30代で起業するには何が必要？ 現実的な方法をご紹介します。

記事執筆／監修：新井一（起業１８フォーラム代表）
最終更新日：2023/01/21

起業すること自体に年齢は関係ありませんが、気力、体力、挑戦できる人生の時間、応援してもらえる運に恵まれる可能性などを考えれば、30代が最も良いタイミングとも言えます。
　

もしあなたが30代で「起業したい！」と思っているなら、すぐに準備を始めてみましょう。会社に行って帰宅してスマホを眺めていると、あっという間に３年、５年と過ぎていってしまいます。

2023年はスタートアップのブームがやってきます。数百万円のお金を準備して始めることもできますが、未経験のことでしょうから、まずは５万円以下くらいの投資で初めてみましょう。
　

30代ならではの起業アイデアを出してみましょう！

30代にもなれば、これまでたくさんのことを経験してきたでしょう。仕事、家庭、趣味、恋愛、健康など、うまくいったこと、失敗したこと、たくさんあったと思います。

これまでの人生で厳しさを感じていた時、あなたは何をしましたか？ これからその厳しさに直面する人に、アドバイスできることはありませんか？
　

もう少し●●だったら・・・みたいな体験もあるでしょう。それを実現することはできませんか？ 物を作るのは大変でも、アドバイスをしたり、動画を作ったりすることくらいはできるかもしれません。

では、アイデアを出してみましょう！
　

① あなたの好きなこと、興味関心があることは何ですか？

これを「無い」という人は多いです。特に20代の頃、家と会社の往復だけになってしまった人、仕事でも言われたことだけやってきた人などは、そう感じてしまうようです。

ですが、深堀していけばそんなことはないはずです。商店街でお気に入りのお店があったり、好きな人がいたり、たまに旅行に行ってみたり、脳がいっぱい刺激を受けた機会はきっとあったはずです。そんなことで思いだせることはありませんか？

また、30代の強みは〝取り返しがつく〟ことです。今からいろんなことに挑戦して、好きなことを見つけてみるのも悪くありません。
　

② 書き出した項目で成功体験と失敗体験を書き出して下さい

「成功体験がない」という人も多いです。ですが、成功体験の多くは〝その人だからできたこと〟だったり〝たまたまラッキーだった〟ことであることが殆どです。多くの人が関心があるのは、実は〝失敗談〟です。これは再現性があるからです。

そんな失敗体験には、多くのビジネスチャンスが詰まっています。どんどん思い出して、書き出してみましょう。
　

③ 失敗した理由、原因は何ですか？

ここがわかれば、これを回避するノウハウ、設備、さまざまなものが商品、サービスとして提供できるようになります。可能な限り書き出して、自分にできそうなことをサービス化してみましょう。
　

30代にもなれば、たくさんの人生経験があるはずです。当然、まだまだ発展途上の年代でもあり、お客様と共に成長し、より社会的に求められる存在となっていくことができる世代です。うらやましい限りです。

とは言え、30代ではまだ、失ってもいいお金を潤沢に持っている人は少ないでしょう。なるべくリスクを抑えることが大切です。せどりで簡単に稼げるなどの広告やSNSが溢れていますが、薄利物販は多くの資金を必要とします。クレジットカードで回して失敗したらどうしますか？
　

ちなみに、高利物販は〝権利〟が必要になります。仕入れ値を抑えたいからと言って、メーカーにいきなり連絡して「仕入れさせてくれ」と言っても無理なのです。取引には、与信、実績が必要で、物販とはつまり、それを手に入れる〝権利（利権）〟争いでもあるのです。最初はお金をかけず、コツコツ始めましょう。
　

本業を通して身に着けておくべきこと

　
以下の動画をご覧ください。

30代以下の方は、こちらもぜひどうぞ。学生向けですが20代でも全然OKです。

〝できること〟から始めていくこと

上で興味関心や失敗体験について触れましたが、最初は〝できること〟から始めていくことが肝心です。まず始めてしまいましょう。

何でもいいのです。地元商店街の全店周り、地域のブログを書き、YouTubeでも発信してみる。それだけであなたはその街の専門家です。商店街の皆さま、地元の有志、議員さんもあなたを放っておかないでしょう。

とことん尖って、専門家として発信すれば、あなたは第一人者です。40代まで１年以上あるはずです。何件のお店に行けるでしょうか？ 楽しい挑戦になりますね。
　

最後にお伝えしたいこと

30代は、人生で一番楽しい時間かと思います。気力体力が充実しています。ただ、家庭を持てば無茶をするわけにはいきません。事業が軌道に乗るまでは、安易に本業を辞めないようにしてください。

何かを始めれば、クレームや様々なトラブルもつきものです。いろんなことを経験して、仲間を作って、落ち着いて対処できるようになり、収入も安定してきた状態で安心して独立しましょう！

記事執筆／監修：新井一（あらいはじめ）起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する（ダイヤモンド社）」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。