実際に起業してわかった「成功に必要な20のこと」

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

いきなりですが、起業して成功するために一番大切なことは何かわかりますか?
 

起業18評判
 

私は今まで(2023年3月)時点で、述べ60000件を超える起業相談に乗ってきました。たくさんの起業家を見てきました。

少し前までの起業は、カウンセリングやコンサルタントになる自分商品起業、WEBサービスのIT起業が流行り、今後はAIの登場で一気に変わりそうです。

シニア層に起業ブームが来ているのかと思いきや、意外とそうでもなく、女性や学生が増えている印象を持っています。(シニア層はモヤモヤしてるだけで動いていないのかもしれませんね。)

そんな起業する人の中には、資金をたくさん持っている人もいれば、まったく持っていない人もいます。起業する人全員がお金を持っているわけでもありません。

話を戻します。実は、一番大切なもの、起業をしたい人が共通して持っているものは「静かな情熱」です。それが一番大切なんだと、今さらながら気づかされることが多いです。「次は?」と言われたら・・・約束を守ること、かな。
 

週末起業
 

起業家精神という言葉があります。リスクを負ってでも、夢の為に惜しみなく突き進める気持ちや情熱のことです。昔の起業家は皆、これを持っていました。今でもそういう人もいます。ですが、私は、そのような身の程知らずな思いは持てません。そんなに気張っていると、疲れて心が折れてしまうからです。

私は、そんな起業家精神は要らないと思っていますし、普通の人の成功を応援していきたいと思っています。その為に、たくさんの情報を提供していきたいと思っています。(それが起業18をはじめたきっかけのひとつでもあります。)

今回は、起業家として成功するために必要な20のポイントをご紹介します。参考になればうれしいです。

<目次>

ポイント 起業家として成功するために必要なこと

起業して成功するために必要だったこと

ミートアップ!
 

一緒に起業準備を進める仲間が一番大切!

一緒に起業しようというわけではありません。群れるのはダメです。また、人脈オタクは最悪です。そこからは何も生まれません。起業準備を始める時には、まずは自宅に籠って下さい。そして、自分の軸と向き合ってください。

一段落したら、何人かの仲間とチームを作りましょう。1人でビジネスをするのはとても大変なことです。1人で起業するのは、2人で起業するのと比べて、3~6倍の時間がかかるそうです。

ただ、誰と組んでもよいわけではありません。例えば、あなたがコーチだったとして、同じコーチと組んでもダメです。コンテンツホルダー同士が組んでも、広がりません。つまり、あなたにとって新しいものは生まれないのです。(参考:「起業は「友達」や「仲間」としてはいけないのでしょうか?【事例紹介】」

また、最初のうちは良いのですが、さらに上を目指すなら、仲間には、自分と違う価値観を持っている人も必要です。まったく逆の価値観を持っている人、さまざまな能力があってこそ、会社は強く大きくなります。
 

自分のビジネスについて余すところなく理解する

起業家は、自分のビジネスで一番大切なものを見つける力があります。多くの場合、それはそのビジネスを始めた「目的」であり、本質だと言われ、優秀な起業家はそこがブレないと言われます。ですが、私はそうは思いません。ブレない人なんているのでしょうか・・・? 柔軟に変わる、変われる、変わっていい。だから生き残れるのではないでしょうか?

たとえば、あなたは下記についてどうお考えですか? 自分のビジネスを理解するほど、その答えはどんどん変わっていくのではないでしょうか?

  • そのビジネスで起業する価値があるのか?
  • 自分の起業に対する目的はいったい何なのか?
  • 未来をしっかり描けているのか?
  • 業務に関して詳しく説明することができるか?
  • 今の仲間とそれぞれの役割は何なのか?
常に計画をを第三者目線で評価する

どんなに良いアイデアでも、そのアイデア、計画が正しく実行されなければ意味がありません。そもそも、一人で起業をしようとする人には、計画すらない場合が多いのです。

起業はアイデアとスピードが勝負です。その勝負に勝つためにも、今すぐ、計画を立てて、第三者目線で評価してみてください。

  • ビジネスの対象は誰ですか?
  • どのような需要を満たすものですか?
  • そのビジネスのウリは何ですか?
  • それはどんな点で他社のモノと違いますか?
  • 市場規模はどれくらいですか?
  • そのビジネスの成長性は?
  • ビジネスは本当に実現可能ですか?
ライバルを知り尽くし、絶対になめない!

