独立起業する女性が8年間で2倍増加している本当の理由とは?

新井一
記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

東京商工リサーチの調査によると、2018年時点における女性社長の割合は、企業全体の「13.4%」だそうです。
 

2018年の女性社長は全国で45万4,961人と、前年(41万1,969人)から10.4%増加した。2014年(31万55人)と比べると5年間で1.5倍に増えた。構成比でも2014年の11.5%から2018年は13.4%に1.9ポイントアップした。

東京商工リサーチ「第9回「全国女性社長」調査」 より引用

 

客観的に見ると、ビジネスの世界はまだまだ男性優位の世界です。
 

20代
 

ですが、年々女性の起業家は増えています。なぜ、女性起業家の数が増えているのかを知ることで、起業に対する不安を解消できるのではないでしょうか?

ここでは、多くの女性が独立起業している本当の理由を解説します。
 

ポイント データで検証! 女性起業家って本当に増えているの?

独立起業する女性が増加している理由

40代女性
 

まずは、女性起業家の数が本当に増えているのか、各種の数字を見ていきましょう。
 

8年で女性社長の数が約2倍に増加!

上述の、東京商工リサーチが行った「第9回「全国女性社長」調査」によると、2018年における女性社長の数は全国で「45万4,961人」でした。

初めて調査を開始した2010年の数字が「21万人」だったことを考えると、なんと8年間で2倍も増えた計算になります。社会全体で見ると、まだまだ男性社長が多い日本ですが、女性社長・女性起業家は確実に増えていることがわかります。

この事実は、起業を志している女性の皆さんを、大きく勇気づけてくれるのではないでしょうか? ちなみに、全国47都道府県のうちもっとも女性社長の数が多いのは7年連続で「東京都」でした。
 

女性起業家の割合も4年で1.9%増加

同調査では、2014年時点における女性社長の割合は「11.5%」でした。2018年の割合は「13.4%」です。爆発的な伸びといえる数ではありませんが、それでも着実に女性起業家が増えていることがわかるデータです。
 

起業希望者の割合も増えつつある

少し古いデータではありますが、平成28年に内閣府男女共同参画局が発表した「女性起業家を取り巻く現状について」を見てみましょう。

資料では、1979年~2012年までの起業家と起業希望者数をまとめています。年代を通して見ると男女の割合はあまり変わっておらず「男性7割に対して女性3割」となっていますが、2012年には女性の起業希望者が歴代トップの「33.4%」をマークしました。

また、男性と比べて女性の方が「起業希望者の割合より実際に起業した割合のほうが高い」という特徴があるようです。結婚や就職を機に会社勤めから自営業・女性起業家に転身することになるなど事情はあると思いますが、起業という大きな決断をし、行動に移すのは男性より女性のほうが得意なのかもしれません。
 

ポイント どうして女性起業家の数が増えているのか

独立起業する女性が増加している理由

40代女性
 

ここからは、どうして女性起業家の数が少しずつ増えているのか、社会背景やデータの面から詳しく解説していきます。
 

サービス業を中心に、女性活躍のチャンスが増えてきた

東京商工リサーチの調査によると、女性社長が展開するビジネスの「46.3%(21万426人)」が飲食関係や介護・保育事業、美容関連事業といった「サービス業その他」です。

少子高齢化、人口減少がつづく日本において介護福祉事業をはじめとしたサービス業は大きなニーズをもっています。サービス業では特に女性ならではの細やかな気づきや着眼点が大きな強みとなることも多く、女性起業家の成功のチャンスが増えているのです。
 

女性起業家の方が新規性のあるビジネスをしている割合が高い

女性が起業において強みをもっているというのは、けっして根拠のない話ではありません。

平成27年度の産業経済研究委託事業である「女性起業家等実体調査」を見てみましょう。

「事業の新規性」についてのアンケート結果を比較すると、2009年の調査では事業の新規性が女性と男性で同程度だったのに対し、2014年の調査では「新規性のあるビジネスをしている」と答えた女性の数が男性を20%も上回っていました。

人口が減っていき、サービスの取捨選択がより厳しくなっていくという社会的な状況を考えれば、新規性や細やかなビジネスを提供して他社と差別化できる女性起業家の強みは、ますます高まっていくでしょう。
 

30代
 

起業希望者向けのサポート体制が整ってきた

起業したい女性向けのサポート体制が整ってきたことも女性の起業、独立が増えている理由のひとつです。

経済産業省は、女性の起業を財政面や相談面などから支える「わたしの起業応援団」を中心に、さまざまな支援事業を展開しています。

実際に活躍している女性起業家から意見を募る「女性起業家支援コンテスト」現役の女性起業家を集めたセミナーや交流会を開催するなど、積極的に女性起業家の輪を広げているのです。
 

2代目の女性社長が増えてきた

実は、全国的に増えている女性社長には、いわゆる「2代目社長」も多くなっています。もともと別の創業者がいて、自分の娘などに社長の座を引き継がせているというケースですね。

ビジネスを動かすという点から見ると、起業家も社長もやっていることは同じです。女性社長が増えてきたことから、女性起業家も起業しやすくなってきた、という背景もあるでしょう。

また、圧倒的に男性社長が多いなかで女性社長が後継者になるケースが増えているということは、それだけ女性らしい感性や能力の優秀さが認められてきたということでもあります。男性優位の社会にあって、女性社長が一般的になってきたことの証明といってもよいでしょう。
 

ポイント 女性にとって起業が身近な社会になってきた今からがチャンス!

独立起業する女性が増加している理由

自宅で仕事
 

政府も「すべての女性が輝く社会づくり」を掲げており、社内における女性管理職の登用を推進するなど、さまざまな働き方改革を進めています。これから先、起業も含めて、社会ではより女性の多様な働き方が認められてくるでしょう。

なお、女性での起業・独立の場合、割合で見ると個人事業主としての起業が多いようです。まだまだ家事や育児の負担は女性の方が大きい中で、個人での起業・独立という選択肢を選ぶ人が増えているということは、自分と家族の時間も大切にしながら、自由なスタイルで仕事ができるようになる、という証にもなるのではないでしょうか。
 

男性の起業ももちろんなのですが、起業する女性も増えています。今はインフラ環境が整ってきたことはもちろん、女性の感性が求められるシーンがとても増えているため、当然の流れとも言えます。今回は、多くの女性が選択する起業ネタ(アイデア)には、どのようなモノがあるのかをまとめてみました。  まず、ひとり起業をする女性の数はどんどん増えています。たとえば、東京商工リサーチ調べの「第9回「全国女性社長」調査」では・・・2018年の女性社長は全国で45万4,961人と、前年(41万1,969人)から10.4%増加した。2014年(31万...

 

今、より自由な働き方をしたい、何か心の中に温めているアイデアがある、という人は、是非こんな時代だからこそ、起業への第一歩を踏み出してみてくださいね!


記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全9冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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