記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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物価高騰、OpenAiやBardなどのAIの急速な進化、NFTにメタバース、戦争長期化によるエネルギー政策の見直し。
誰も予測しなかった急速な変化の時代に入っています。米国もSVB破綻、インフレ抑制のための更なる金利アップと、激しい動きを見せています。そんな中、何となく停滞中の日本で、これから起業するなら、個人にとっておすすめの業種は何でしょうか?
「オンライン対応」を中心に、多くの業種で働き方に大きな変化があったこの2年でしたが、今や出社文化もすっかり元通りです。そんな今、起業するなら、私たちが選ぶべきビジネス、起業とは何でしょうか?
答えは、起業して稼ぎたい、リスクをできる限り抑えたいと考えているなら・・・
- 利益を出しやすい業種
- 固定費が小さく低リスクで始められる仕事
- オンラインに切り替えられる仕事
を選ばなくてはなりません。
仕事は人それぞれ、向き不向きがあります。需要がありそうだからといって、自分に合わない仕事に人生を賭けるのは現実的ではありません。だからと言って、誰でもできる参入障壁が低すぎるレッドオーシャン事業では、結果を出すことが難しいでしょう。
ここでは、今から起業するなら検討して欲しい、起業初心者でも稼ぎやすい、オススメの業種9つのメリットやデメリットをご紹介します。
アフィリエイト・ネットショップ経営など! 起業にオススメしたい業種9選
起業するならどんな業種がよいか悩んでいる人にオススメなのは、次の9種です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.まだチャンスあり! アフィリエイトSNS運営
商品やサービスを紹介するサイト、またはユーザーのニーズを満たすコンテンツを用意することで、広告収集を得るビジネスです。
起業するならリスクの低さは大切な要素。アフィリエイトはリスクがほぼないことで人気でしたが、検索需要の変化、ChatGPTの登場、Googleのコアアルゴリズムアップデートなどで、多くのブロガーが挫折していきました。これからはInstagram、YouTubeからのアフィリエイトがメインになってくるでしょう。
2.趣味をお金にできる! ネットショップ経営
手作りアイテムや、問屋さんや海外から仕入れたグッズなどを、ネットショップで販売するビジネスです。BASEやSTORES、Shopifyなど、手軽に使えるインフラも充実しています。今は特に、越境EC(輸出)がチャンスのタイミングです。(※ Amazonを利用した転売ビジネスは、価格競争が激しいので要注意です。)
扱う商品の選定や利用するネットショップの種類まで、さまざまな点を自分で決めて進めることができます。起業するなら好きなアイテムを扱いたいですね。
3.パソコン1台で始められる! ライティング
主にアフィリエイトサイトや、企業のメディア用の記事を執筆する仕事です。パソコンや、人によってはスマホがあれば、いつでもどこでも仕事をすることができます。
ただ、今後はこれまでのようにはいきません。AIが人間より精度の高い文章を書けてしまうからです。これからは、ただネット上の情報を集めて内容の薄い記事を書く人は淘汰され、自分で取材し、専門性の高いマニアックな記事や実体験を書くことができる人だけが、安定した収入を確保できるでしょう。
4.いま持っているスキルで稼ぐ! 代行業
- 家事代行
- 夏休みの宿題代行
- お墓参り代行
- SNS運営代行
- お買い物代行
など、自分の持っているスキルや時間を他人に提供する業種です。会社員と違って、起業するなら仕事を外注化することも可能です。ビジネスとしての幅が広いので、ちょっとしたアイデアがあれば起業できます。
5.高度なスキルを持っている人におすすめ! コーチング・コンサルタント業
特定のスキルやコツを伝えることで収入を得るという方法です。
- 商品写真をスマホで撮るコツ
- 緊張せずに人前でプレゼンするポイント
- 短気な人に知ってほしいアンガーマネジメント
- アフィリエイトSNSアカウントの作り方・仕入先情報の提供
- バズる動画・ツイートの企画法
など、何かひとつ他人よりも秀でた経験やスキルがあれば仕事にできます。起業するなら資格が要ると考えがちですが、たとえば離婚経験を伝えるアドバイザーになるなど、資格が必要ないことでも問題ありません。
6.ひとつの案件で大きく稼げる! プログラマー
フリーランスのプログラマーとして仕事を請けるのもひとつの手です。技術さえあれば高額な報酬を得られます。しかしながら、これもAIの登場により景色が変わりました。AIで誰でも簡単にプログラムが書けてしまいますから、中途半端なレベルのエンジニア、プログラマーは失職間違いなしです。
AIを駆使してさらに上を狙える人、顧客とのコミュニケーションに長けている人、そんなプログラマーが起業するなら、大成功間違いなしです。
7.趣味・実益を満たせる仕事! サロン経営
人間の身体はあくまでもアナログなもの。ネイルやエステなどの小規模なサロン経営も、細く長く続けられる個人の起業アイデアとして人気があります。
出張サービスを主軸にすれば、初期費用を安く抑えられますし、働きたいときだけ予約を取ることも可能です。
対面サービスのみならず、講座化するなど、オンラインからの収益も取れる仕組みを考えておきましょう。また、家賃などの大きめの投資は、もう少し様子を見ても良いかもしれません。
8.ブランディングに最適! 動画投稿
いわゆる動画投稿を通して、広告収入を得たり、自分の商品を売るという働き方を選ぶという方法もあります。
