ネットショップで起業するにはどうすればいい?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

よく「ネットに詳しくないと、ネットショップで起業するのは難しいのでしょうか?」と訊かれます。確かに、私自身はネットマーケティングを得意としていますが、ネットショップで大事なのは、ネットマーケティングよりも、売れる商品があるかどうかです。
 

ポイント 乗り越えねばならないハードルは?

ネットショップで起業するには?

転売
 

会社員のまま起業をするとき、お手軽にネットショップを立ち上げる方は大勢いらっしゃいます。ほとんどはお小遣い稼ぎ程度で終わってしまうと思いますが、真剣に取り組めば、月商100万円程度であればもちろん可能です。ですが、留意しなければならないことがあります。
 

ポイント ネットショップ起業で留意しなければならないこと

ネットショップで起業するには?

仕事

在庫をどうするか?

在庫に関しては、お金と管理について考えなくてはなりません。物販はどの程度の規模で行うのかにもよりますが、資金はそれなりに必要になります。常に仕入れに現金が消えていくので、キャッシュフローの管理もとても重要になります。

管理については、隙間時間にいかに効率的に行えるかが勝負です。仕入れ先や流通への業務連絡は、日中になることが多いでしょう。ですので、会社員のまま起業をする場合、その時間をいかに捻出するかは大切になります。

オークションや店舗から仕入れる場合、夜の早めの時間や週末などを使うことになりますね。理想は、仕入れ先とはネット上で取引し、より生産現場に近い会社から直販、直送によって、時間と仕入れ値を有利にコントロールすることです。
 

入出金管理をどうするか?

入出金は、これは売上げと仕入れのお金の管理ですね。先述のキャッシュフローです。なかにはカードローンなどを利用して最初のキャッシュを確保する方もいらっしゃいますが、リスクが高いです。資金がショートしてしまわないように、在庫管理と合わせて緊張感を持ってやりましょう。

Amazonを販売プラットフォームとして利用する場合、突然のルール変更、手数料改定、顧客からの低評価のカキコミなどの事態が、しょっちゅう発生します。突然、販売ができない状態になってしまったり、低評価が1つでもつけば商品はパタッと売れなくなります。リスクマネジメントの意味でも、在庫は持ちすぎず、FBAにも大量に預けすぎないようにしておきましょう。
 

サポートをどうするか?

サポートは、ようするにクレーム対応です。もちろん、商品が壊れているなど問題がある場合は仕方がないことですが、クレーマーのような人がいることも事実ですから、ECサイトでは最も苦慮する部分でもあります。

告知内容や商法に基づいた約款等の策定などのバックボーンを整えておく必要があり、個人においても一定のルールや、マニュアル化は必須と言えます。対応も一律化しておかないと、対応の差で顧客の信頼を失うことにもなります。
 

ポイント 自前で用意するか、それとも既存のサービスを利用するか?

ネットショップで起業するには?

ビジネスモデル
 

今は、無料でテンプレートを数多く用意したプラットフォームがいくつも提供されています。会社員のまま起業している間は、有料のASPを使ったり、自前のサーバーを検討する必要はないでしょう。サイト全体の更新やバックアップも考慮すると、自前のショップ構築はロスが多すぎます。

確かに自前のショップを持てば競合他社との差をつけることはできますが、技術も時間も必要になるので、最初は不要でしょう。

ですが、無料ASPでショップを構築しても顧客はやってきません。ブログやSNSで拡散させなければ、誰も商品を発見してくれません。その意味では、メルカリ、ヤフオク、Amazon辺りを利用すれば楽になりますので、会社員のまま最初にやるショップは、この3つあたりからスタートするのがいちばん簡単です。
 

集客が比較的楽なショップ
初期費用無料の自前ネットショップ
月額有料の自前ネットショップ
EC開発プラットフォーム

ポイント ネットショップのデメリットも知っておこう

ネットショップで起業するには?

資格
 

一番のデメリットは、限りなく競合他社が多いことです。価格で徹底的に比較されてしまい、収益率はどんどん下がっていきます。それくらい今は膨大なネットショップが存在しています。凝ったサイトデザイン、あるいは美しいサイト構成で自前のショップを作ったところで、収益と結びつくとは限りません。

今は、顧客側の趣向もかなり局所的に移っているので、常に最新のトレンドを掴んだ柔軟な運営ができれば、成功することができるでしょう。それ以外はとにかく価格です。中国のタオバオやアリババから仕入れてみたり、色々と挑戦してみるとよいと思います。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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