退職前だからこそ簡単にできる! 成功しやすい起業ネタの探し方6選

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

サラリーマン生活に疑問を感じている人の中には、漠然と「起業したい」「いつかは独立したい」と考えている人も多いことと思います。

ただ、いざ独立起業を目指して退職したとしても、まったくネタがないとすぐにビジネスに取りかかることができません。定期収入が途絶えてしまうのはもちろん、社会とのつながりも切れてしまいますので、退職してからのネタ探しはNGと思ってもらった方がよいでしょう。
 

アイデア
 

退職前からしっかりと起業のネタをつかみ、準備を進めておくことで、退職と同時にスムーズにビジネスを始められるようになります!

起業ネタは探そうと思えば色々なところから見つけ出すことができますが、今回は、在職中に身近なところから起業ネタを探し出す方法を6つ紹介します。
 

ポイント 退職前にチェック! 起業ネタの探し方6選

成功しやすい起業ネタの探し方6選

アイデア
 

現在の会社からヒントを得る

まずは今所属している会社にネタが転がっていないかチェックしてみましょう。長年勤めた会社だからある程度知っているけど、別にネタになることなんてない・・・と思うのは大間違い。

組織の一員として見ている間は何でもないことでも、起業ネタを探す目的であらためてあちこち見てみると、思わぬところでネタが見つかることがあります。

たとえば会社が業務効率化を考えている部分や、実際に外部の業者に代行してもらっている部分などがあれば、それは大きなヒントになります。「こんなサービスがあったらいいのに」「自分ならこのようにするのに」と思ったら、それがそのまま起業ネタのひとつになるでしょう。

起業ネタと言うと大それたもののように思えますが、実際はささいな希望や願望もネタのひとつになるのです。
 

下請け・元請け業者からアイデアを得る

自社からネタを掘り起こしたら、次は少し範囲を広げて、下請けや元請け業者からもアイデアを得るようにしましょう。自分の会社だけだとどうしても視野が狭くなってしまいがちですが、下請けや元請け業者にもまた違った苦労や悩みが必ずあるはずです。

そういったことは、実際に取引のある業者から直接尋ねてみないと情報を得ることができませんので、退職前に接触を図り、現在どんなことに困っているか、最近の業界の動向はどうかなど、必要な情報を探り出してみましょう。

世間話としてさりげなく聞き出してもいいですし「実は起業を考えているけど何かいいネタはないか?」とダイレクトに尋ねてもいいかもしれませんね。※ダイレクトに訊く場合は、告げ口されるリスクもありますから、十分に気を付けてください!
 

会社に寄せられている要望やクレームをチェックする

在籍している会社が小売店や販売業など接客をともなう業界だった場合、会社に寄せられている「お客様の声」を細かくチェックしましょう。「お客様の声」は店舗に設置されている専用の紙に書いて投函する仕組みにしているところもありますし、あるいはメールや電話などで直接意見をぶつけてくるお客さんもいますね。

いずれにしても、クレームする側にとっても手間や時間がかかることですので、たいていの人はちょっと不満を持ったくらいではいちいちクレームや意見を言ってきたりはしません。逆に言うと、実際に寄せられている「お客様の声」には、面倒な手間を踏んでまでも言いたいこと、伝えたいことが凝縮されていると言えます。

「もっとこうしてほしい」という要望もあれば「こんなことがあったが、いかがなものか」というクレームの可能性もあります。

いずれにしても裏表のない正直な意見であることに変わりありませんので、ユーザーニーズをつかむ絶好のチャンスです。こういった意見は内部にいる人間でないと触れる機会が少ないので、退職する前にぜひチェックしてみましょう。
 

アイデア
 

会社の人間と飲みに行く

ひとりの人間の考え方や視野には限度があるため、自分だけでネタをひねり出そうとしてもできないこともあるでしょう。

そんな時は、同じ職場で働いている同僚や後輩たちと一緒に飲みに行き、いろいろな方向から情報やネタを仕入れるのもひとつの方法です。同じ職場に働いていても、考え方や価値観、目の付け所が異なると自分が取り逃していたネタを拾ってくれる可能性があります。

