてくるはずです。

困っている人は、問題を解決してくれる商品には喜んでお金を払ってくれます。

そしてターゲットを絞り込む。これも対象顧客が少なくなるように見えますが、大丈夫です。日本の人口はまだまだ一億人以上もいますから!

例えば「おいしいケーキの作り方」という情報があるとして、どれくらいの人が買ってくれるでしょうか?
 

ケーキの作り方
 

このままではヒットにはつながらないでしょう。しかし「30分でクリスマスパーティーを盛り上げるケーキを作る方法」など、ちょっと切り口を変えると様子が変わってきます。
 

禁煙ではどうでしょうか?
 

「絶対やめられる禁煙」これって売れますか? 普通過ぎて、おそらく売れないでしょう。

では「10年以上ヘビースモーカーだった人がラクラク禁煙する方法」でしたらどうでしょう? 長期に吸った人は興味を持ってくれるかもしれません。

絞り込みは全体の顧客数を減らすことは間違いありませんが、絞り込まなくては反応が取れないのです。
 

売れるビジネス
 

売れるビジネス(商品)の鉄板ネタは「お色気、モテる、お金儲け、コンプレックス克服」などです。そして、お客様の悩みを解消するのですが、それは「すぐに結果が見えるもの」でなくてはなりません。

「10年後にはできるようになります!」と言っても全く魅力がないからです。

また、大変な努力を必要とすることも売れません。

「痩せたければ、毎日腹筋を300回 やって、食事を1500キロカロリー以下にすることです!」などと言われても「そりゃそうだ! できれば苦労しないわ!」となってしまうでしょう。

難しすぎるのもダメです。「消費カロリーと摂取カロリーの計算を完璧にやらなければならない」などと言っても「そんなことどうやるの? 面倒!」となってしまうのです。

シンプルで、しかも結果に即効性のある、問題を解決できる商品。そして対象者が絞り込まれていながら、ある程度の市場が存在する。

そんな商品を作れれば、副業であっても1週間に数十万円の利益をあげることが可能です。セミナーの開催、コンサルティングへの展開など、その後も様々なビジネスが待っていることでしょう。
 

ポイント チェックポイント

起業するには? 会社から独立したい人こうする


 

あなたの商品は特定の人の問題解決に役立ちますか?
 

すぐに実行でき、目に見えるような、実感ができるような結果がすぐに出るものですか?

今すぐそこまでのものが作れなくても、自分がある程度知っていることを、体系化することを続けてみましょう。体系化とは、教科書作りだと考えてください。

もし、あなたが何らかのノウハウ、スキル、お酒の席で人に語れるような情報をお持ちなら、それらを自分でまとめて書いてみることをお勧めします。
 

まず、あなたの情報が「誰の何の問題を解決できるのか?」を考えます。
 

問題を解決
 

次に切り口を探します。インターネットで調べたり、書店でチェックして、他の人がやっていない切り口を探してみましょう。

一例として、仮にあなたが 「上司に気に入られるノウハウ」をご存じであるならば「上司に嫌われる一言」をテーマにまとめるなどです。この切り口のユニークさが勝負を決める部分が大きいですので、よく考えてみましょう。

そして、その商品を売るホームページを作ります。無料でホームページを作成できるサービスもたくさんあります。

まずは、ブログでも構いません。ちょっと勉強すれば作れますし、どうにもならない場合には、私たちにご相談ください!
 

全てが揃ったら商品を売るだけです!
 

ここで思い出して下さい。無料配布するものは揃いましたか? そこから有料商品へお客様をご案内するスキームはできましたか?

そして、ただ座って待っているだけでお客様は来ません。ホームページを開いただけでは誰も来ません。価値ある無料プレゼントで訪問者を呼び寄せるのです。

では、その存在をどうやって知らせるのでしょうか?

広告、宣伝を打つしかありません。
 

ポイント 効果的な宣伝をしましょう!

起業するには? 会社から独立したい人こうする

スマートフォンを使う女性
 

商品を作ったら宣伝を行います。Google広告か、インスタ広告か、SEOやYouTubeチャンネルの開設がよいのか、リアルの営業活動がよいのか、お悩みになられるかと想像します。
 

答えは「全てやる」です。大量行動あるのみです。
 

そして、望んだ結果が出ない場合、さらに別の方法も試すことも必要でしょう。

ホームページ、ブログ、メルマガ、ステップメール、LINE公式、インスタ、Twitter、どんどん試して、テストを繰り返しましょう。繰り返しているうちにコツが掴めてくると思います。

ブログは更新していれば人は集まってきます。その方たちにメルマガを読んでもらい、無料情報にアクセスしてもらうのも良いでしょう。

分かりやすい文章で訪問者の心を掴んでください!
 

ポイント 起業18フォーラムでお会いしましょう!

起業するには? 会社から独立したい人こうする

大成功して喜ぶ男性
 

追伸 : 私の道を開いてくれたのは、私自身の行動だけでした。
 

誰にでもある気持ちだと思います。怖い、面倒くさい、いざとなると足が止まる。それでも、あなた自身もよく知っています。行動だけが状況、未来を変える力を持つことを。

できないのではない、やり方を知らないだけ。今できなくてもいい、やっているうちにできるようになるから。

私も最初は同じでした。口先だけの、願望だけのサラリーマンでした。そんな私の人生を変えたきっかけは「飛び込んでみた」という行動だけでした。
 

記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。