記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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次に、起業はしてみたいと思っていても「どんな業種で始めたら良いのか分からない」という方もいるでしょう。
週末起業をするなら、限られた時間の中でできて、なるべくコストのかからない業種で始めるべきです。
週末起業にオススメの業種と始め方
では、具体的にはどのような業種があるのでしょうか? 週末起業にオススメの業種をまとめてみました。
- ブログ運営
- ネットショップ
- プログラミング・ライティング
の3つになります。1つずつ詳しく紹介していきます。
ブログ運営
ブログを運営して広告収入を得ます。一般的に「ブロガー」や「アフィリエイター」と呼ばれている人たちのことです。おすすめする週末起業の中でも、一番手軽に始められるものと言えるでしょう。
パソコンとネット環境さえ整っていれば、誰でもいつでもどこでも、今すぐにでも始めることができます。コストもほとんどかからず、必要なものといえば、サーバー代が月1,000円ほどとドメイン代が年1,000円かかるぐらいです。
収入を得る方法として有名なのが、Googleアドセンスなどのクリック型広告とアフィリエイトの2種類。
クリック型広告は、ブログに貼った広告を、読者がクリックすると報酬が発生するという仕組みです。クリック型広告で有名なのがGoogleアドセンス。Googleが読者に合わせた広告を自動で表示してくれます。
広告のジャンルなど、様々な要因によって広告の単価は変わってきます。1クリックあたり平均30円前後です。高いものだと1,000円を超えるものもありますし、安いと10円以下のものもあります。読者全員がクリックするわけもなく、平均するとクリックするのはブログを読んだ読者の1%程度です。なので、クリック型広告で稼ぐには、とにかく読者を増やす必要があります。
次に、アフィリエイト。アフィリエイトとは、成功報酬型広告のことです。読者が商品を買ったり、サービスに申し込むことで報酬が発生します。広告主とブロガーは直接契約せず、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)というサービスを間に挟んで契約をします。
報酬発生までの流れを簡単に説明すると・・・
- 広告主がASPに広告掲載を依頼
- ブロガーはASPに登録
- ブロガーはASPに掲載されている広告の中から、ブログに貼りたい広告を選ぶ
- ブログに広告を貼る
- 読者が広告をクリック
- 広告のリンク先から商品やサービスを購入
- 広告主はASPに広告料を支払う
- ASPはブロガーに報酬を支払う
という流れになります。
アフィリエイトの報酬額は、商品やサービスによって違いますが、1件数百円のものから数万円のものまであります。クリック型広告とアフィリエイトでは、アフィリエイトのほうが高収入になりやすいと言えます。
アフィリエイトで稼ぐには、読者に商品を買ってもらえるようなブログ記事を書く必要があります。すぐには収益はあげられません。始めてから半年~1年は、ほとんど収入は無いと思っておいたほうがよいでしょう。収入が0でも、ひたすら記事を量産しないといけないので、最初は精神的にもきついかもしれません。ですが、一度軌道に乗ってしまえば、ある程度放置しておいても毎月収入が入ってきます。月収100万円以上稼ぐブロガーも少なくありません。
特別なスキルが無くても、誰でも簡単に始められるので、ブログ運営に挑戦する人はたくさんいます。ライバルがとても多い分野なので、簡単に稼ぐことはできません。
しかし、週末起業でブログ運営をするのなら、給料は確保されているので、すぐに収益があげられなくても焦る必要はありません。ブログ運営に挑戦する人はたくさんいますが、すぐに諦めてやめてしまう人が大半です。必要な知識の勉強(SEOやWEBマーケティングなど)をしながら、根気強く継続さえすればある程度の利益をあげることは可能です。
すぐに諦めずに、数年間は継続するつもりで挑戦してみましょう。
ネットショップ運営
ネット上で商品を売って収入を得ます。
