これからのビジネスで成功しやすい起業分野とは?(2022年1月改定版・随時更新)

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

倒産件数が1966年度以来55年ぶり低水準となったり、個人金融資産が1992兆円と過去最高を更新したり、日本経済は意外にも好調に見えます。

ですが、給付金や補助金によって歪められている部分もあり、そして、他国と比較した場合の可処分所得の伸び率の低さを見ると、この先の日本がちょと心配になるのも事実です。

ここでは、2022年、これからのビジネスはどうなっていくのか、どの方向に行けば成功し易いのかを考えてみたいと思います。
 

通勤
 

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2022年・社会全体の大きな流れ

  • コロナ対策
    • GOTO
    • 補助金
    • 10万円給付金
  • 参議院選挙
  • 米中覇権争い
  • SDGs推進
    • 環境(カーボンニュートラル)
      • 再生可能エネルギー
      • EV
      • 企業ミッションの見直し
  • デジタル資本主義
    • AI(自動運転/ロボット)
    • 5G
    • メタバース
    • NFT
    • ITP・Cookie制限
  • 物価変動
    • 原油価格高騰
    • 木材価格高騰
    • 半導体不足
  • 働き方改革
    • リモートワーク継続 vs 出社回帰
    • 転勤/単身赴任の廃止
    • 正社員削減 → 業務委託契約
    • 早期退職制度
  • 仮想通貨
    • ICO

日本では、感染症が再び増加し始めました。世界でも新株オミクロンが猛威を奮っていますが、それでも海外の景気回復は進み、円安が進んでいます。今は特に原油価格、木材価格が急騰し、物価も高くなり始めています。電気代などへの影響も心配されるところです。
 

理念
 

また、大きな枠で言えば、今後のビジネスの大前提として「人口減少」を外すことはできません。内需で考えれば、人口が多い「40代後半~50代前半」段階ジュニア世代を掴めるサービスは、成長できる見込みがあります。逆に、20代若者や女性の貧困は社会問題化しています。
 

ビジネス
 

インバウンドのビジネスは、ようやく復活かと思った矢先の世界的なパンデミック再拡大。旅行を我慢していた人たちが一気に動き出すはずでしたが、雲行きが怪しくなってきました。また、高齢者相手のビジネスは回復が遅れています。多くの高齢者に「すっかり外出機会が減り、働く意欲も物欲もない」そんな意識が定着してしまったのです。
 

ポイント これからのビジネスは、大きくやると失敗した時に大変

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

安全安心
 

起業18は、小さく起業準備を始めることを是としていますが、私たちのセミナーにいらっしゃる方の中には、多額の資金を要する大きな起業を考えている人がたくさんいらっしゃいます。

しかし、多くの上場企業が早期退職制度の導入を始める今です。民間企業の平均給与も433万円余りとなり、2年連続で減少しています。良い数字も出ていますが、オミクロン株もどうなるかまだ分からないところがあります。

故に、これからのビジネスは、個人で起業する場合には慎重にならざるを得ず、固定費(家賃・人件費)のかかるビジネスを選択することは、どうしてもリスクが高くなることを認識しておかなければなりません。
 

これからのビジネスのポイントは3つ
これからのビジネスの3つの「最低限」チェックポイント

  • 固定費(人件費/家賃)は、可能な限り少なく抑えれられているか?
  • 柔軟に変化/撤退できる余裕を残せているか?(資金/時間的制約)
  • ステイホームやオンライン化に即時対応できるビジネスモデルか?

 

通勤
 

これからしばらくは「身軽に」「いつでも」「どこでも」

何から何まで予測が難しいこれからのビジネス。こんな不確実性が高い時だからこそ、これからビジネスを始める場合には、小さくスタートしておきましょう。これからのビジネスのポイントは「身軽に」「いつでも」「どこでも」です。そして可能なら、団塊ジュニア世代をメインに狙うことです。

では、小さくするのなら、どんな起業アイデアが成功するのでしょうか? 個人は、こんなスタートをすれば成功するのではないか、という例を書いてみようと思います。

ポイント 健康スポーツ関連

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

オンラインダイエット
 

東京オリンピック・パラリンピックで注目されたスケートボード、サーフィンなどは、私たちの印象が大きく変わった競技です。大きなイベントを経て「やってみたい!」「習いたい!」と思う人が増えれば、これからのビジネスにつながります。

スケボーはケガも多そうですし、防音の必要性も考えれば、競技場の提供は新たなビジネスチャンスです。実際、茨木市役所前の「IBALAB(イバラボ)」広場では、市の公認でスケボーが滑れるようになったとのことです。民間にも様々な形でチャンスが出てくるでしょう。

