脱サラビジネス!・・・会社員時代と違うところは?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

今回は脱サラ起業についてのお話です。脱サラ(脱サラリーマン)とは、会社をやめ、独立して商売や仕事を始めることをいいます。
 


 

脱サラして起業するというのはどういうことなのか? 3つのことをご説明したいと思います。
 

ポイント 会社員との違い

脱サラ起業! 会社員との違い

個人
 

脱サラしたら、起業してフリーランスになる、或いは、自分一人で社長になるという人が多いでしょう。当たり前のことですが、脱サラをしたら会社員とはまったく異なる毎日になります。

脱サラをすれば会社員ではなくなりますので、社会保険も無ければ身分保障もありません。

会社員であれば「○○株式会社のAです」と言って名刺を渡せば、それが「信用」となります。その人がたとえ誰であろうが、何であろうが、組織の信用、組織の役職がありました。その人がどんなに仕事が出来ても出来なくても、後ろにある看板に信用があり、仕事をもらえていたわけです。

しかし、辞めた瞬間にその全てを失います。
 

今回は「起業・脱サラの成功率」について書きます。「現実は厳しい?」それとも「意外と簡単?」の「起業の現実」です。  サラリーマンを辞めて会社を興して、現実を知って、驚いて、心が折れてしまうシニアが非常に多いです。夢の週休4日、悠々自適ライフになる予定が、長時間労働、休みなし、月給10万円、こんなはずでは、、、という現実。ですが、これは当然のことなんです。その覚悟がなければ、脱サラ起業なんかできないです! 会社員のうちに、その苦しいステージを超えてしまいましょう! 中小企業白書によれば、フリーラ...

 

「元○○株式会社のAです」というのが通じるのは、せいぜい3ヶ月~半年くらいなものです。転職をされたことがある方ならおわかりいただけるかと思います。前の会社にいたときのブランドや人脈は、100%とは言いませんが、そのほとんどが1年もしたら無くなってしまうのです。

独立した場合もまったく同じです。少し転職と異なるのは、新しい会社のブランドが手に入るわけではないこと。全てが無くなり、どこの誰だかわからないといった状態になります。新しい取引先もクレジットカード会社などの信用調査をするような会社も、すべてが「あなたは誰ですか?」と問いかけてくるでしょう。

脱サラ起業をするという事は、会社員の時とはまったく違う状況で、今までの延長線上にはいない状態で生きていくのだということを認識しておきましょう。
 

ポイント 得意なことは何か?

脱サラ起業! 会社員との違い

独立したい
 

あなたが得意なことは何でしょうか? 会社員として、会社の業務の中の一部が得意だったという自己認識ですと、独立した後に「どうしよう・・・」ということになりかねません。

例えば、マネージメントが上手かったとか、商談が上手かった、英語が得意だった、仕事を回すのが上手かった等、色々あるかと思います。言い方はあまりよくありませんが、会社の歯車のひとつとして光っていたということです。しかし、歯車は一つでは回ることは出来ません。

自分一人でも回れるようにするのか、お客様やクライアントの会社の中で一つの歯車として回るのか。いくつかの方法があると思います。得意なことを武器にしていくのは正解ですが、会社員時代に一部分だけ見てきた「得意」というのは、以外と通用しないものだということも認識しておきましょう。

「自分一人で実力を発揮できることは何か?」を、脱サラ起業する場合はよく考えておく必要があります。
 

ポイント 集客の方法は?

脱サラ起業! 会社員との違い

オンライン
 

あなたは脱サラしたら、ブランドも何も無い状態からスタートすることになります。SNSで少しばかり人を集めたからといって、その人たちが永続的にお客様としてお付き合いしてくれることはありません。

では、たくさんのお客様と出会い続け、商談していくにはどうしたらいいでしょうか? 今までは、会社がお客様を集めてくれました。営業パーソンがいれば、営業さんがお客様を会社のオフィスなどにつれてきてくれたことでしょう。

独立起業した場合は自分が一人でそれら全てをやっていかなければなりません。しかも、信用も無く、メディアも看板も何も無い状態で。

仮に退職金が何千万とあったとしてもすぐになくなってしまうでしょう。集客にかかるお金の大きさは、一度体験してみるとよくわかります。広告宣伝費にお金を使うとあっという間に消えていきます。しかも効果が無いことがほとんどです。
 

起業後の生存率には諸説あります。データを見ると・・・起業してから3年後で約1割、5年後で約2割、10年後で約3割、20年後で約5割の企業が姿を消しているということです。中小企業庁や国税庁、日経新聞と色々な統計がありますが、20年後生存率で50%くらいになります。(参考:「起業で失敗する割合は10年後で30%!失敗事例やその対処法を解説」)フリーランス(個人事業)の廃業率についてはもっとひどい状態です。少し古いデータの解説になりますが、次に起業から3年経過した時の廃業率について確認していきましょう。今回参照...

 

では「集客の戦略はどうするのか?」これをしっかりと考えることが必要です。

脱サラ起業で一番現実的なのは、どこかの組織に属して、そこの組織とJV(ジョイントベンチャー)して、お客様を回していただく事です。実際、成功している人は、これをやっている方が多いですね。

あるいは大手ポータルサイトに自身のスキルを登録して、ポータルサイトの看板で集めた人にお客様として来ていただく。このような形が多いと思います。

しかし、これをやり続けていると、外部環境に自分の仕事を委ね続ける事になります。これでは結局サラリーマンと同じで、完全な脱サラとはいえません。完全な脱サラを果たすためには、自分がトップになり、自分が仕組みの頂点に立つ必要があります。そのためには、自分で集客できるシステムを作っていかなければなりません。

オウンドメディアや自社ウェブサイト、ブログ、SNSなどから始めて、最終的にマスメディアへアプローチしていくというプロセスが必要になるのです。
 

ポイント おわりに

脱サラ起業! 会社員との違い

目標
 

脱サラ起業というと夢があってよい言葉なのですが、様々な問題やリスクがあります。しかし、脱サラ起業をしている人はたくさんいます。

ぜひ、あなたも様々なリスクや問題をクリアして、脱サラ起業をしていただきたいと思います。楽しい人生を創っていきましょう!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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