ネットショップを利用する人は年々増えています。ほとんどの人が利用したことがあるのではないでしょうか。ショップ数もどんどん増えているので、今後もまだまだ成長が見込める分野といえます。
ネットショップは、店舗で販売するよりも、はるかに低リスク・低コストで始めることができるので、週末起業に向いています。
週末起業でネットショップ運営をする方法は「モール型ECサイト」か「自前ショップ」で販売する方法があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので紹介していきましょう。
まずは「モール型ECサイト」。
モール型ECサイトとは、Amazonや楽天のようなプラットフォームのことで、そこに自分の店を出店します。百貨店をイメージすると分かりやすいでしょう。
モール型ECサイトの最大のメリットは、何と言っても集客力にあります。巨額な広告費を使って集客をしてくれているので、こちらは商品を出品をするだけになります。自分のショップ自体はまったくの無名でも、初日から商品が売れることもあるでしょう。
デメリットとしては、ライバルとの差をつけるのが難しいという点です。無数のライバルショップが横並びでいるので、自分のショップが埋もれてしまいます。モールのルールで、デザインやユーザーへのアプローチも制限されています。必要以上の値下げ競争に巻き込まれることもあるでしょう。
また、商品を買ってもらえたとしても、ユーザーからすると「Amazonで買った」という認識が強いと思います。なので、自分のショップを認知してもらえずに、固定客を作ることが中々できません。
あとは、出店料や販売手数を取られるので、利益率も低くなります。そして、無在庫販売を禁止されている点は、週末起業をする上では大きなデメリットとなります。
次に「自前ショップ」。
自分自身でショップを立ち上げて商品を販売する方法です。Wordpressなどで作ろうとすると、自由度が高い反面、専門的なスキルが必要になります。
おすすめの方法としては、BASEなどを使って、ショップを立ち上げる方法です。有名どころでは以下のようなものがあります。
サービスによって、初期費用が無料であったり、販売手数料が無料であったりと、かなりコストを抑えることができます。パソコンが苦手な人でも簡単にショップを作れるようになっているので、専門的なスキルを身に付ける必要もありません。
独自ネットショップのメリットとしては、すべて自分の好きなようにできることです。デザインの自由度も高いので、ライバル店との差別化もできます。値段を比較されにくいですし、無在庫販売もできます。
無在庫販売とは、文字通り在庫持たずに販売することです。仕組みとしては・・・
- 在庫がない状態で、自前ショップに出品
- 商品が売れて、売上げ発生
- 売れた商品を仕入れる
- 梱包・発送
という流れになります。
このように、無在庫販売では先に売上が発生してから仕入れるので、多額の資金を用意する必要がありません。これなら、週末起業でも手軽に始めることができます。
そんな自前ショップの最大のデメリットは、集客力の無さです。同じ値段でAmazonや楽天で販売されていたら、ほぼ100%のユーザーはAmazonや楽天で購入するでしょう。広告費を費やしたとしても「モールに勝てることは無い」と思ってください。
独自ショップが集客するには、どうしたらよいのでしょうか?
一番効果があるのは、ライバル店が扱わない商品を販売することです。ライバルの少ない特定の商品に特化して専門性を高めていくことで、そのショップの独自性が高まります。ニッチな商品を攻めることになるので、購入者数自体は少ないかもしれません。ですが、リピーターを確実に増やしていけば、一定の収益は確保することができるでしょう。
このように、ネットショップはやり方さえ工夫すれば、低リスク、低コストで始めることができます。無在庫販売で、月商1,000万円売り上げているショップもあります。まだまだチャンスの多い分野といえるので、ぜひ挑戦してみてください。
プログラミング・ライティング
自分のスキルを提供して報酬を得ます。プログラミング、ライティングのほかにも、WEBデザイン制作、イラスト制作などもあります。
では、実際に仕事を受けるにはどうしたらよいのでしょうか?
