コンサルティングのアイデアを他社に流用されないように守れますか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

女性限定にアドバイスをする不動産コンサルを始めます。現在ブログを立ち上げて情報発信を開始しています。

そこで質問なのですが、ブログや書籍、セミナーの内容などを競合他社に丸ごと流用されたり、AIにインプットされてしまった場合、著作権として守れるのでしょうか?

まだ大した収益もないうちに、商標登録などをしておく必要はあるのでしょうか?
 

起業前質問集
 

● 回答

人にノウハウを公開する以上、コピーされる危険性は避けることはできません。価値のある情報は誰もが求めていますから、競合の目に触れることも致し方ありませんね。

著作権は著作物を創造した時点で、自然発生します。

著作権は著作物の表現を保護するものですが、知識やアイデアは保護対象ではありません。アイデアを保護したいのであれば、特許または実用新案を取得します。
 

似たノウハウの公開は、著作権侵害になるのでしょうか?
● 質問私は、SEOに関するブログを書いて広告収入を得ています。以前、あるSEOに関する情報商材を3万円ほど支払って購入しました。その商材の規約に、内容の転載禁止(著作権)についての条項があり、損害賠償請求についても書かれていました。 私はもちろん転載をする気はありませんが、商材の内容に似たノウハウを、自分のブログなどで公開していきたいと考えています。基本的な内容であるほどノウハウは似てくると思うのですが、それでも著作権侵害になるのでしょうか?少しでも重複してしまったらいけないとすると、同類の情報は全...

 

ブログの文章や写真、図表などをそのまま使われてしまった場合には、著作権の侵害となります。ですが、コンサルを受けた人や競合他社が、その知識を使って何かをしたとしても、それは著作権の侵害にはなりません。

しかしながら、資料などの内容をそのままAIのデータにされたとなれば、グレーかもしれません。専門家や文化庁に問い合わせてみると良いかと思います。

AIによるコンテンツの使用や加工は、新しい技術領域であり、著作権法の適用に関してはまだ多くの議論があります。出版業界では、AIがコンテンツを学習したものをアウトプットした原稿を使えるのか、今のところ使えるという話になっているようですが、それも時間の問題でしょう。
 

AI
 

そのプロセスや利用方法によっては著作権侵害に当たる可能性があります。具体的なケースによって異なる可能性があるため、法的な専門家の助言を求めることが望ましいです。

もし、あなたのコンテンツが無許可で使用されていると確信した場合、まずは侵害者に連絡を取りましょう。これに応じてくれない場合には、著作権侵害で訴訟を起こすことも検討できます。 
 

屋号や肩書きを保護するにはどうする?
● 質問今、私のビジネスの計画の名称や屋号、今後活動するための肩書を考えているのですが、この名前を他社に使われたくありません。真似されたり参考にされることを避けたいのですが、どのようにすると保護できるのでしょうか?  ● 回答計画書などに対して著作権は自動的に賦与されますし、考えたビジネスに名前をつければ商標登録も簡単に行うことができます。自分でやることも可能ですよ。  上も参考にどうそ。

 

商標登録につきましては、ネーミングの保護が主ですね。登録可能かどうかは無料で調べることができますので、サービスを利用してみると良いでしょう。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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