起業前準備と退職後の仕事内容の違いは?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

今回は「起業前と起業後ではやることが違う」というお話をしたいと思います。
 

時間
 

起業前に起業後の活動をしていて「いくら儲かった」という話をしている方がよく見られます。その様な方は「副業をしたい方」なのかもしれません。もちろん、準備が整って「数字を出して実績を積む段階に来た方」もいらっしゃるとは思いますが、少数派です。
 

ポイント 起業後の仕事

起業前準備と起業後仕事の違い

仕事
 

起業すると当然、生活費を稼がなければなりません。その為に毎日働いて稼がなければなりません。
 

目先の仕事

そこで、まずは目先のお金になる仕事をやっていくことになります。目先の仕事というのは「受注した仕事をする」ということです。ここに大体1/3の労力をかけることになります。
 

1~3年後のための仕事

目先の仕事、つまり、今の仕事をやっているだけですと、次のお客様がいなくなってしまいます。そこで、同時に見込み客を集める作業をやっていかなければなりません。多くのフリーランスの人はこれができていません。

そこで、ここにも、大体1/3の労力と時間を割く必要があります。1~3年後の見込み客を作り出すためにやることは、人に会う、ネットから発信するなどです。
 

10年後のための仕事

10年後に会社が倒産してしまうのではお話になりません。この部分にも1/3の労力を割いていきます。仕組み作りや改善を行いつつ、ストック型のビジネスに持っていくなどの先を見据えた仕組み作りをします。

これらの作業をバランス良くやっていくのが起業後の行動です。
 

ポイント 起業前の活動

起業前準備と起業後仕事の違い

仕事
 

一番大事なのは1~3年後の部分です。ここに80%の労力を割きましょう。しかし現実は、目先の仕事に労力を大きく割いている方が多いのです。
 

目先の仕事

目先のお小遣い稼ぎの仕事ばかりやっていると「これではずっと起業できないのではないか?」と不安になります。当然です。労力を割くべき1~3年後につながる仕事をやっていないからです。それは見込み客集めの仕組みづくりのことです。

1~3年後の部分をやっていると、目先の仕事をやらなくなるので売上は低くなります。しかし、それでもよいのです。目先の仕事にかける労力はせいぜい15~20%程度にしておきましょう。
 

1~3年後のための仕事

何より重要なのはこの部分、1~3年後の為の仕事です。起業前は、ここに80%程の力を割きましょう。情報発信をして、見込み客のリストを集め、来年・再来年のお客様が見込める状況を作り出しましょう。

目先の仕事は、この部分の投資資金を集めるつもりで行いましょう。しかし、仮に資金があっても、目先の仕事を0%にしてはいけません。なぜならば、ビジネスの感触をつかむためのテストマーケティングは必須だからです。そういう意味でも、目先の仕事は必要になります。
 

10年後のための仕事

起業前は、10年後の部分は余力をあてる程度でよいでしょう。もちろん余力が無ければ、この部分はまだ何も考えなくてもよいかもしれません。
 

ポイント まとめ

起業前準備と起業後仕事の違い

仕事
 

起業前の段階では、目先の仕事には20%くらい、1~3年後の為の仕事に80%の労力を使いましょう。起業前と起業後では同じような行動でも意味が違うのです。

起業前のあなたは、目先の売上にこだわらず、1~3年後に向けて活動をしていきましょう。起業後はしっかりと先を見据えた活動をして、長期間、会社を維持していけるようにしましょう。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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