アメリカから整髪剤を輸入して販売したいがどうすればいい?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

アメリカ(ニューヨーク)から、整髪剤を輸入して日本で販売したいと思っています。知り合いの美容室のオーナーに在庫として買ってもらい、余った分はネット販売をしたいと思います。

現地に年に一回行くので、その時に買ってきてハンドキャリーしようと思っているのですが、個人輸入扱いで大丈夫でしょうか?

日本でどのような手続きが必要でしょうか? 関税や必要書類はどうすればいいでしょうか?
 

起業前質問集
 

● 回答

最初に、その整髪剤が薬機法の規制を受けるかどうかを確認しましょう。成分や効能などをどのように表示しているかなどによりますので、まずは都道府県に確認を取るようにしてください。(こちらが参考になります。薬事法ドットコム

薬機法の適用がされる場合には、許可が必要ですし、品目毎に承認が必要になります。

手続きについてですが、個人でハンドキャリーをするとは言え、自分で使うためではなく転売目的ですので、きちんと小口輸入の手続きをする必要があります。原則として、税関への申告、検査、関税、消費税などの納付をきちんと行い、輸入の許可を得ることになります。この辺りはジェトロにも問い合わせをし、確認をするといいでしょう。

関税率などは税関に確認して、原価としてきちんと反映させるようにしましょう。その他、様々な経費が掛かる可能性もありますので、事前に調べておきましょう。

ハンドキャリーだけではなく、少量を購入し複数回経験してみるとわかってきます。

海上運賃(Freight)以外で輸入貨物に掛かる、一般的な費用としては以下のものが挙げられます。

貨物海上保険料
コンテナ貨物留置料(Demurrage)
輸入関税、内国消費税(個別消費税および一般消費税)
輸入諸掛
輸入通関料(通関手数料)
海貨業者取扱手数料
(コンテナ船の場合)CFS チャージ(Container Freight Station Charge):混載貨物取扱料金
税関検査費用
デバンニング(De-vanning=コンテナーからの取り出し)費用、解袋料
ドレージ費用(コンテナヤードより荷主倉庫等へコンテナのまま輸送する際の費用)
(在来船の場合)総揚げ・自家取り費用
割増調整料金(THC、BC、BAF、FAF、YAS、CAF、EBS、PSSなども。下記参照)
Doc費用(D/O発行費用)
沿岸荷役費用
倉庫保管料
国内輸送費
銀行諸掛:L/C決済費用、銀行保証料、金利諸掛など
その他、運送保険料など
コンテナ返還遅延料(Detention Charge)

ジェトロ「貨物運賃の基準および運賃以外の費用:日本」 より引用

 
まずはそもそもその取引ができるかどうか、薬機法について確認をしておきましょう。許可が必要になった場合は、輸入代行業者を探す必要があります。
 

化粧品として輸入すると医薬品輸入よりは簡単らしいのですが、本当でしょうか?
● 質問東京でアメリカから輸入する花粉症対策グッズを販売したいと考えています。ですが、医薬品としての輸入は規制などがあり難しそうです。化粧品として輸入すると医薬品輸入よりは簡単らしいのですが、本当でしょうか? どのような許認可、申請が必要なのでしょうか?  ● 回答アロマオイルなどの用品で、雑貨なのか化粧品なのかなどはよくある議論ですが、医薬品と化粧品の手続きのどちらが簡単かという判断基準は本質ではありませんね。化粧品であっても、輸入に関しては薬機法の規制が適用され、薬機法に基づく「化粧品製造販売...

 

その後、手続き、費用について税関に問い合わせてみてください。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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