脱サラ起業に学歴は必要ですか?【真実を知ろう】

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

脱サラして起業をしたいのですが、学歴は必要でしょうか? 会社に勤めていると「大学はどこ?」と訊かれることが多いです。起業しても同じなのでしょうか?
 

起業前質問集
 

● 回答

東大や一橋など有名な難関大学を卒業している人たちは、官僚になったり、一部上場企業であったり、外資系金融に携わっているということが多いですね。そういう学校出身の方が独立すると「初めて会社の看板でご飯が食べれていたことがわかった」と、改めて思うことが多いそうです。

こんなデータがあります。
 

最終学歴は「大学・大学院」の割合が39.1%と最も高く、次いで「高校」が28.0%「専修・各種学校」が24.3%となっている(図-3)。90年代に最も多かった「高校」は、長期的にみると減少傾向にある。一方「専修・各種学校」は1992年度には16.5%であったが、近年は20%台で推移している。

出典:日本政策金融公庫「2020年度新規開業実態調査」(PDF4ページ)

 

学歴は特に関係ないというデータですね。また、会社の規模に関しては以下のようなデータがあります。
 

起業準備者、起業希望者ともに約4割が301人以上と回答しており、規模の大きい企業に勤めている者の割合が高いことが分かる。

出典:「中小企業白書」2019年度版(PDF26ページ)

 
2017年度版の小規模企業白書では、以下のように示されています。
 

高成長型の企業の起業家は、従業員数301人以上の比較的大規模な企業に勤めていた割合が高い一方で、持続成長型の企業の起業家は、従業員数20人以下の企業に就業していた割合がほかの成長がタイプに比べて高いことからも、持続成長型の企業の起業家は、比較的小規模な就業先から独立する傾向が強いことが考えられる。

出典:「小規模企業白書」2017年度版(PDF65ページ)

 

大企業出身者は資金調達をしての大きめなスタートアップをする傾向があり、小規模企業出身者は小さく始めてコツコツ育てる人が多いということのようです。
 

ポイント 起業する人にとって学歴や職歴より大事なものは?

脱サラ起業に学歴は必要ですか?

競争
 

起業した当初は「接近営業」が大切です。接近営業とは、SNSやチラシ、人からの紹介によって受注していくスタイルです。大きなスタートアップにしても、最初は過去の人脈を利用して案件を獲得していくことは、よくあることです。

注文の獲得に、学歴や職歴は関係ありません。関係あるとすれば学校のレベルや出身企業の規模ではなく、人とのつながりです。偏差値の高い大学を出てないから自信がない・・・なんて思わないでください。一流大学を卒業していても、起業する時には全員が同じスタートラインに立つのです。

過去は変えられませんが、これからのことは自分次第です。どんどん前に進みましょう!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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