これからのビジネスで成功しやすい起業分野とは?(2021年11月改定版・随時更新)

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

これからのビジネスを考える際には、世の中の大きな流れを捉え、身近に起きる小さな変化に着目し、その課題を継続的に解決できるビジネスモデルを考えます。
 

通勤
 

ビジネスは行政サービスとは異なり、そこで利益を出せなければ持続することができません。また、社会に歓迎され、顧客から必要とされなければ、成功させることはできません。

ここでは「これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?」と題し、急速に元の姿に戻りつつある経済、SDGs、カーボンニュートラルの流れの下、どのようにこれからのビジネスを考えるべきかについて、ご紹介していきます。

この記事は、随時、最新情報にアップデートしていきますので、ぜひブックマークしておいてください。

  • 第6波は来る? 社会の需要変動、トレンドがどうなるのか不安
  • 自分のビジネスの先行きが心配・・・
  • これから起業する場合に失敗しない方向性を知りたい!

感染症が一旦落ち着いている今、一方で原油価格が急騰しています。エネルギー専門家である経済産業研究所コンサルティングフェロー藤和彦先生によれば、今回の高騰は産油国の生産調整のみならず脱炭素政策が原因であるとされ、しばらくは戻らないのではとの分析もあります。また、中国の恒大集団の破綻リスクもあり、2022年、これからのビジネスへの影響が心配されます。

また、大きな枠で言えば、今後のビジネスの大前提として「人口減少」を外すことはできません。内需で考えれば、人口が多い「40代後半~50代前半」段階ジュニア世代を掴めるサービスは、成長できる見込みがあります。子育ても落ち着いて、お金の余裕もある人達を相手にするビジネスは、これからも安泰でしょう。
 

ビジネス
 

逆に、20代の若者をメインターゲットとしたビジネスは、低額で幅広くというビジネスモデルを確立できない場合には苦戦するかもしれません。若者、女性の貧困化は既に深刻な社会問題になっています。

海外、インバウンド関連のビジネスは、この1年、とんでもない災難にあってしまったわけですが、この感染症に目途が立った瞬間に、旅行を我慢していた人たちが一気に動き出すでしょうし、ライバルも減った中で、業績を急回復させる企業も続出するでしょう。

一方で、高齢者相手のビジネスの回復はスローペースだと思われます。私の母もそうですが、この1年ですっかり外出機会が減り、その生活が定着してしまっているからです。特に後期高齢者になれば、活動量は極端に落ちます。ステイホーム時に解約したスポーツジムのサブスクを再度申し込む人は、全員ではないでしょう。
 

ポイント これからのビジネスは、大きくやると失敗した時に大変

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

安全安心
 

起業18は、小さく起業準備を始めることを是としていますが、私たちのセミナーにいらっしゃる方の中には、多額の資金を要する大きな起業を考えている人がたくさんいらっしゃいます。

しかし、上場企業でさえ、人員整理、早期退職制度導入の検討を始めている今です。民間企業の平均給与も433万円余りとなり、2年連続で減少しています。今、街が失業者で溢れていないのは、雇用調整助成金や持続化給付金によって、首の皮一枚で繋いでいる状態だからです。

そして、まだ次の第6波もどうなるかわかりません。故に、これからのビジネスは、個人で起業する場合には慎重にならざるを得ず、固定費(家賃・人件費)のかかるビジネスを選択することは、どうしてもリスクが高くなることを認識しておかなければなりません。
 

SOHO
 

大きくやると、失敗した時に大変!

これからのビジネスの3つの「最低限」チェックポイント:
  • 固定費(人件費/家賃)は、可能な限り少なく抑えれられているか?
  • 柔軟に変化/撤退できる余裕を残せているか?(資金/時間的制約)
  • ステイホームやオンライン化に即時対応できるビジネスモデルか?

2021年8月に開催された、境港観光協会設立記念特別講演会にて、慶應義塾大学名誉教授・元総務大臣の竹中平蔵氏は、パンデミック後には別の社会がやって来ると語っています。そして、これからのビジネスの大きな流れとして、

  • デジタル資本主義
  • 環境(カーボンニュートラル)

が加速すると指摘しています。

また、2021年11月の自民党政調全体会議では、新たな成長戦略として「科学技術立国の実現」が挙げられ、デジタル、グリーンに加え、人工知能、量子、バイオ、宇宙、そして海洋分野の研究開発、実証に大胆な投資を行うことが提案されています。スモールビジネスには少し遠いようにも聞こえますが、それらの産業に関わる人たちのサポートなども含め、多かれ少なかれ波及効果はあるでしょう。
 
とは言え、非常事態、パンデミック後の言わば強制的な社会の変化。これからのビジネスがどうなるのかは、もう少し様子を見なければ判断できません。

そして、こんな不確実性が高い時だからこそ、小さく始めなければなりません。

これからのビジネスのポイントは「身軽に」「いつでも」「どこでも」です。そして可能なら、団塊ジュニア世代をメインに狙うことです。少なくとも、この「身軽に」「いつでも」「どこでも」を揃えていないビジネスは、今「資金力の弱い個人が始めるビジネスとしては適していない」と言えるでしょう。

