記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:
一般的な起業とは異なり「プチ起業」は、ライフスタイルに合わせて空いた時間で行うという意味合いが強いです。
そのため、家事、育児などで仕事の時間が安定してとれない状態にある女性でも始めやすいことが特徴的。働く意欲はあるけれど、会社員として復職したり、パートとして仕事をするのは難しいという方にピッタリです。
プチ起業と一口にいっても、その業種は様々です。
難しく感じる方もいるかもしれませんが、あなたが持っているスキルやアイディアを活かしたジャンルを選べば、始めるまでのハードルは低くなりますよ。
職種の選び方3つのヒント
実際にどんな起業ネタにするか、選び方の3つのヒントを紹介します。
1.過去にしていた仕事を活かす
過去に経験のある仕事を活かして起業する場合、全く新しいことをはじめるよりも、持っている知識やスキルをすぐに応用することができます。同じ業種だけでなく、関わっていた取引先など、仕事内容がわかっている仕事を活かすという方法もありますね。
2.アイディアやスキルを活かす
普段の家事や育児などから思いついたアイディアを活かす方法です。自分ならではのコツを伝える、アイディアから商品をつくるといったことが該当します。同じ主婦の目線に立てることが、一般起業よりも強みとなりますね。
3.趣味を活かす
趣味のスキルを活かす方法もあります。アクセサリーや服づくり、お菓子づくりなど、家族間や友人間で好評なものがあれば、どんどん作った品を売る・教室を広げるなどとして広げていくことができます。
自宅で始められる!プチ起業におすすめの業種3選
起業の種類によっては、店舗や教室など場所が必要となることもあります。
ですが、民間の場所を利用すると場所代が高くなる、公共施設は内容によっては利用できない場合が出てくる、といったデメリットがありますので、最初は自宅の一部を利用し、徐々に広げていってから他の場所を借りるという方法をおすすめします。
防犯面や免許などに注意!「サロン・カフェ系」
自宅を解放し、人を招き入れるタイプの「サロン・カフェ」系の仕事としては、以下のようなものがあります。
◆カフェ
カフェというと、とても気軽に始められそうな気もしますが、その内容は飲食店です。地域の保健所の許可が必要で自宅の構造上不可なケースもあり、リフォームの際に保健所の許可がとれる構造にして始めるという方もいます。
◆整体院・エステサロン
完全予約制にするとライフスタイルに合わせて運営できますが、資格が必要になり、自宅の構造もかなり重要になってきます。
◆ネイルサロン
スキルさえあれば特に資格は不要です。必要な道具が揃っていれば、自宅で始められることの中では、ハードルは低い部類になります。
これらの業種を考える場合、なるべく多くの人にお店のことを知ってもらいたいと考えるかと思います。
ただし、地域に関わらず、いきなりチラシを配るような宣伝方法だと、客は増えるもののどんな人が来るのかわからないので、ちょっと怖いですよね。自宅の一部を使用する場合は、特に防犯面に注意が必要です。
最初はSNSや口コミから知り合いの顧客を少しずつ増やしていき、テナントを借りても良いくらいになってから広告範囲を広げていくことをおすすめします。
「古物商」許可、在庫管理に注意! ネット販売などの「ショップ系」
ショップを始める場合・・・
- ネットだけで行う通販専門
- 店舗のみ
- 店舗も通販も用意
という3種類の販売方法があります。
店舗を構えると、それだけで家賃などの固定費が発生してしまいますので、こちらも最初はネットだけで行う通販から始めると良いでしょう。
ヤフオクやメルカリなどのネットサービスやフリーマーケットの延長として始めることもできるので、ハードルが低そうなイメージをもたれる方も多いですが、ショップとして始める場合には以下の点には注意が必要です。
- 販売者情報として電話番号などを公開する必要がある。
- 不用品の買い取り、販売を行う場合は「古物商」の許可が必要となる
- 在庫をたくさん抱えてしまわないように気をつける
自分の詳しいジャンルの商品を取り扱い、流行に沿った仕入れをする、または受注生産にするなど、取り扱う商品についてはよく考えた上で始めることをおすすめします。
集客に工夫が必要!講師、スクールなどの「習い事系」
特定の資格や特技を取得できるように、自らが講習を行うものです。自分自身のスキルや資格があれば始めることができ、自宅で講習を行えば費用もそれほどかかりません。
よくあるジャンルとしては資格系、能力・特技系にわけられます。
- 整理収納アドバイザー
- ベビーマッサージ
- アロマテラピー
- カラーセラピー
- フラワーアレンジ
- 知育
- 英語
- 音楽
- 料理
- 体操
ただし、自宅を用いた習い事系では、集客に苦労するという人も少なくはないようです。知人を呼んで徐々に輪を広げていく、こまめなブログの更新、ターゲットとなりそうな人が集まる場所にチラシを置くといった小さな努力の積み重ねが必要となるでしょう。
自分のスキルだけでは足りない、集客に困っているといった場合には、別途類似ジャンルの講師を呼ぶという方法もあります。ただし、講師を呼ぶ場合には、参加者から集める会費から講師代金を差し引いたものが収入となるので、経営能力も重要になってきます。数人でお金を出し合って行うケースもありますね。
プチ起業を始める上での心構え
時間の都合を調整しやすいとは言え、突発的に忙しくなることも
自宅で始めるプチ起業ならば、自宅内での作業や準備が多く、自分のペースでできるので、ライフスタイルに合わせやすいことが大きな魅力です。
ただし、プチ起業では突発的に忙しくなる場合もあります。顧客や発注、準備や応対などが集中しても、基本的には自分自身で対応していかなければいけません。
自分自身でどこまでなら対応できるのか、ライフスタイルを考えながら、無理のない範囲を考えていくことが必要となります。安定してきたら従業員を教育してオーナーとなれば、自分の時間も調整しやすくなりますし、収入も増えていきますよ。
初期費用はできるだけ小さく収める
サロン・カフェ系やクラフト系の仕事の場合は、設備や材料代なども必要になってきますね。すでに自分個人でもっているという場合には初期費用はほとんどかかりませんが、これから用意するという場合には、その費用がどのくらいかかるのかを細かく確認することも必要です。
初期費用はできるだけ少なく抑えることが理想的ですので、最低限必要なものを厳選するようにしましょう。
他企業や地域と連携がとれれば安定しやすい
起業した業務を続けるには、当然顧客が定期的にいてくれる必要があります。企業を顧客にできたり、地域と連携をとることができれば、安定した収入を得ることができます。
最初は目先の仕事、顧客に目がいってしまいがちですが、長く続けていくためにはこのような目線でもアイディアを広げていくことが大切です。
無理なく、長く続けることが目標
プチ起業のネタ探しから自宅で始められる業種まで、詳しく紹介してきました。面白そうと感じたもの、ピンとくるものはありましたでしょうか。
ライフスタイルに合わせ、空いた時間で行うといった意味合いが強いプチ起業では、家庭に無理のない範囲内を確認しながら、長く続けていくということが一番大切です。
是非自分自身と向き合いながら、あなたの良さを活かせるようなアイディアを見つけてみてくださいね!
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
★会社員のまま始める起業準備・6ヵ月で起業する!【セミナー@東京/オンライン】
★自分のタイミングで学びたい、セミナーは苦手、というあなたは【動画版】起業セミナー(特典付き)