記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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フジテレビの「カトパン」こと、加藤綾子アナウンサーの「カトパンロス」もそうでしたが、エース級の社員が辞めてしまうことは、会社にとって大きな痛手です。
今回のブログは、「カトパン独立にみる『起業したい社員&独立させたくない社長』」と題して、現場の葛藤についてお話してみたいと思います。
社員に辞められたくない社長のホンネ
アナウンサーなどもそうなのですが、ファンがつくことがあるお仕事をしていると、社員はひそかに自信をつけていきますよね。「自分でやった方が、もっと自由にできるし、お客様のためになる!」なんて、考えるようになるんです。集客するコスト、教育してもらったコスト、全て会社が負担しているとしても、社員は「私がお客様を呼んでいる」と思うものです。
それが事実の場合もありますし、自信過剰になってしまっている場合もありますが、何れにせよ、優秀な社員は独立していきます。マッサージや整体師、エステティシャン、美容師、調理師、トレーナー、、皆、夢を持って、自分のお店を持ちたがります。そのような社員を相手に、社長の考えは様々です。
起業準備は「悪」なのか?
ある社長は「どんどん独立しなさい!」と言い、ある社長は、独立してもらったら困ると考えます。「独立しなさい!」の意味も様々で、社員を常に若い人に入れ替えたい(人件費を低くしたい)から、という思惑もあれば、自社ののれん分けを考える社長もいます。
これまでのコストを考えて「独立は困る」と考える社長の行動も様々で、ある社長は、お給料をたくさん払って「独立したら損だ」と思わせるようにしたり、私の知り合いの社長は、敢えて社員の仕事を細かく分けて分業制にして、独立しにくい環境を作っている、なんて話も聞いたことがあります。
ある会社は「退職後2年は同業で独立しない」などと誓約書を交わさせて、独立を防ごうとしています。
まとめ:それでも社員は起業する
独立、起業をしたい、自分の城を持ちたい、と強く思っている社員は、どんな環境でもそこに向かって進んでいきます。ああだから、こうだから、とやらない理由を探している人は、逆にどんな環境にいても、やらない理由を見事に見つけるでしょう。
「優秀だけど野心がない社員」という存在を探すにも限界があります。確かに、優秀な人材が他の社員もお客様も連れて出ていくという事態は、小さな会社にとってはとても怖いことでもあります。難しい判断ではありますが、社長それぞれの考え、信念に基づいて、対策、対応を考えていく必要があるでしょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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