そして2022年には北京オリンピックがあります。
 

オリンピック
 

今、多くの企業において、テレワークが減り、以前の生活が戻っていますが、運動不足気味の人やストレスで太る人は常にいますから、ダイエット、健康ブームは続くでしょう。

コロナ禍でオンラインが一気に広まりましたが、スタジオレッスンをオンラインに置き換えたサービスは、意外と定着しませんでした。大手スポーツジムが顧客維持のために行ったものが多く、既存顧客のリストや資金力があって初めて成立するビジネスになってしまったことも大きいでしょう。個人は無料でサービスを提供するYouTuberの活動が目立ちました。

オンライン化で成功したのは、元々強い需要のある「パーソナルトレーニング」の分野で、上手く流れに乗れたと言えるでしょう。

パーソナルトレーニング成功例

  • シックスパック専門・オンライントレーニング
    • 強い需要(お金と時間をかけてでもやりたい人が多い)
    • 無料動画を観ているだけでは実現できない
    • 大手ジムのスタジオレッスンと異なる(筋トレ)
    • 器具/スタジオ/アプリがなくても可能
    • もともとジムが開いていない早朝/夜中を活用した
    • 都市部以外からの集客

ポイント 環境・グリーン・サステナブル(SDGs)関連

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

エコ
 

脱ガソリン車や再生可能エネルギーなどの大きな流れは、大企業や行政がやる仕事です。日本ではEV化について、2030年代半ばにガソリン車の新車販売を廃止すると打ち出されていますが、550万人が従事する産業が転換期を迎えたら・・・、多くの労働者がキャリアチェンジの必要性に迫られることになります。

実際にはEV化推進に対しては、自動車を生産している各国の思惑、各社の労働組合の抵抗もあり、このままスムーズに進むかは不透明ですが「環境保全ビジネスへの切り替えしない=時代に合わない悪いこと」という空気が醸成されていく可能性は高いと考えています。
 

グリーン
 

このような流れの中で、これからの個人ビジネスでできることは・・・「自分のビジネスにちょっとだけSDGsに関連する貢献を入れる」こと、そんなプチサステナブル、ミニSDGsとなるでしょう。消費者が「いいね!」と言ってくれること、ちょっとしたエコ、エシカル、ヴィーガン、そんなことを差別化の原動力にできるビジネスが注目されます。

たとえば、三重県鳥羽市の鳥羽国際ホテルが、チーズケーキの使われないスポンジ部分を再利用したパウンドケーキを開発し、食品ロス削減に取り組んで人気化したように、メディアで取り上げられるようなちょっとしたこと、そんな配慮と工夫のあるビジネスアイデアが求められる時代になるでしょう。
 

ポイント 新しい集客サポート

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

コピーライティング
 

フェイクニュースやエビデンスの提示が不十分な情報などを排除する流れが、この1年、急加速しています。これまでも検索の世界では、YMYLと言われる人に重大な影響を与える分野の情報に関しては、発信者の十分な権威性や信頼性が求められてきましたが、その勢いがさらに加速しているのです。

検索アルゴリズムやSNSのAIが進化し、従来のネットマーケティングによる結果の操作が通用しなくなったこれからは、新たな「集客ビジネス」が求められるようになるでしょう。

アルゴリズムといたちごっこだったネットマーケティングは姿を消し、総合的な知識を持つ、情報発信をディレクションできるマーケッターが勝ち残るようになります。或いはもしかすると、AIの進化を超えてくる天才が登場するかもしれませんが・・・。
 

ポイント クリエイティブ関連

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

クリエイティブ
 

クリエイティブ関連と言っても幅が広いですが、たとえば、デザイナー、デザイン関連で起業する人は増えるでしょう。これなら小さく起業できますし、NFTという新たな技術の登場で、俄然注目のジャンルになっています。
 

仕事で身につけた知識や技術だけではなく、趣味や家庭でのルーティンなどから身についたことも、立派な起業ネタになります。  カメラや写真を趣味にしている人は多いです。確かに、デジカメ市場は急激に縮小していますが、それはスマホに置き換わっていることが主な原因。デジカメの出荷台数は年々減少し続けており、コロナ前から前年同月比で2~3割減の水準で推移していた。そこに新型コロナ影響が追い打ちをかけた。世界的な流行が確認され始めた2020年3月の出荷台数は前年同月比で5割以上落ち込み、5月には前年同月比72.6%減の36...

