記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
アフィリエイトで収入を得ていますが、失業手当について知りたいことがあります。
私は契約社員で働いておりますが、親の介護が必要になり、いったん離職しようと考えています。とは言え、失業して食べていけるだけの預貯金があるわけではないので、時間に融通のきく職種に転職するために、転職活動をしながら失業保険を申請する形になりそうです。
現在、月に1万円程度のアフィリエイトの収入がありますが、これがあると失業保険がもらえないのでしょうか?
失業保険の給付が終わるまでは、 起業準備をやめておくべきでしょうか? 私の年齢から言っても、すぐに就職できるとは考えづらいので、失業手当がもらえるのでしたら、それは生活していく上で重要な収入源となると思います。
● 回答
失業手当をもらえるのは失業状態にある人であり、さらに、就職の意思がある人なので、自分で事業をしている場合は失業とはみなされません。会社員でも「開業届を出すだけならデメリットはない」という考え方をしている人もいらっしゃいますが、開業届を出していると、失業手当がもらえなくなるリスクがあるということです。
そうなってしまった場合には、実際の収入状況などを見て、ハローワークに相談することが必要です。
失業中にアルバイトなどをした場合も、その収入額をハローワークに申告することになります。都道府県によっても違うと思いますが、一定の条件において給付額に変更がある可能性もあります。
アフィリエイトも、その収入額がアルバイト相当、あるいは事業をしているとみなされるかどうか、というところでしょうか。この辺りもハローワークで確認すると良いでしょう。
地域によって、法人ではなく個人事業の場合、そして、並行して就職活動をする場合、さらに、週の労働時間が20時間を超えない場合は、失業手当を受給できる可能性があります。(参考:開業届を出していなくてもビジネスはできるのでしょうか?)
この辺りの見解は、担当者によって見解が違ったりすることもありますので、何度か確認することをお勧めいたします。
退職前に窓口に出向き、あくまでも予定ということで、一度相談しておくと良いでしょう。ぶっつけ本番でいきなり相談してアウトになるよりも、対策をとりやすいと思います。担当者の方の名前もきちんとメモしておきましょう。
実際、アフィリエイトで数千円ということですから、事業と判断されない可能性も高いと考えられます。あくまでも趣味のブログを書いている範囲のお小遣いであるということ、 専業の事業ではなく片手間で本業の合間に行ってきたということ、就職する意思があるということ、などをしっかりと説明しておきましょう。
補足ですが、自己都合退職の場合、退職後3ヶ月間は失業手当はもらえません。その間の生活費が足りない場合、アルバイトなど短期で働く必要も出てきます。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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