40代スキルなしで起業を成功させる5つのポイント

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

40代は、会社内でもそれなりのポジションを得ている人が多い年代です。しかし一方で、40代は今までの人生を振り返り、これからの生き方を見直す年代でもあります。
 

40歳
 

40歳を超えてから一念発起で起業を考える人もたくさんいますが、自分には特別なスキルはないと考えてしまい、動けないままの人が多いです。

そこで今回は、40代で自分にはスキルがないと考えている方でも、起業を成功させることができるポイントを5つお話しします。
 

ポイント 40代スキルなしでの起業を成功させるには?

40代スキルなしで起業を成功させる5つのポイント

40代男性
 

「40代スキルなし」と思っている人は自分に自信をもつ


40代で「自分にはスキルが何もない」と思っている人は、スキルがないのではなく自信がない可能性が高いです。
40代ならば少なくても社会人経験が20年程度あるはずです。スキルは、特別な資格や才能だけではありません。例え正社員としての経験がなかったとしても、アルバイトの経験や子育ての経験など、経験したすべてがスキルになっているはずです。

起業とは新しく事業を起こすことです。起業に壁やハードルはつきものです。自分に自信がなければ壁にぶつかったときに「私にはスキルがないから」とスキルを口実にしてあきらめてしまうでしょう。スキルがあるかないかは、自分が決めることです。例え人から見れば立派なスキルの持ち主であっても、当の本人が自分に自信をもてず「スキルがない」と思っていれば、せっかくのスキルもスキルとして役立てることはできません。

「40代スキルなし」と思っている人は、起業する前にまずは自分のいいところに注目し、自分の今までの生き方に自信をもつところから始めてみましょう。
 

「スキル」を「経験」に置き換えてスキルの洗い出しをする

スキルとは、資格や肩書のような客観的な評価があるものだけではありません。子育て経験がある人は子育てのスキルの持ち主であり、毎日料理を作っている人は家庭料理のスキルがある人です。つまり、スキルとは経験と直接結びついているのです。

「40代」という言葉を起業のデメリットと感じる人がいるかもしれませんが、それは違います。40代は、それなりの経験を積んでいることを証明する言葉です。社会人になってから経験したことをすべて洗い出してみれば、自分では気がついていなかったスキルを発見することができるでしょう。ポイントは、自分で経験の価値を決めないことです。「子育てなんてだれでも経験している」や「習字は趣味だからスキルにはならない」と決めつけず、客観的に経験を洗い出してみましょう。

そして経験してきたことの中から「これからも続けたい」と思えることをみつけます。才能は、技術の優劣ではありません。どんなに技術が優れていてもやる気がなければ続けることができません。「これからも続けたい」と思うことこそ才能なのではないでしょうか。今までの経験とこれからも続ける意欲の2つがあるものこそ「あなたのスキル」と呼べるものです。
 

「起業は一人で」という思い込みを捨てる

起業は、会社員とは違い組織に所属するのではなく、一人で新しい事業を立ち上げることです。さらに40代という年代は、後輩や部下をもった経験がある人が多いのではないでしょうか。起業するときには「これからは会社に頼ることはできない! 一人で完璧にやらなくては」と意気込むものです。さらに部下をもった経験がある人は、頼られることになれてしまい、頼ることはいけないことと考えがちです。

しかし、起業は起業したときが一年生であり初心者です。最初からすべてを一人でやらなければならないと思う必要はありません。わからないことや助けてほしいことがあったとき、人に聞いたり頼ったりできることもスキルのひとつです。頼るべき人を見抜き、的確なアドバイスを聞き入れることも、起業には欠かせないスキルでありポイントです。

40代は、それなりの経験や人脈が必要になるビジネスができる年代です。しかし一方で、プライドも持っています。起業にプライドは必要ですが、高すぎるプライドは起業の邪魔になります。プライドを持ちつつも人の意見に耳を傾け、必要に応じて助けを求められる柔軟さが40代の起業を成功させるポイントです。
 

40代男性
 

リスク管理を徹底する

国家資格や特別なスキルがある人は、例え失敗したとしても、場所やタイミングを変えることで再びチャレンジすることができます。例えば、弁護士や医師ならば、例え起業して失敗しても、弁護士や医師の需要が高い場所に移動すれば状況は変わるでしょう。弁護士や医師ならば、在庫を抱えるリスクもないため、万が一のリスク管理もしやすいです。

しかし、同じスキルでもライバルが多いスキルや、在庫を抱える場合は、それだけリスクは大きくなります。例えば、編み物のスキルを活かして手作りニットの販売で起業したとします。せっせと商品を製作し、店舗を構えて開店しても、売れ行きが悪ければ経費だけがかさみ、あっという間に閉店になるでしょう。起業時にリスク管理を徹底していれば、同じスキルでも起業の内容は違ったはずです。例えば、編み物のスキルを活かして自宅で編み物教室を開くこともできたはずです。販売するならば、家賃を払って店舗を構えるよりも、オンラインショップのほうが経費はかからず市場は広くなります。

40代の起業と20代の起業の違いは、失敗したときのダメージです。20代ならば失敗しても立ち上がる準備をする時間があります。しかし40代は、再び立ち上がる準備をする余裕まではありません。できるだけ失敗をしないように、例え失敗したとしてもダメージが小さくなるようにリスク管理を徹底することが、40代で起業を成功させるポイントです。
 

スキルなしは努力で補う

どうしても「スキルなし」と思ってしまって動けないならば、足りないスキルを努力で補いましょう。いつまでも「私はスキルなしの40代」と言っていれば、あっという間に「スキルなしの50代」になります。スキルは経験の中からみつけることができますが、経験が起業するレベルではないと思い込んでしまっている場合には、それを払しょくするための努力が必要です。どうしても資格がないと自信が持てないならば、資格を取っても良いでしょう。

起業には様々なやり方、種類があり、スキルを使って起業するのはその中の一つにすぎません。デザイナーやライターなど、いわゆる職人型のフリーランスです。スキルがある人は自分のスキルを売っても良いですし、スキルがないのならば、ある人を集めたり、下請けになってもらって何かをしたって良いのです。

また、今スキルがあると思っている人も、時代が変わればそのスキルは古いものになってしまうこともあります。求められるスキルは時代によって変わります。感染症によって起こされたオンライン化は、その典型例とも言えるでしょう。スキルのあるなしは紙一重なのです。
 

ポイント おわりに

40代スキルなしで起業を成功させる5つのポイント

40代男性
 

「40代スキルなし」は、ちょっとした努力で「経験豊富な40代」になることができます。今までの人脈や経験のすべてが起業の武器になります。
 

今、20~30代での会社勤務を経て、40代で独立起業する人が増えています。  ここでは、40代の強みとも言える、技能を磨いてさらに高めた専門性、経験から養われた時代を見る目、そして自分の生き方へのこだわりで起業した例や、フランチャイズで独立を果たした2つの例、あわせて7つの実例、成功例をご紹介します。  40代で起業して成功した7つの事例40代もアイデア次第で成功は掴める 成功例1.経験と専門性を生かしたマッサージサロン甲信越地方のある男性は、父親の病死をめぐって、家族とともに病院との裁判を数年に渡って経...

 

40代は、まだまだ新しいスキルや経験を積み重ねられる年齢です。ご紹介した5つのポイントをおさえて、あなたらしい起業を目指してみてください!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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