記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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プチ起業は・・・
- 将来に備えて少しでも収入を増やしたい
- 収入を安定させるために収入源を複数確保したい
- しかし、生活や家族のことを考えると脱サラして起業するのはリスクが大きすぎる
と考えている方にピッタリの起業法です。
自分が持っている経験やスキルを売り物にするプチ起業は、サラリーマンや専業主婦でもローリスクで始められる副業のひとつです。
ここでは、プチ起業のメリットや種類、幅広い人におすすめできる理由に加えて、プチ起業を始めるまでの手順などを押さえていきましょう。
物販サイト運営やアフィリエイトなど!プチ起業の種類と始め方
ごく小さな元手や事業範囲で起業をするプチ起業は、おおよそニーズのあることであればどんな事業でも始めることが可能です。一般的にプチ起業に向いているといわれる業種には、以下のようなものがあります。
- 物販ビジネス
- デザイン・漫画・イラスト制作
- ライティング
- アフィリエイト
- 店舗経営
- カメラマン
まずは、おすすめプチ起業の内容を見ていきましょう。
1.物販ビジネス
個人輸入代行や手作りグッズなど、実在する商品を販売することで利益を狙う事業です。
在庫の保管場所や発送作業、仕入れの経費などは必要ですが、デザインを納品するだけでオリジナルグッズを作成できるサービスもあるため、比較的取り組みやすいプチ起業です。
2.デザイン・漫画・イラスト制作
クラウドソーシングサイトやイベント、個人での仕事募集などを通じて、デザイン・漫画・イラストなどを作成して納品します。
SNSを通じて発表した作品が話題になり、書籍化したりWebマガジンで連載が決まったりすることもあるため、チャンスは無限大です。
3.ライティング
おもに、Webサイトや企業内広告などの原稿を作ります。納期までに指定の条件を満たした原稿を提出すれば良いため、比較的自由に時間を使って仕事を進めることができるでしょう。
専門知識があったり、筆が早かったりすれば、大きく稼ぐことも可能です。
4.アフィリエイト
ブログや広告サイトを立ち上げたり、動画を作成して公開したりすることで、広告収益を狙うという手もあります。人によっては、月収だけで数十万円から100万円以上の収入を得ることのできる事業です。ただ、多くの場合芽が出るまで時間がかかります。
ある程度ノウハウを築いてしまえば、デザインや記事を外注して作業を半自動化できます。世間のニーズを見分ける目があれば、まとまった額も稼げるようになるでしょう。
5.小規模な飲食店・サロンなどの店舗経営
地元密着型の隠れ家風カフェや、子育てサロン、エステにマッサージ店など、時間を限定して店舗経営をするのも人気です。
店舗を構える場合は家賃などの初期費用が必要ですが、教室やレンタルスペースを契約して何らかのスキルを教えたりアドバイスに乗ったりする場合、初期費用を抑えて起業できます。
6.カメラマン
カメラ好きなら、カメラマンとして活動するのもおすすめです。イベント撮影や人物撮影など、得意なシチュエーションを発見すれば、フリーランスとして仕事を請けられるでしょう。
個人事業主として活動するなら事務所を構える必要もないため、開業資金も節約できます。
ローリスクでプチ起業を始められる理由は?
プチ起業のメリットは「ローリスクで起業できる」ことです。
通常「起業する」というと、資本金や開業資金を用意して仕事を辞め、ゼロから仕事を探していく必要があります。初期費用をかけたり仕事を辞めたりすることが前提になると、もし起業に失敗した場合手元には何も残りません。確実に成功するビジネスがない以上、起業のリスクをできるだけ抑えたいと考えるのは当然です。
その点、起業に必要な手間やお金を最小限に抑えるプチ起業なら、仕事を辞めたり、莫大な開業資金を金融機関から融資してもらったりする必要がないため、リスクを抑えて起業できます。
1.本業の隙間時間にできるから
プチ起業を多くの人におすすめする理由として、無視できないのが「手間の少なさ」です。プチ起業では、仕事の休憩や帰社後の時間、休日などを使って事業を始められます。
元々空いていた隙間時間を副業にあてるという考え方なら、仕事を辞める必要はありません。
2.資本金や初期投資を抑えて始められるから
資本金や初期投資を抑えられるのも、プチ起業の強みです。仕入れ不要な自分のスキルや経験を使う事業なら、元手がなくても事業を始められます。
仕事を続けることで実績ができたり、大きな仕事をするチャンスができたりしたときに、必要に応じて事業を拡大していけば良いため、仕事量をコントロールしやすいのもポイントです。
3.趣味や特技があれば始められるから
「他人より少し詳しい」「他人よりも少し得意」という趣味や特技は、多くの場合ビジネスになります。極端な話、趣味で飲み歩いている人が地元の飲食店を紹介するブログを立ち上げ、ブログのPV数を確保できればプチ起業は成功です。
多くの人は「自分にできないこと」や「自分でやるのは面倒なこと」に対してお金を払います。飛び抜けた腕前や知識がなくても、詳しくない人の相談に乗れるようになれば十分収益化することが可能です。
就業規則違反に注意しよう
本業を持つサラリーマンがプチ起業をする場合・・・
- 会社の就業規則・副業規定違反
- 確定申告
- 仕事量の増やしすぎ
に注意しましょう。
1.サラリーマンは就業規則や副業規定に気をつける
会社によっては、就業規則で副業が禁止されている場合があります。就業規則違反をした場合の罰則は会社によって違いますが、職場に副業がバレてしまうと、なにかと面倒なことになる可能性は高いです。
ただ、政府は副業を推進しています。事前に会社の就業規則を調べたり、就業規則の変更を願い出たりして、気兼ねなくプチ起業できるように根回ししましょう。
2.年間20万円以上の利益が出る場合は確定申告が必要
「売上-経費+控除」の合計「所得」が年間20万円以上ある場合、確定申告が必要です。本来確定申告の必要な収入を得ている人が申告をせずに過ごすと、無申告・脱税の状態になってしまいます。
収入が増えると所得税や住民税も高くなるため、適切に納税するためにも確定申告の準備をしておきましょう。
3.仕事量やプライベートを調整する
プチ起業に熱中したり、仕事量が増えてきたりしたタイミングで、本業やプライベートをおろそかにしてしまう人も少なくありません。
副業に時間をかけた結果、仕事に遅刻したり結果を出せなくなったりしたら、リストラの対象になったり、家族との仲が険悪になったりする可能性があります。
プチ起業はあくまでも副業なので、仕事の準備も仕事量も無理のない範囲に抑えましょう。
全部で3ステップ! プチ起業を始めるまでの手順を解説
プチ起業の始め方は・・・
- 自分が持つ「お金にできるスキルや経験」を見つける
- 相場や作業時間からおおよその料金や集客方法を決める
- 仕事を取る
だけです。ある程度収入や仕事量の目処が立ってきたら、税務署に開業届を提出して本格的にプチ起業を拡大したり、確定申告をしたりする必要があるものの、始めるだけなら元手はほとんどかかりません。
特に、パソコン1台でできる副業なら、初期投資1万円以下でもプチ起業可能です。
プチ起業は無理せず自分のできる範囲ではじめることがポイント
初期費用と事業規模を抑え、自分にできることをお金に変えれば、ローリスクでプチ起業を始められます。ただし、どんなビジネスにも成功する保証はありません。
軌道に乗ってきてから本格的にお金や時間を投入すれば良いので、まずはできるだけ小さな範囲で、リスクを抑えて起業を始めましょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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