プログラミングもライティングも、クラウドソーシングを利用して仕事を探すと良いです。
クラウドソーシングとは、仕事をお願いしたい企業や個人などの「発注者」と、仕事を探している「受注者」をマッチングしてくれるサービスのことです。有名なものに「クラウドワークス」と「ランサーズ」があります。プログラミングの仕事もライティング仕事も、ここで探せば山のように出てきます。
クラウドソーシングは、最初の1件の仕事を獲得するのがとても難しいです。実績が無いとなかなか採用してもらえません。
実績のない初心者がすべきことは、まずはプロフィール、提案分の内容を充実させることです。「初心者ですが頑張ります!」では、仕事を頼んでくれる人はいません。自分を採用することでどういう利益があるのか具体的に書きましょう。
週末起業から脱サラするのに適したタイミング
週末起業を始めようとしている人の中には、いずれは脱サラしたいと考えている人も多いはず。ですがタイミングを誤ると、取り返しのつかないことになります。
ここでは、週末起業から脱サラするのに適したタイミングを解説していきます。
「給料<週末起業の収入」になったら
週末起業の収入が給料を上回れば、脱サラを考えても問題ないでしょう。ここを目標にしている人も多いと思います。
何よりまずは生活費を確保しなければいけません。脱サラして収入が減ってしまうと、不安になって焦りも出てきます。そうなると仕事にも悪影響が出てしまいます。
まずは給料以上の収入を得ることを目標にしましょう。
当面の生活費を貯蓄しましょう
最低でも生活費半年分、できることなら1年分の生活費は貯蓄しておきましょう。週末起業である程度収益をあげられたからといって、脱サラしてからも必ず毎月安定した売上を確保できるという保証はありません。
当面の生活費分の貯蓄があれば、もし何かあった時も落ち着いて対応できるでしょう。金銭的な余裕がないときは、冷静な判断も出来なくなります。
脱サラするなら、1年分の生活費を貯めましょう。
人脈を作る
人脈を作っておけば、いざというときに力になってくれるかもしれません。
週末起業も独立も、すべて一人で行うものだと思っている人は多いでしょう。確かにそういう面もありますが、脱サラすると人脈がとても大事だと感じる場面は何度も訪れます。
仕事のアドバイスを貰えることもあるでしょうし、新しい仕事に繋がることもあるかもしれません。
週末起業をしているうちに、人脈を広げておきましょう。
本業を理由に先延ばしはダメ
「今は仕事が忙しい時期だから」とか「人が足りてないから」と、本業に迷惑をかけたくないという理由で先延ばしするのは止めましょう。
確かにこれまでお世話になってきた会社には、なるべく迷惑をかけずに辞めたいという気持ちはわかります。ですが、迷惑をかけずに辞められる時など来るのでしょうか。会社を辞めるとなると、多かれ少なかれ必ず迷惑はかけてしまうものです。そこを気にしていたらいつまで経っても辞めることはできないでしょう。
その時が来たら、きっぱり辞めましょう。あなた一人いなくても会社はどうにかなるものです。淋しい話ですが、一カ月もすれば何事もなかったかのように今まで通り会社は回っているはずです。
最後は勢い!
すべての準備が整っても、不安が完全に無くなることはありません。実際にやってみないと分からないことばかりなので、完璧な準備など存在しないのです。
上記で述べた準備さえできていれば、後は一歩踏み出すだけです。絶対に成功する!という強い気持ちをもって飛び出しましょう。
週末起業で、安定した収入を得よう
週末起業で、安定した収入を得るコツは分かって頂けたでしょうか?
起業は、多くの人が挑戦して、そして失敗してきました。起業にリスクが付きものなのは確かです。そして、そのリスクを最小限に抑えることができるのが週末起業なのです。
成功には、諦めずに努力し続けることが必要です。たとえ失敗してもリスクさえなければ、何度でも挑戦できます。皆さんも、週末起業を始めて、安定した収入を得ましょう。
⇒ 週末起業で安定した収入を得る4つのコツを分かりやすく紹介
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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