記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
私は風景写真を撮るのが好きで、その趣味をビジネスにしたいと考えています。
現在正社員として勤めていますが、会社に自分のホームページの存在が知られてしまっているため、今はただの趣味サイトとして公開しています。
このホームページをマネタイズした時点で就業規則違反となってしまいます。そこは警告を受けています。
もし、それが理由で解雇になった場合、派遣会社に登録して働こうと考えていますが、就業規則違反で解雇になるという経歴は、不利になるのでしょうか? また、派遣であれば副業は問題ないのでしょうか?
派遣で生きていこうとは思っておらず、ビジネスが軌道に乗るまでのつなぎのつもりです。
● 回答
確かに、起業をしようと決断されたら、正社員にこだわる必要はありません。大切なことは当面の間の収入、そして何より起業準備時間の確保です。
ですが、解雇されることは、できれば回避したいところです。起業を目指すとは言え、一度は転職が必要になるのでしたら、履歴書に傷がある状態ですと、採用担当者は基本的には断ってきます。
注意を受けるとしても、解雇にならないようにするためには、勤務中に起業準備をしないこと、会社の資産を使わないこと、自分が責任者にならないこと(ご家族などに代表になってもらって手伝う)、などの対策があります。質問者様の場合、まだマネタイズしていないわけですし、そのまま趣味を続けているというスタンスで行けばいいと思います。
副業が解禁に向かっている今、就業規則違反となることが時代遅れですし、それで解雇となるということは、よっぽど悪質な問題があった時だけだと思います。
万が一解雇になった場合は、労基などに相談することもできると思います。ですが、日頃からきちんと仕事をしていなければそれもできませんので、本業に迷惑を決してかけないようにきちんとしておきましょう。
また、派遣会社が副業OKかと言えば、必ずしもそうとは言えません。大手の派遣会社には、副業を禁止しているところがあります。
そこらは事前に問い合わせればすぐにわかりますので、そのような会社は避けて別の会社に登録すればいいだけのことです。心配せずに行きましょう。
- 起業を目指す場合でも、解雇はできる限り回避することが望ましい。解雇の経歴があると、新たに転職をする際に不利に働く可能性がある。
- 解雇を避けるための対策として、勤務中に起業準備をしないこと、会社の資産を使わないこと、自分が事業の責任者にならないこと(家族などに代表になってもらう)などがあげられる。
- マネタイズしていない趣味サイトを継続することは問題ないと考えられる。
- 副業が広く認められている現代において、副業で解雇されるケースはほとんどない。ただし、解雇された場合には、労働基準監督署などに相談することも可能。
- 派遣会社の中には副業を禁止しているところもあり、必ず事前に派遣会社の規定を確認する。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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