では、小さくするのなら、どんな起業アイデアが成功するのでしょうか? 大企業のようにはできない個人は、こんなスタートをすれば成功するのではないか、という例を書いてみようと思います。

ポイント 健康スポーツ関連

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

オンラインダイエット
 

東京オリンピック・パラリンピックが終了し、メディアで注目される新しい競技が出てきました。たとえば、スケートボード、サーフィンなどはオリンピックで注目され、私たちの印象が大きく変わった競技のひとつです。

「やってみたい!」「習いたい!」と思う人が増えれば、それはこれからのビジネスにつながります。スケボーはケガも多そうですし、防音の必要性も考えれば、競技場の提供は新たなビジネスチャンスになり得ます。実際、茨木市役所前の「IBALAB(イバラボ)」広場では、市の公認でスケボーが滑れるようになったとのことです。民間にも様々な形でチャンスが出てくるでしょう。

このような一例以外にも、様々なスポーツにおいて、オンライン対応、対策をきちんと取りながら集まれる機会、場所を提供できれば「スポーツ健康ブーム」が起きると思います。
 

オリンピック
 

10月になり、緊急事態宣言が解除されました。多くの企業において、テレワークが減り、生活が戻っています。一方で、運動不足とか ちょっと太ったという人が増えているはずですから、ダイエット、ジム通い、健康運動ブームが再燃するでしょう。

これは第一波の時から繰り返していますので、予測できた未来です。オンラインダイエットスクール、オンライントレーニングなどが注目を浴びてきましたが、次第にリアルの場に人が戻るはずです。帝国データバンクの調査によると、自転車販売市場も拡大しているようです。
 

ポイント 環境・グリーン・サステナブル(SDGs)関連

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

エコ
 

脱ガソリン車や再生可能エネルギーなどの大きな流れは、大企業や行政がやる仕事です。世界的に、環境保全ビジネスへの切り替えが叫ばれています。

ですが、個人レベルでできることは限られています。これからのビジネスでは「自分のビジネスにちょっとだけSDGsに関連する貢献を入れる」こと、そんなプチサステナブル、ミニSDGsが流行るでしょう。

消費者が「いいね!」と言ってくれること、ちょっとしたエコ、エシカル、ヴィーガン、そんなことを差別化の原動力にできるビジネスが注目されます。

たとえば、三重県鳥羽市の鳥羽国際ホテルが、チーズケーキの使われないスポンジ部分を再利用したパウンドケーキを開発し、食品ロス削減に取り組んで人気化したように、メディアで取り上げられるようなちょっとしたこと、そんな配慮と工夫のあるビジネスアイデアが求められる時代になるでしょう。
 

ポイント 集客サポート

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

コピーライティング
 

特定業種に偏りはありますが、景気が落ち込みました。アメリカは急反転していますが、保守的な日本ではどうなるか、まだわかりません。GoToなどの政策次第ではありますが、こんな時こそ、苦境に立ったお客様を蘇らせる「集客ビジネス」が求められます。

今求められているモノを提案できる、コンテンツを企画できる人、SNSでバズを起こしたり影響を与えたりする技術、コピーライティング、SEOなども、ますます活性化するでしょう。

景気が下がった時に 自分でアレコレ試した一次情報データを「これは効果があった!」「再現性がありそうだ!」と積極的に発信できる人は、大きな注目を集めるでしょう。
 

ポイント クリエイティブ関連

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

クリエイティブ
 

クリエイティブ関連と言っても、幅が広すぎますが、たとえば、デザイナー、デザイン関連で起業するのはどうでしょうか? これなら問題なく小さく起業できます。「プロダクトデザインを有名企業から受注したい」確かにそうですが、いきなりそんなことはできないでしょう。
 

でしたら、団塊ジュニア市場を意識した、雑貨やアクセサリーから始めてみてはいかがでしょうか?
 

普遍的な形状、あるいはトレンドを捉えたデザインを考えて、外注を使って商品化してみましょう。もちろん、その他にも、アウトドア製品やアンチエイジング関連製品など、これから伸びると予想されるプロダクトはたくさんあります。

クリエイティブ関連は、AIや3Dプリンタの普及で、この先10年で大きく変わる分野です。最新のトレンドをしっかり掴んでください。
 

ポイント 高品質生産農家

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

農家
 

農業も、これからのビジネスとして注目される産業の一つです。円安の今、ここにビジネスチャンスを感じている人も多いでしょう。

日本の農業分野の一番の課題は、既に語りつくされた高齢化の影響です。しかし、今から少子化を抑制できたとしても、成果がでてくるまで20年近くかかるわけですから、やはり、改革は必須と言えるでしょう。

