女性が将来に抱える不安は多い！ 要因を解決するための方法

記事執筆／監修：新井一（起業１８フォーラム代表）
最終更新日：2021/11/08

将来に対して不安が全くないという方は、ほとんどいないでしょう。特に女性の方の場合、人生のキャリアチェンジや方向性の転換期が多いため、迷ってしまうこともたくさんあると思います。
　

今回は、女性が将来に抱える不安の原因と、それを解決するための方法についてご紹介していきます。
　

女性が将来に対して不安に思う要因

女性は自分の将来を想像した時に、どのような点を不安と思うのでしょうか？
　

金銭的な不安

女性が抱える１番の不安は、金銭的なものでしょう。政治家や会社役員を見れば一目瞭然ですが、まだまだ日本は男性社会です。また、女性の方が収入が低いという現状があります。
　

平均給与は男性 532 万円（同 1.4％減、75 千円の減少）、女性 293 万円（同 1.0％減、29 千円の減少）となっている。

令和３年９月 国税庁 長官官房 企画課「令和２年分民間給与実態統計調査」 より引用

　
その上、女性は結婚や出産を機に働く環境が大きく変わることも多いので、継続的に働くことが難しいと考える方も多いでしょう。そのため、どうしても金銭的な不安は拭えません。

特にお子様がいる家庭の場合、年齢を重ねるうちに必要となる費用は多くなっていくので、いくら収入があっても不安と思う方は多いようです。さらに、人生100年時代と言われているため、老後資金まで考えなければいけないとなると、不安は募る一方でしょう。
　

仕事の不安

金銭的な不安と共通する点もありますが、仕事に対して不安を感じている方は多くいるようです。生活をするためには、仕事をして一定の収入を獲得する必要がありますが、最近は感染症の影響などもあって、先行きの見えない企業も増えており、倒産や業績不振を心配している方も多いようです。

女性の貧困、自殺はとてもショッキングな社会問題になっています。

2020年の女性の自殺者数は前年より935人（15・4%）増え、7026人だった。男性が微減だった一方で女性が大きく増え、全国の自殺者数が11年ぶりに増加に転じることにつながった。

朝日新聞デジタル「女性の自殺15%増、7千人　非正規拡大が一因　全体は11年ぶり増」 より引用

転職を考えた場合でも、その後の収入が増えるとは限らないので「安定した収入がいつまでもらえるのか」という点が気になる女性はたくさんいます。老後の資金まで考えると、働かなくても大丈夫と思っている方は少ないため、仕事の不安を解消するのは難しいと言えるでしょう。
　

健康面の不安

いくら仕事があって高い収入があっても不安になるのが健康面でしょう。健康的な体がなければ、やりたいことがあってもそれを実現することは難しいです。年齢を重ねるごとに病気のリスクは高まっていきますので、いつまで健康的に過ごしたり、仕事を行うことができるのかを心配する方は多いでしょう。
　

結婚生活の不安

結婚をしていると、様々な問題が発生することもあります。そのため、結婚生活を今後維持できるのか、円満に過ごすことができるのかを不安に思う方もいるようです。最初は好きで結婚しても、長い間一緒にいれば、距離感が生まれたり、お互いに歩み寄れなくなることもあります。
　

女性の将来の不安を解決する方法

女性が抱く将来への不安をすべて解消するのは難しいです。しかし、自分の行動次第で軽減することは可能です。では解決するためにはどのような方法があるのでしょうか？
　

不安をすべて取り除くことは難しいと知る

将来のことを考えると、どうしても不安な気持ちになってしまうことは多々あるでしょう。この問題を解決しようと躍起になる方もいますが、実際にすべての問題を解決することは難しいです。

あまり考えすぎると追い込まれてしまう可能性もありますので、注意が必要です。そのため、不安をすべて解消することは難しいと理解し、向き合っていかなければいけない問題だと認識することが大切です。
　

短期の目標を立てる

あまりにも遠い将来のことは誰にも分からないので、考えれば考えるほど不安になってしまうことでしょう。そのため、不安になった時には短期的な目標を立ててみることをおすすめします。

短期であれば見通しを立てることもできますし、小さな目標を解決していくことで将来の大きな不安を解消することも可能です。
　

自分でお金を作れる手段を持つ

将来の不安をすべて解消することは難しいですが、金銭的な不安を解決することで安心感を得ることはできます。

実際に生活の中では、お金があれば解決できるものも多くあります。たとえば、金銭的な余裕があれば、仕事がなくなったらどうしようという不安を軽減することができますし、ジムや食品などにお金をかければ、健康的な身体を手に入れることもできるでしょう。

また、夫婦関係のトラブルもお金が絡んでいるものも多いので、金銭的な問題が解決すれば起こらない問題も多くあります。

データによると、妻側の離婚理由はこんな順位になっています。

1位 性格が合わない（16304）
2位 生活費を渡さない（13235）
3位 精神的に虐待する（10948）

出典： 司法統計「家事 令和2年度　19 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所」

　
「性格が合わない」には、金銭感覚の不一致も含まれる場合もありそうですし、金銭によるトラブルはもっと多いのかもしれません。

ともあれ、配偶者に頼ることなく、自分で稼ぐことができるスキルや能力を持っていれば、何かに振り回されることはありません。
　

まとめ

いかがでしたか？ 女性は結婚や出産などによって人生が大きく変わることが多いので、そのたびに将来への不安を感じることも多いようです。しかし、将来への不安は考えてもすぐに解決できることはなく、モヤモヤしてしまうことでしょう。

そのため、まずは小さなことからやっていき、問題を解決することをおすすめします。最も簡単な方法としては、配偶者がいなくても大丈夫な収入源を複数作ることです。金銭面の余裕ができれば解決できる問題も多くあるので、まずはお金の余裕を作ることを目指しましょう。

記事執筆／監修：新井一（あらいはじめ）起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する（ダイヤモンド社）」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。