記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
オークションと自分のネットショップで、ブランド品の販売を考えています。
知り合いからブランドの新古品を安く買えそうなのですが、それを販売することは違法でしょうか? 新古品であり、型落ち品とはいえ、販売権がない無許可の販売は法律に抵触することがあると聞きました。
自分で仕入れた物であれば、私のものを転売しているだけのように思うのですが、所有権、販売権はどうなるのでしょうか?
● 回答
ブランド品を並行輸入する時に、よく悩む問題ですね。
通常、海外ブランド品は、いわゆる権利を持つ正規代理店が輸入し、日本国内で販売しますが、代理店を通さない並行輸入というものも存在します。
結論から言えば、法律的に違反であるかどうかについては、仕入れた商品が合法的に輸入され、真正品である限り違法ではありません。※最終確認は、弁護士さんなど法律の専門家にお尋ねください。
ですが、正規代理店はブランド(メーカー)と契約していて、独占輸入販売権を与えられているのですから、抗議をしてきたり、輸入差し止めを求めてくる可能性はあります。
とは言え、ブランドと代理店の契約はあくまでも私企業の契約ですので、法律違反ということにはならないですし、質問者様が商品を購入して所有権が移っている以上、その契約の効果は及ばないと考えるのが一般的でしょう。国内のブランドも同様です。
ですが、メーカーとしては、正規品ではないものはメンテナンスを行わない、価格が高いなどの扱いを差別化してくることは考えられますし、ネットショップ上での商標の無断使用など別の切り口から、話を持ってくることも可能性がゼロとも言えません。
また、偽物であった場合には、そのような問題ではなく、全く別次元の法律問題になりますので、注意してください。
まとめ:以下を確認しましょう
- 偽造品の問題
商品が偽造品である場合、それを販売することは明らかに違法です。したがって、仕入れる商品が本物であることを確認する重要性があります。 - 並行輸入品の扱い
ブランド品が正規ルートを通じて入手されたものでなく、並行輸入品である場合、メーカーの許可なく販売することは問題となる場合があります。日本の法律では、並行輸入品の販売は一般的に合法ですが、商品によっては制約がある場合もあります。 - 販売権
型落ちや新古品であっても、メーカーが流通を規制しているケースがあります。 - 著作権
商品の写真やブランドのロゴなど、著作権に関連する素材を無許可で使用することは違法です。
※ 上記はあくまでも一般論ですので、必ず法律の専門家の助言を受けてください。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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