同じ分野にいる競合、ライバルと差をつけるためには、相手のことをよく知らないといけません。相手も進化します。過小評価せず、正当に査定しましょう。

自分のビジネスに自信がどれだけあったとしても、ライバルを甘く見てはいけません。そのために、主要な競合他社の一覧を作りましょう。そして、それぞれの会社の戦略を書き出してみましょう。販売プロセス、広告戦略、価格、顧客の満足度など、様々な面で評価しておくことが大切です。

そして、決して戦わず、常に逃げ続けることが大切です。彼らと違う場所に陣を取りましょう。
 

自分の利益ばかり考えすぎないこと

人は一人では生きられません。もちろん、起業も一人ではできません。絶対に、誰かに助けてもらわなければならない場面があります。何事にも大きな壁というものはあるものです。苦しくてもがくこともあるでしょう。それを一人で乗り越えるのは困難です。そんな時は、遠慮をしていないで、誰かに助けてもらいましょう。

いざという時に助けてもらうためには、日頃から自分のことばかり考えていてはいけません。経営者は自分の利益ばかり考えていると思われがちですが、実は相反するものです。そういう会社からは、優秀な人がどんどん離れていきます。社員や取引先など、相手の利益のことも常に考える精神を身につけましょう。
 

揺るぎない一貫性のある考えを〝1つだけ〟持つ

「ブレていい」と上でお話しました。大切なのは「何のためにブレるのか」です。その「何のため」に対する一貫性のある姿勢が、企業やビジネスの基盤になります。その一貫した考えが、社員や取引先、お客様に影響を与えることによって「ブランド」が作られていきます。起業家の一貫性のある考え方をお客様も尊重してくれ、影響力のあるブランドに成長していくのです。

有名なところで言うと、ディズニーもそうですし、レクサスやアップルもそうですね。一貫した考えからブランドを築き大きく成長しました。一貫性を持つというのは、それだけ重要なことなのです。

私にとって一番大切な「何のため」は〝お客様のため〟そして〝社会・子供たちのため〟です。それ以外のことはブレても変わっても良いのではないかと考えています。
 

コピーライティング
 

会社の代表の質は結果に大きく影響する

起業したての最初のころは、代表者の人としてのあり方が、業績に大きな影響を与えます。成長した大きな会社とは異なり、あなたの能力、人間性そのものが、会社の質と判断されるのです。常にみられていることを意識し、行動と発言が一致するようにしましょう。
 

新しい思いつきは必ずテストマーケティング!

実は、事業計画を作ることよりも重要なことがあります。それがABテストです。思いついたものが本当に実現できるのか、小さな規模でよいので比較テストをしましょう。

キャッチコピーも広告も、商品名も、2つ作って結果を見るのです。お客様に実際に商品に触れていただいて、使いたい、買いたいと思うのか訊いてみましょう。

実際のところ、製品開発よりも実際に販売することのほうが難しいものです。テストすることによって、自信につながったり、それで見えてくることもたくさんあるでしょう
 

需要に答えるのか、新たに作り出すのかを決める

起業して事業を長続きさせるには、「特定の需要に答えること」と「新たに需要を作り出すこと」の2通りのやり方があります。

需要に答えることはとても大切なことですが、大きなチャンスを作りだすためには、新しいものを生み出すということも必要です。スマートフォンなどがよい例で、新たな需要を作り出すことに成功し、今の成功があるのです。
 

自分の右腕となる人がいる

優秀な経営者の影には、右腕となる最高の人材の存在があります。企業にとって一番お金のかかる投資が人材確保ですが、優秀な人材の確保に関して妥協してはいけません。事業を成長させるために、大事な右腕と言える人材を見つけましょう。
 

オンライン
 

お金の流れと財務の管理をしっかり行う

多くの起業家は、得意分野が技術や営業だったりしますので、会計や財務などのお金の流れの知識が欠けることが多くなります。今、資金がどのくらい必要なのか、会計や財務状況の管理は大変重要なことです。事業を続けていく上で、お金に関してはよく理解していないと危険です。

ちなみに、財務の専門家といえば、税理士や会計士ですが、古いタイプのおじさんではなく、ベンチャー企業や個人事業主、副業家との付き合いもあるような人と付き合う方がよいと思います。

最近では、財務管理をクラウドで行う企業も増えています。経費の状況や売上の情報など、見やすくグラフにしてくれたりするので、お金の流れが見やすいのが特徴です。まずは、こういう会計ソフトを使って、お金の流れを確認できるようにしておきましょう。

どんな大きな会社でも一度は資金繰りに苦しむものです。そのような時期がない会社など皆無でしょう。どんなことで起業するにしても、早めにお金の流れを知り、十分な現金を確保する必要があるのです。資金を確保できる全ての可能性と、キャッシュフローをよくする方法を知っておきましょう。
 

どんなことがあっても冷静でいること

起業してどのようなことが起こるのかを予想できる人はいません。どんなに予測しようとしても、予測できないような突然の事態に陥ることもあります。自分では対処できないような社会情勢、政策転換や自然災害なども起こるかもしれません。

予測できない事態に遭遇しても、柔軟に対処できることが大切です。リスクを洗い出ししておきましょう。いざという時、慌てることなく、生き残る可能性を探せるようにしておくのです。
 