コアな内容や役立つ内容を投稿したり、SNSなどでブランディングして知名度を得たりすれば、スポンサーに案件や商品を提供してもらえるようにもなるでしょう。これからの人はショート動画から始めて、知名度を上げていきましょう。
9.アイデア次第で儲けられる! レンタル業
車や自転車といった物品のレンタルはもちろんですが、変わったアイデアでは「自分の時間」を貸し出すというサービスも人気です。先駆者のなかでは、ネット上でかなりの有名人になっている人もいます。
コーチングやコンサルタント業とも似た部分があり、
- 相手に似合う服を見立てる
- 愚痴を聞く
- 一人で利用しづらいサービスに同行する
など、さまざまなニーズに対応できるのが強みです。
リスクや費用に注目! 起業に向いた業種9つそれぞれのメリット・デメリット
稼げる可能性を秘めている起業でも、自分に合っていなければ時間を無駄にしてしまいます。
予算や起業にかけられる時間、理想の働き方などを考えて、自分に合った業種を選べるように、9業種のメリットとデメリットを知っておきましょう。
アフィリエイトサイト運営:低コストで初められるが根気が必要
アフィリエイト運営のメリットは「事業のすべてを個人で完結できる」ことです。極端な話、スマホを持っていれば、無料SNSを使ってタダで起業することもできます。
ただし、稼げるかどうかは運やによる部分が大きいですし、基本的には毎日投稿とファン作りが必要です。根気と分析能力が求められます。
ネットショップ経営:自作の商品を売れるが目利きが必須
ネットショップ経営の強みは、趣味の作品などをお金にかえられることです。しかし、商品の品質や広告などがうまくないと、売上にはつながりません。
また、ある程度在庫を抱えるようになった場合、倉庫や環境の良い保管場所などの確保も必要になってきます。
ライティング:元手なしで稼げるが向き不向きの差が激しい
パソコンやスマホを使って記事を書くライティング業は、文章作成能力や調べる力さえあれば稼げる業種でした。ですが、先述のようにAIが登場したことで、今後、ネット上の情報をまとめるレベルのライターでは仕事がなくなっていまい、アルバイトよりも稼げない場合もあります。
また、人による向き不向きの差も大きいです。
代行業:個人でできてやりがいがあるものの利益は小さい
代行業は、アイデアとフットワークの軽ささえあれば稼げます。ただ、基本的に人口の多い場所でないと、需要を発掘できません。
起業するなら、人の少ない田舎では稼ぎづらい業種ですので、後の戦略をよく考えておいた方が良いでしょう。また、時間にも限りがあります。
コーチング・コンサルタント業:実力次第で稼げるものの営業力が必要
コーチングやコンサルタント業の起業に必要なのは、自分の体と知識だけです。実績を積んでいけば、本を出したりイベントを主催したりして稼ぐこともできます。
しかし、他人を指導するのは簡単ではありません。営業力も必要なので、起業するなら社交的でないと稼げないでしょう。
プログラマー:実力さえあれば稼げるが習得に時間がかかる
プログラミングの仕事は、大きなものになると1件で数十万~数百万円規模のお金が入ってきます。技術さえあれば、数時間程度で一ヶ月分の給料を稼ぐことも可能です。
ただ、当然のことながら、実力がなければ仕事も取れませんし、稼げません。起業するなら企業からの案件を取れるよう、営業の準備をしておきましょう。
サロン経営:気軽に働けるが家賃などのコストがかさむ
サロン経営の強みは、好きなときに気軽に働けることです。店舗を構えなければ、週末だけ、特定の曜日だけ、または予約が入ったときだけ仕事をするといった働き方も選択できます。
一方、店舗を構えたり定期的に営業したりしないと、基本的には知り合いや身内相手の営業になってしまうため、収入が安定しません。
広告宣伝費が高騰し命とりになることが多いので、Instagramとショート動画でしっかりと基盤を作りましょう。
動画投稿:有名になれるが時間や個人情報の扱いに注意が必要
動画投稿のメリットは、ヒットした場合の見返りが大きいことです。ある程度の有名人になれますし、動画はネット上に残り続けるので、広告宣伝費を削減できるようにもなります。
ただ、本気で動画で起業するなら、原則毎日、最低でも週3の動画投稿が必要になります。動画撮影や編集には時間がかかりますし、費用は経費として落とせますが、外注すれば1本1~3万円は掛かります。
また、有名になると個人の特定などのリスクも出てくるため、参入する際はどういう方向性の動画を出すのかをよく考えましょう。
レンタル業:稼ぐためにはセンスやアイデアが必要
レンタル業の良いところは、アイデア次第で大きなビジネスに成長させられることです。これから起業するなら必須のSDGsの目標にもマッチさせやすいでしょう。
ただ、そのレンタル業の知名度を高めたり、お金になるレンタルビジネスを考えるアイデア力が必須です。隠れたニーズを探し出して事業化するセンスがないと、思ったように稼げないかもしれません。
ローリスクで起業するなら低コストで個人でできる業種がおすすめ!
これから起業をするなら、初期費用が少なく、個人で営業できる業種を選びましょう。ただし、同じようにローコスト・ローリスクで始められるビジネスにも、人によって向き不向きが存在します。
向いていないことに力を入れても結果を出せないので、自分ができることや得意なことをビジネスに絡めて、起業するのがおすすめです。
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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