「飲みに行くだけなら退職した後でもできるのでは?」と思われるかもしれませんが、それまでは同じ職場で働いてきた同志でも、一度組織から抜けてしまうとよそよそしくなってしまうことは十分考えられます。在職中で仲間意識が強い間だからこそ、気軽に飲みに誘い、何気ない会話からネタを発掘してみてはいかがでしょうか。

但し、愚痴、悪口飲み会は、ただの時間とお金の無駄ですので、目的をもって行きましょう! 酔った勢いで起業の話をしないように気を付けてくださいね。
 

同業他社のリサーチを行う

実際に独立起業した場合に何をやるかは置いておいて、まずは手っ取り早く同業他社のリサーチを行うのもいいですね。同業社であれば、同じ業界の会社に勤めている間は情報もキャッチしやすいはずです。

可能ならば、実際に同業社のもとに赴き、同じ業界にいる人間としての立場と、純粋に客としての立場の両方から視察してみるのもいいですね。展示会などがある場合には、行きやすいですよね。

はたしてこの業界に将来の展望は見いだせるのか? 新規参入する余地はあるのか? 客観的な判断がしやすくなるかもしれません。

相手が強力すぎて、入り込む余地がまったくないと感じた場合、いくら経験や知識があっても、全く同じビジネスが成功する可能性は極めて低いと言えます。逆にリサーチしてみて、粗が目立ったり、まだまだ発展途上だと感じた場合は、そのネタを自分が起業した時のために取っておきましょう。

新規参入組に必要不可欠な「従来のサービスとの違い」を明確に示すことができるはずです。起業するにしても全く同じ競業を立ち上げると訴訟リスクも大きいですから、ちょっと外すことを前提に考えるといいと思います。
 

起業セミナーに通う

世の中には脱サラして起業しようと思っている人向けのさまざまなセミナーが開催されています。

ある程度方針が固まっている人向けのセミナーもあれば、何をすればいいのかまったくわからないという初心者向けのセミナーも開催されています。積極的に参加してネタ探しの参考にしてみるとよいでしょう。

退職後の方が時間の都合がつきやすいだろうから、後でゆっくり参加しようと考える人も多いのですが、実際に退職してみると自由な時間というのは思った以上に限られていることがわかります。潤沢な資金があり、退職後しばらくは悠長に暮らしていても問題ないという場合は別ですが、そうでないのなら在職中にセミナーに出向き、ネタ集めをして基盤を整えておいた方が賢明です。

セミナーは平日日中に開催されているものもありますが、夜間や土日に開講されているものもあります。ネタ探しに一定の目処がつくまでは、そのようなセミナーに参加して基本を学んでおくのもいいですね。
 

ポイント 在職中にしか得られない情報をキャッチしよう

成功しやすい起業ネタの探し方6選

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最初からやりたいことが決まっていて「迷いはない」と言える人は、実はそれほど多くはありません。多くの人は「起業したい」という思いから始まり、その気持ちを糧にネタを探し、情報を集め、入念な下準備をしてからビジネスをスタートさせるのです。

ただ、だからと言って「起業したい」という思いのみで、まったくのノープランからいきなり脱サラをするのはやはり無謀。一定の収入と、ある程度の時間を確保できる在職中に、最低でもやりたいことを見つけておかなければなりません。
 

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)最終更新日:2024/03/22起業アイデアは、ちょっとした気づきやきっかけから生まれたりすることもありますが、多くは、自分自身のこれまでの経験、想いを切り抜いたものです。  自分にとっては当たり前の日常、でも他の人にとっては、貴重な、お金を払ってでも手に入れたい物や情報、サービスだったりします。会員さんのアイデアが勉強会やコミュニティ仲間との助け合いでブラッシュアップされ、事業として生み出されています。難しそうに見えても、やってみればそうでもないのです...

 

早く起業したい人にとっては焦りと苛立ちを感じるかもしれませんが、本気でビジネスを成功させたいのなら、今は準備期間だと思って、在職中ならではの強みを活かしたネタ探しに励むことをおすすめします。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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