記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
情報を売ることで起業したいと思っています。会社員で残業も多く忙しいので、これしか選択肢がなさそうです。
ネットでよく見かける起業やお金儲けに関するマニュアルを売って、稼ぐことは可能なのでしょうか?
実は私もそのようなマニュアルを買ったことがあるのですが、内容が薄っぺらいのにとても高額で、しかも、他人に見せるな、ブログとかに書くな、転売するな、何かあったら訴えるなどのようなことばかりが書いてあり、その内容の薄っぺらさから、こっちが返金請求で訴えたいくらいだと感じたことがあります。
そもそも、そんな商材を売ることは許されるのでしょうか? 本なら2000円もしないのに、3万円以上も支払いました。
また、なぜそのように厳しく規約のようなものを書く必要があるのでしょうか?
● 回答
ダウンロード販売をする商材について、利用規約をあれこれ厳しく書くことはやむを得ないことではあります。無料素材、フリー写真、フォント配布のサイトも然り、どのようなものでも同じように書かれていますね。
確かに書き方の問題もありますし、内容が薄っぺらいくせにというお気持ちもあるかと思いますが、デジタルデータはいくらでもコピペ、配布ができてしまうことから、仕方がないものとも言えます。
情報販売で起業したい場合も、誰に何の情報を売るのかを考えることが大切です。今はかつてのInfotopなどからのダウンロード販売よりも、Kindle本などの電子書籍を書いてたり、動画教材を売る方が一般的です。
電子書籍はそれ自体で印税を稼ぐというよりは、その本自体は読み放題で提供し、そこから自社のホームページやアプリに誘導する方がビジネスには効果的です。
また、たくさん読んでもらうためには、1冊の出版では足らず、10~30冊と出版することが必要になります。1冊がヒットして長年食べていくなどは不可能だと考えておいてください。
さて、おっしゃいます通り、かつて情報商材は高額で、数万円も取るものがたくさんあり、内容とのバランスに欠けるものも多く存在していました。今でもそのようなものは流通していますが、騙される人は減っているでしょう。
そのような商材はキャッチコピーが実に魅力的で、欲しくなってしまうのですよね。ですが、今では上述のようなKindleなどの情報源もあり、高額で売れるチャンスは減っているものと思います。
減っているとはいえ、なぜ未だに、数万円もする商材が存在するのか・・・それは、買う人がいるからです。高額を払えば決定的な情報がもらえるかもしれない、という期待値で買ってしまうのでしょう。
本当に情報を持っていない人にとっては「これはすごい!」と思う情報が書いてあることもあるでしょうし、たくさん情報を集めてきている人にとっては「こんな程度の情報でこの金額かい!」と思うでしょうね。
やはり多くは胡散臭いものだと思いますから、質問者様も情報を販売される際には、そのように思われてしまうことを考えて対策を考えましょう。
情報商材詐欺と思われないためにするべきこと
- 製品の価値を明確に伝える
提供する情報の具体的な内容を伝えます。正確で誇張されていないことが重要です。利点と限界を正直に伝えましょう。 - 透明性を保つ
費用、契約条件、返金ポリシーなど、顧客が購入前に知っておくべき全ての情報を開示しましょう。 - 実績や証拠を提示する
成功事例、実際のデータなど、有効性を裏付ける具体的な証拠を示すことが重要です。 - 専門知識を示す
専門知識や経験を客観的に示し、資格、経験、学歴などで信頼性を裏付ける。 - 法的コンプライアンスを確保
プロモーションが法律や規制に準拠していることを確認しましょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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