スケジュールをしっかり管理する

起業している人にとって、1日、1年はとても短いものです。時間はあっという間に過ぎてしまいます。1秒でさえ無駄にしたくないでしょうし、時間を無駄にしないことで、多くの想いを成し遂げることができるでしょう。

時間を無駄にしないようにと焦って行動しても上手くいきません。ただ忙しくなってしまうだけです。スケジュールを管理するポイントは「大切なことに最大の時間割く」ことです。ですが、多くの人は「急ぎのことを優先し、ルーチンワークに最大の時間を割く」生活をしがちです。

あなたは「夢」のために、一日何分使っていますか?
 

時間
 

短期のプランと長期のプランのバランスをしっかりとる

起業家には、短期的なことを重要視している人と長期的なことを重要視している人がいます。

短期的なことを重要視している人とは、資金調達や、今、目の前にある問題に主に目を向けるタイプの人です。長期的なことを重要視する人とは、新しい商品の開発やマーケティングなどに主に目を向けるタイプの人のことです。どちらも重要なことなので、自分がどちら寄りなのかを理解しておきましょう。バランスが大切です。
 

法律について理解しておく

起業したばかりの人は、必ずと言っていいほど法律問題に直面します。消費者から事業者への立ち位置の転換は、法的に様々な変化をもたらします。

しかし、多くの起業家は法律に関しての認識や知識が低く、自分には法律に関する問題は起こらないと思っています。しかし、実際はそうではありません。私たちは法律を順守する国に住んでおり、会社やお金には法律が付いて回ります。
 

ビジネスモデルを作るためには時間が必要ということを理解する

新しい商品を開発するのは、意外と時間がかかるものです。この事実が多くの起業家を失敗に導いているポイントでもあります。半年やそこらで商品の開発ができると思っている起業家が多いのです。

開発は、多くの起業家の思っているよりも長い時間がかかります。最初は時間との闘いになるでしょう。その分、経費も掛かるわけです。どの程度の時間が必要かということを、きちんと理解しておくことが大切です。
 

ネット
 

仲間や周りの人とコミュニケーションを取る

起業する際に、スマホ、モバイルツールは必需品です。まめに仲間とコミュニケーションを取ることによって、大きなシナジー効果が発揮されます。逆に言うとコミュニケーションが円滑ではないと、大きな事業はできません。主要な仲間たちとは、いつでも連絡が取れるようにしておきましょう。
 

すべて自分でやるのではなく人に任せる

会社を作った人が、いつまでも請求書作成などの業務をしているようならば成長できません。主要な業務以外は、人に任せる仕組みを作りましょう。

あなたの仕事を、少しずつ別の人に任せていきましょう。そして、組織としての形を作っていくことが必要です。中にいる人が変わったとしても、仕事が円滑に回る状態こそ、よい会社の仕組みと言えます。
 

価格設定には慎重になりましょう

商品の値段を決めることは簡単ではありません。値段を安くしたために失敗してしまう起業家もたくさんいます。適切な値段を決めることが事業成功の要です。お伝えしたい事は、起業直後で自信がない段階であっても、しっかり利益が得られる値段にする必要があるということです。
 

アイデアはいくつも出して、一つのことに執着しすぎない

起業するということは、社会人として崖っぷちに立たされるということです。アイデアや解決策は、一つでは足りません。起業後には困難も多く、乗り越えなければいけない壁が山ほど出てきます。

それらを乗り越えるためには、たくさんのアイデアや解決策が必要です。たくさんの起業家とお付き合いをしてきましたが、一つのアイデアや解決策に執着したが為に、失敗してしまっているケースをよく見ます。
 

ポイント まとめ

起業して成功するために必要だったこと

起業18フォーラム
 

参考になりましたかでしょうか? ここに書かれていることは、どれも起業を目指す人にってとても大切な予備知識です。しっかりとご認識いただき、あなたの成功に役立てていただけると嬉しいです。
 

労働者として組織で働くことをやめ、起業して自分とパートナー、外注さんと組んで働くようになって、たくさんのことを経験しました。これまでのサラリーマン人生の10年分のよいこと、悪いことを、1年で経験できるようなペースだったと思います。  一番身に染みたのは、起業に向いている人と向いていない人がいるということです。パートナーの中に起業に向いていない人が混じってしまっただけで、急に全体の質に変化が現れ、その後、うまくいかなくなるのです。そんなことを何度も体験しました。どんな人が起業に向かない、つまりは...

 


さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


アイデア

会社員のまま始める起業準備・6ヵ月で起業する!【セミナー@東京/オンライン】

自分のタイミングで学びたい、セミナーは苦手、というあなたは【動画版】起業セミナー(特典付き)

ポイント この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます!