コンサルティング契約にはどんな種類がある?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

このたびご縁があり、ある製造業の会社と「人材教育」に関するコンサルティング契約を結ぶことになりました。

初めての契約となるため、どのように進めればよいか、手順や注意点がよく分かっていません。

契約形態や報酬の決め方、どこまでをコンサルの範囲とするのかなど、あらかじめ決めておくべきポイントがあれば、ぜひアドバイスをいただきたいです。

トラブルにならないためにも、きちんとした契約を結びたいと考えています。
 

起業前質問集
 

● 回答

コンサルティング契約の形態は、ざっくり言うと2パターンです。
 

1.月額固定契約

月ごとの報酬を設定し、契約期間中に提供するサービス内容(例:訪問回数、オンライン面談、メール対応の範囲など)を明確にしておくスタイルです。

定額制はクライアントにとっても予算を立てやすく、あなたにとっても継続的な収入が見込めるため、基本的にはこの方式をおすすめします。
 

2.従量課金契約

時間や回数に応じて報酬が発生するスタイルです。たとえば、「1時間あたり2万円」「1回あたり3万円」といった形で料金設定をします。

この方式の場合でも、できれば小額でも顧問料(月額数千円〜)を設定しておくと、継続的な関係性を築きやすくなります。

無料相談から有料コンサルティングにつながらない、どうすれば良い?
● 質問品質管理のコンサルタントになろうとしています。中小規模の工場で、不良品の発生と流出を抑える方法と改善指導を行います。現在、オンラインセミナーから無料相談を受け、そこから有料コンサルティングにつなげようとしていますがが、有料と言った瞬間に顧客が帰ってしまいます。どうすれば契約まで持っていけるのでしょうか?  ● 回答お伝えしなければいけないことが100以上もありますので、ここでは要点だけお伝えしておきますね。細かいお話は勉強会でやりましょう。まず、無料相談に来るターゲットを絞りましょう。人数は...

単発で終わるスポット対応よりも、継続契約のほうが、クライアントの成果にもつながりやすく、あなたにとっても経営が安定します。

そのためには「明確なゴール設定」と「ロードマップの提示」がカギになります。

たとえば:

  • 3ヶ月で新人教育制度を構築
  • 半年でチームのリーダー層を育成
  • 年間契約で定期研修+評価制度の見直し

このように、「何をいつまでに、どのように改善するのか?」という中長期的なビジョンを共有できると、クライアントも納得しやすく、自然と継続につながります。
 

契約書に盛り込むべき基本項目

最低限、以下は必ず明記しましょう:

  • 契約期間(開始日と終了日)
  • 提供する内容(回数・時間・対応範囲)
  • 報酬金額と支払い方法
  • キャンセル・中断時の条件
  • 機密保持に関する記載

※ 口頭で済ませず、簡単なもので構わないので必ず書面化しましょう。テンプレートを活用してもOKです。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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