脱サラで辞めて何する? セカンドキャリアとしての起業と仕事選び

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

在宅勤務やリモート勤務をきっかけに「自分らしい生き方」や「自分に合う働き方」を考えた人も多いのではないでしょうか。「脱サラ」や「早期退職」という言葉が頭をよぎった人も多いようです。しかし同時に「脱サラして何する?」という冷静な自分の声も聞こえるものです。
 

脱サラ
 

今回は、脱サラする前に知っておきたい「脱サラのメリットとデメリット」から、仕事の選び方までお話しします。
 

ポイント 脱サラのメリットとデメリットとは?

脱サラのメリデメ・仕事の選び方

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脱サラとは? メリットとデメリット

脱サラ(datsusara)とは、脱サラリーマンを略した言葉です。起業や組織に所属して決まった給料をもらうサラリーマンではなく、自分で事業を始めることです。

脱サラにはメリットとデメリットがあります。メリットは、組織に属さないため、仕事の内容や働き方を自由に決められるようになります。そのため「会社にとらわれない働き方がしたいから」や「自分のペースで生きたい」という会社員ではできないことを求めて脱サラする人が多いようです。

さらにサラリーマンは給与が決まっています。残業すれば残業代が出るし、成果を上げれば賞与が多少多くなるかもしれません。しかし、やればやっただけ金額に反映されるというほどではないでしょう。一方、脱サラして事業を始めれば、儲けた分はすべて自分の手柄となり取り分となります。

デメリットは、収入の保障がなくなることです。年金や税金の支払いも、自分で管理しなければなりません。さらに自分をしっかりと管理しなければならないことです。サラリーマンならば自分を怒ってくれる人がいます。しかし脱サラしたら誰にも怒られない代わりに、すべて自分の責任になるのです。
 

ポイント 「脱サラして何する?」と思った時の仕事選びのポイント

脱サラのメリデメ・仕事の選び方

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脱サラしたい人が最初にぶつかる壁が「脱サラして何する?」ということです。サラリーマンは辞めたいけれど、やりたいこともみつからないため脱サラできない人がたくさんいます。ここからは「脱サラして何する?」と思った時の仕事選びのポイントをお話しします。
 

サラリーマン時代の経験がいかせる仕事

脱サラをする年齢は幅広いです。20代で就職してすぐ脱サラする人もいれば、早期退職に近い40代、50代といった年齢で脱サラする人もいます。

脱サラの成功ポイントは、年齢よりも事業内容です。脱サラする人は、社会人経験と実務経験があります。まっさらな学生が起業する人よりも有利なはず。(そうでなければなりません)せっかくの実務経験を活かさないのはもったいないことです。

たとえば、食品の営業担当だったならば、たくさんの小売店や飲食店を見てきたはずです。「売れている店と売れていない店はどこが違うのか」「利益率を高くするにはどれを扱ったら良いのか」などの、一般の人は知らない知識や感覚を経験から理解しているのではないでしょうか。

サラリーマン時代の経験は、そのまま活用しなくても間接的にも役立ちます。未経験からスタートするのではなく、脱サラする前と後につながりがある仕事を選ぶことが、脱サラを成功させるコツです。
 

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脱サラする目的が果たせる仕事

脱サラする人は、サラリーマンを辞めたい理由があると思います。満員電車の通勤が嫌だという人もいれば、上司に怒られることが限界だと感じている人もいるでしょう。

脱サラする理由に正解はありません。ただし、脱サラするならば、脱サラする目的はハッキリさせておきましょう。なぜならば、目的がハッキリせずに「脱サラして何する?」と考え始めてしまうと、仕事を見つけることを焦ってしまい、再び仕事が嫌だと思ってしまう可能性があるからです。

たとえば、人と接することが嫌で脱サラするならば、目的は「人と接しないこと」です。「脱サラして何する?」の答えは「人と接しない仕事」です。目的がハッキリすれば、意外と仕事の範囲は決まります。人と接しない仕事は、インターネットを使う仕事や一人でできる仕事です。それらの職種の中から自分にできることを見つけます。

とりあえず脱サラしてしまうと「脱サラして何する?」という疑問ばかりが先走ってしまい、手っ取り早い仕事に飛びついてしまうことがあります。仕事ができれば収入を得ることができますが、すぐに「脱サラしてまでこれがやりたかったのか?」という疑問がわき出してくるでしょう。

脱サラの成功は、脱サラする目的を達成したときに得られる達成感です。
 

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初期投資が少ない仕事

脱サラに夢を抱いている人は特に、初期投資にお金をかけ過ぎないように注意しましょう。新しい事業を始めるには初期投資が必要ですが、脱サラのデメリットにも挙げたように、収入が不安定になります。投資は状況をみながら、徐々に増やしていくようにしましょう。

しばしば、脱サラして起業したとたんに社員を雇ったり、事務所を構えたりする人がいます。もちろん、それだけの資金があれば良いのですが、外注化や業務委託、自宅事務所で対応できるようでしたら、最初は大きな固定費を抱えない方が良いです。ランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングをフル活用しましょう。

初期投資を抑えることは、失敗した時の杖になるだけでなく、切り替えをスムーズにすることができます。たとえば、実店舗とオンラインショップを比べれば、オンラインショップの方は初期投資が安いだけでなく、失敗した時の切り替えもスムーズです。
 

ポイント 脱サラする前に考えておきたいこと

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「脱サラして何する?」と考える人は、やりたいことがあるから脱サラするのではなく、サラリーマンを辞めたいから脱サラしたいと思っている人も多いと思います。やりたいことが先にある脱サラは前向きですが、後者はサラリーマン生活から逃れるための後ろ向きの脱サラとも考えられます。

それはそれで、決して悪いことではありません。理由などどうでも良いことです。ですが、知っておいていただきたいのは、脱サラすると、サラリーマン時代には考えられなかった悩みやトラブルが起こります。超えなくてはならない壁もあります。「本当に脱サラが最善の解決策なのか」を確認するためにも、会社員のうちから起業して体験してみることが大切です。

脱サラすることを決めたら、後ろを振り返ることなく、着実に準備を進めましょう。脱サラ直後から収入が安定する可能性は低いです。一年分の生活費は用意したほうが良いでしょう。また、会社を退職しても何かの縁で元同僚や上司に助けてもらうことがあるかもしれません。退職する時には「立つ鳥跡を濁さず」で気持ちよく去るようにしましょう。
 

ポイント おわりに

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「脱サラして何する?」と考えると、居酒屋やパン屋のような飲食店が頭に浮かぶ人も多いしょう。50代にもなれば、一からビジネスを立ち上げるほどの気力がない人も多いでしょうから、フランチャイズ加盟を考えることも選択肢です。
 

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成功する脱サラの仕事選びは「その人が求める生き方を基準にして探すこと」であり、ある程度の年齢になっているならば「失敗しないこと」がポイントです。脱サラのメリットとデメリットを冷静に考え、納得して選んだ道を進んでください。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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