インボイス制度が始まりましたが、実務はどう変わるのでしょうか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

WEB制作業をしています。インボイス制度が始まりましたが、ようするに私たちの毎日の実務はどう変わるのでしょうか?

また、ココナラやストアカなどを利用している場合には、どうなるのでしょうか?
 

起業前質問集
 

● 回答

  • 適格請求書を発行します。
    〝請求書〟と呼ばれますが、領収書やレシート、納品書など、取引証明になるものを含みます。請求書や領収書には、登録番号、消費税率、請求額(税抜き or 税込み)、消費税額の4つの記載が必要です。もちろん従来の、氏名または名称、取引年月日、取引内容(軽減税率対象品目の場合はその旨も記載)、受け取る人の氏名または名称などは、そのまま必要です。(※税率の区分、それぞれの金額、消費税を記載します。)
  • 会計ソフト入力時に消費税区分(10 or 8)を入力します。
  • インボイス番号のない領収書をもらったら、帳簿の摘要欄に「80%控除対象」等と記入する。
  • 電車賃やバス代は、摘要欄に「3万円未満の電車賃」等と記載する。
  • 領収書・レシート・請求書を、全部保管する。(※年商1億円以下なら1万円未満の書類は保管免除)

ざっくり言うとこんな感じです。尚、簡易課税を選択している場合、受け取る書類についてインボイス対応を気にする必要はありません。
 

インボイス対応
 

また、ストアカやココナラなどのスキルシェアサイトを利用する場合も、インボイス制度開始によりルール変更がありますので、確認しておきましょう。

たとえば、ストアカは領収書発行は講師が個別対応するように変更になっています。今後もストアカで対応する予定はないそうです。

ココナラでは、インボイス発行事業者の登録を行うことで、価格表示が今までは税込みでしたが、税抜表示に変更される仕様になりました。ココナラのインボイス登録方法はこちらで解説されています。

尚、ココナラでは、購入者がダウンロードする領収書には、ココナラの登録番号のみが記載され、出品者の登録番号は記載されません。インボイス事業者検索システムで個人名が知られることもないので、安心ですね。ココナラの神対応だと思います。

また、備品の購入は、今後はAmazonビジネスのインボイス対応業者から購入する方が安心です。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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