 

クリエイティブ関連は、NFT、AIや3Dプリンタの普及で、この先大きく飛躍する分野です。最新のトレンドをしっかり掴んでください。
 

ポイント 高品質生産農家

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

農家
 

農業も、これからのビジネスとして注目される産業の一つです。円安の今、ここにビジネスチャンスを感じている人も多いでしょう。

日本の農業分野の一番の課題は、既に語りつくされた高齢化の影響です。しかし、今から少子化を抑制できたとしても、成果がでてくるまで20年近くかかるわけですから、やはり、改革は必須と言えるでしょう。

もちろん、事業化して目指すところは「高品質農業」です。農地造成、作付け効率や作業の軽減で、労働コストよりも収入を高くすることが目標となります。

欧米式の産業型大規模農産業ではなく、極めて小規模、都会であっても農家が存在し、そして地産地消していく姿が日本らしいですが、それでも全体の世帯数減を考えれば、今こそ再度、輸出市場を見据えた展開が必要ですね。
 

ポイント クラウドサービス

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

クラウド
 

デジタル庁も立ち上がり、デジタル化、DXの流れは止まりません。そして、IT、通信技術は進化し続けています。もちろん、これからのビジネスとして有望な分野です。AIの進化があったり、デジタル通貨の登場があったりと、新たな価値がブロックチェーンの中で生まれ、それが膨大な利益を獲得する事実を作りました。

今後、さらに注目の分野は・・・おそらく安定度ナンバーワンはクラウドサービスとセキュリティ分野でしょう。

クラウドサービスは、依然として企業の業務効率化にしか貢献できていない感じですが、これまで大企業しか使えなかったようなシステムがこれだけ安価に普及しているのですから、この先の進化の幅も大きいのではないでしょうか?

小さく始めるクラウドサービスというと、ちょっとイメージが沸きにくいですが、プログラマーとして優れた若い人が、続々とベンチャーを立ち上げていくことになるでしょう。
 

ポイント 建物・スペース活用ビジネス

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

空き家
 

空き家活用はずいぶん前から提言されています。これからも空き家は増える一方のはずですから、空きスペース再利用ビジネスは、今後も活性化するでしょう。

空き家物件を仲介するだけの不動産ビジネスは、もうすでに飽和しつつありますから、今後は、ベンダーとして物件活用自体をプロデュースし、業態によってその設備からインフラをデザインするなど、クリエイティブ要素が重要になってきますね。

シェアオフィス兼シェアハウスのようなサービスも続々と登場しています。
 

ポイント インバウンドビジネス

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

インバウンド
 

感染症前は絶好調のビジネスでした。2007年から2008年にかけて観光立国基本法ができ、当初年間500万人程度だったインバウンド観光客は、2013年に1000万人を超え、2019年には3200万人になっていました。

また、医療観光として、セカンドオピニオン以上の治療方法を消費者に見せる観光ツアーが、ビジネスチャンスとして話題になっていました。ですが、時代は一変しました。

日本は医療最先端というイメージでしたが、大阪などでは医療崩壊寸前まで行った現状を見れば、このブームが回復するにはしばらく時間がかかるかもしれません。ですが、時間が経てば、メディカルツーリズムの世界で、難病や高度医療技術に関して、新しい選択肢の可能性を提供する事業が続々と復活するでしょう。

世界が元に戻ったならば、インバウンドは再び成長産業になります。かつてのような、銀座に観光バスが行列するような時代はもう来ないかもしれませんが、環境変化をしっかりと捉え、たとえば英会話ビジネス、国際恋愛ビジネスなど、小さく開業できる方法を模索すれば、チャンスはいくらでもあると思います。
 

ポイント まとめ:これからのビジネスとは?

これから来るビジネスで成功しやすい起業分野とは?

ビジネス
 

大きな流れは、ネットニュースや新聞を読めばわかります。その流れが個人ビジネスで出来る範囲にどう降りてくるのか、そこに着目しましょう。外資は、空き店舗を安く借り上げたり、中古品や土地を買い叩くなど、着々とこれからのビジネスのために動き出しています。私たちも負けてはいられません!
 

起業18フォーラム(運営:パーソナルビジネスブレインズ 東京都豊島区 代表:新井一)では、経営者・自営業・自由業の方々50人を対象に「これからのビジネス」に関するアンケート調査を実施し、そのデータを分析しました。   調査概要これからのビジネス【起業するならお勧めの分野】アンケート調査結果 調査期間2021年11月8日~ 11月12日 調査方法ネットリサーチ(クラウドワークスにてアンケートを依頼) 対象者条件経営者4s、自営業・自由業46s 有効回答数計50s 回答者プロファイル詳細   これから起業や独立を目指す方...

 

個人にできるこれからのビジネスの範囲は限られますが、時代の変化の中で、チャンスはたくさんあります。それに気づけるのかどうかだけです。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全9冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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