記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
現在45歳ですが、会社で居心地が悪いこともあり、思い切って独立しようと思っています。これまでの経験を生かし、経営コンサルティングを行いたいと思います。
ただ、妻が独立に反対しており、なかなかすぐに辞めたいと言い出すことができません。どのようなタイミングで、どのように説得すれば良いのでしょうか?
皆さんはどのようにされているのでしょうか? 経営コンサルティングは需要があると思いますので、路頭に迷うことはないと思うのですが。。
● 回答
まず、独立開業を決意されたということで、大変素晴らしいことだと思います。
独立は、誰もが緊張しますし、家族は心配して眺めているものだと思います。奥様が反対される気持ちも当然理解できることです。
ひとつの物事を進めていく際、いろいろな問題が発生することは当たり前で、コンサルタントになるのであれば、そのような問題が起こった時にどのように行動するか、備えておくかなど、危機管理能力を高める意味でも、良い練習になるのではないでしょうか?
奥様を味方にできないようでは、今後、手ごわいクライアントを導いていくことも困難でしょう。しっかりと向き合って、奥様を安心させてあげられるように努力していきましょう。
まず、独立するタイミングにルールはありません。個人的に推奨しているのは、収入が安定して、現在のお給料以上の収入が得られるようになった時、そしてさらに、1年分の家族の生活費が貯金できた時、を挙げています。
ただ、そこまできちんと準備できる人は半分くらいです。実際は、さらに時間を投下することで売上が大きくなることが見込めるという時点、あるいは、十分な見込み客が集まっているという時点で独立に踏み切る方も多くいらっしゃいます。
独立には、奥様のご協力が不可欠です。逃げ道を塞ぐ覚悟で、奥様を安心させてあげるために、そこに集中していく。それはつまり、まずは売上をあげるということです。
焦って独立するのは危険です。経営者としての実践を積み重ねること、そして、ご家族にその姿を見せ、数字を見せていくことが何よりも大切なことです。
成功体験を繰り返せば「やっていける」という自信がついてきます。これは夢物語でなく、実績に基づいた覚悟なので、家族も聞いてくれるはずです。
無理やり説得しようと、テクニカルなことを考えていても効果が無いと思います。また強引に辞めてしまえば、家族が協力してくれない可能性もあり、喧嘩になってしまえば元も子もありません。口で説得するよりも、行動と預金残高で見せていきましょう。
奥様が反対されるということは、何より心配なのは収入源だと思います。家にお金が入ってこなくなった場合にどうなるのか、不安なのです。また、今現在のお金だけではなく、将来の見通しが大切です。かと言って、奥様に対して、需要云々を言っても仕方がありません。
奥さまが何より信じたいのは、市場性などではなく、あなた自身です。「この人なら大丈夫だ」「ついていこう」と思わせてあげることなのではないでしょうか。
あなた自身が真摯に仕事に取り組み、愚痴を言わず、いきいきと笑顔でいること、それが大切です。そういうパートナーだったら「応援していこう」という気持ちになってくれると思います。「この人にはそんな才能がないのではないか」そう思われていたら、一時的に預金残高が増えたとしても、独立の許可は出してもらえないでしょう。
要するに、説得ではなくて、納得をしてもらうことです。無理やり押し切ったところで、納得していなければ協力してもらえません。やはり心から納得し、応援してもらうことが大切でしょう。
実際に起業18の会員さん達は、収入が現在の勤務先からの収入を超えた時や、お昼の時間に働くことで売上があがる見込みになった時、マスコミに取材されたことをきっかけに、顔出し、名前出しをしたくなったなど、心境に変化があったタイミングで独立されている方が多いです。
そこまで頑張っていきましょう。半年から1年頑張れば、行けるはずです。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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