もちろん、事業化して目指すところは「高品質農業」です。農地造成、作付け効率や作業の軽減で、労働コストよりも収入を高くすることが目標となります。

欧米式の産業型大規模農産業ではなく、極めて小規模、都会であっても農家が存在し、そして地産地消していく姿が日本らしいですが、それでも全体の世帯数減を考えれば、今こそ再度、輸出市場を見据えた展開が必要ですね。
 

ポイント クラウドサービス

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

クラウド
 

デジタル庁も立ち上がり、デジタル化、DXの流れは止まりません。そして、IT、通信技術は進化し続けています。もちろん、これからのビジネスとして有望な分野です。AIの進化があったり、デジタル通貨の登場があったりと、新たな価値がブロックチェーンの中で生まれ、それが膨大な利益を獲得する事実を作りました。

今後、さらに注目の分野は・・・おそらく安定度ナンバーワンはクラウドサービスとセキュリティ分野でしょう。

クラウドサービスは、依然として企業の業務効率化にしか貢献できていない感じですが、これまで大企業しか使えなかったようなシステムがこれだけ安価に普及しているのですから、この先の進化の幅も大きいのではないでしょうか?

小さく始めるクラウドサービスというと、ちょっとイメージが沸きにくいですが、プログラマーとして優れた若い人が、続々とベンチャーを立ち上げていくことになるでしょう。

また、クラウドの次に今求められているのがネットマーケティングです。広告費の予算削減から、バズ、SEOに活路を求める企業も増えてくるでしょう。顧客と商品をネット上でマッチングできるスキルは、これから先、ますます注目されるに違いありません。
 

ポイント 建物・スペース活用ビジネス

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

空き家
 

空き家活用はずいぶん前から提言されています。これからも空き家は増える一方のはずですから、民泊を始めとした空きスペース再利用ビジネスは、今後も活性化してくるでしょうすることになるでしょう。

空き家物件を仲介するだけの不動産ビジネスは、もうすでに飽和しつつありますから、今後は、ベンダーとして物件活用自体をプロデュースし、業態によってその設備からインフラをデザインするなど、クリエイティブ要素が重要になってきますね。

空き家を借り上げるのは、それほど大きなコストがかからない場合もありますので、いわゆる起業家版トキワ荘のような、シェアオフィス兼シェアハウスもでてくるかもしれません。
 

ポイント インバウンドビジネス

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

インバウンド
 

感染症前は絶好調のビジネスでした。2007年から2008年にかけて観光立国基本法ができ、当初年間500万人程度だったインバウンド観光客は、2013年に1000万人を超え、2019年には3200万人になっていました。

また、医療観光として、セカンドオピニオン以上の治療方法を消費者に見せる観光ツアーが、ビジネスチャンスとして話題になっていました。ですが、時代は一変しました。

日本は医療最先端というイメージでしたが、大阪などでは医療崩壊寸前まで行った現状を見れば、このブームが回復するにはしばらく時間がかかるかもしれません。ですが、時間が経てば、メディカルツーリズムの世界で、難病や高度医療技術に関して、新しい選択肢の可能性を提供する事業が続々と復活するでしょう。

世界が元に戻ったならば、インバウンドは再び成長産業になります。かつてのような、銀座に観光バスが行列するような時代はもう来ないかもしれませんが、環境変化をしっかりと捉え、たとえば英会話ビジネス、国際恋愛ビジネスなど、小さく開業できる方法を模索すれば、チャンスはいくらでもあると思います。
 

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)最終更新日:2021/11/08起業アイデアは、ちょっとした気づきやきっかけから生まれたりすることもありますが、多くは、自分自身のこれまでの経験、想いを切り抜いたものです。  自分にとっては当たり前の日常、でも他の人にとっては、貴重な、お金を払ってでも手に入れたい物や情報、サービスだったりします。会員さんのアイデアが勉強会やコミュニティ仲間との助け合いでブラッシュアップされ、事業として生み出されています。難しそうに見えても、やってみればそうでもないのです...

 

ポイント まとめ:これからのビジネスとは?

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

ビジネス
 

小さく始めるこれからのビジネスという視点で考えると、世の中の動きのど真ん中ではなく、コバンザメ的な発想で進めることこそ、成功の要と言えます。

大きな流れは、ネットニュースや新聞を読めばだいたいわかります。多くの人にとって、今は大きな動きが取れない時期ですが、動ける外資、企業は、空き店舗を安く借り上げたり、中古品を買い叩くなど、着々とこれからのビジネスのために動き出しているのも事実です。

流通もこの先数年で大きく変わってくるでしょう。同じセブンイレブンでも、店によって品揃えが違うなど、コンビニであっても個性を出し始める時代が来るはずです。

クラウド技術の発達により、情報の取り扱い方も大きく変貌することになるでしょう。多数の技術者が共同でモノを開発するようになり、製造会社もまたそのプラットフォームにアクセスすることによって、自由に商品を選んで生産する、そんな時代になるかもしれません。

個人にできるこれからのビジネスの範囲は限られていますが、時代の変化の中で、チャンスはたくさんあります。それに気づけるのかどうかだけです。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全9冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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