起業したいなら資金はどのくらい準備したらよい?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

今回は「起業したいなら資金はどのくらい準備したらよい?」というテーマで、これから独立・開業しようと思っている人向けにお話ししていきたいと思います。
 

事業計画書
 

私は毎日、起業の相談を受けていますが、よく「いくら準備しておけばよいのですか?」という質問を受けます。答えはシンプルで、起業して何をするのかによって、全く異なります。一人型ビジネスでの大体の基準としては、以下のようになります。
 

ポイント 一人型ビジネスでの資金の基準

起業資金はどのくらい準備するの?

資金調達
 

物販をする場合

最初30万円くらいで仕入れをする必要があるでしょう。それを大きくしていき、そのうち借り入れも必要になります。だいたい500万円~1000万円を在庫として回している人が多いですね。独立するのでしたら、その資金以外に1年分の生活費を貯金しておきましょう。
 

不動産投資の場合

サラリーマンのまま自己資金100万円程度からフルローンで回す人が増えていますが、借り入れの金額は桁違いになりますので、精神的な強さが必要になりますね。独立するのでしたらやはり、1年分の生活費を貯金してからにしましょう。リスクも高いです。
 

それ以外の一人型ビジネス

コンサルタントなどの頭を使ってやる系のビジネスや、イベント系のビジネスなどは、立ち上げにはほとんどお金がかかりません。勉強をしたりセミナー会場を借りたり、広告をしたり、そう考えるとやはり30万円くらいあれば当面の活動費はでるでしょう。独立される場合には同じく1年分の生活費を。
 

会計ソフト
 

会社を辞める時、起業した直後は、現金がとにかく大切になります。生活費はもちろん、事業で投資できるお金をしっかりと確保しておきましょう。

事業のお金は生活費と違い、300万円あったとしても、できることはたかが知れています。ちょっとした設備投資で、すぐになくなってしまいます。
 

ポイント それ以外のお金の話

起業資金はどのくらい準備するの?

お金
 

ビジネスに最も必要な「お金」は売上です。会社を辞める前に、売上があるかどうかが大切です。起業前に売上が見込めていなければ、その起業は少し待った方がいいという話をしています。会社を作るとか手続きのことはどうでもよく、2週間もあればできてしまいますので、まずは売上を作ることに集中してください。

起業時に持っているお客様は、起業後半年間のお客様です。どんどん離脱していきます。ですので、半年以内に新規のお客様を獲得し、売上をつなぐ必要があります。その仕組みの準備も、起業前にしっかりと構築しておくことが重要でしょう。
 

ポイント 独立前に売上を作っておくために

起業資金はどのくらい準備するの?

事業計画書
 

まずは、ビジネスを作ろうとすることを止めることです。ライバルを探す。そして、真似をすることから。起業の資金を手っ取り早く作るには、売上を作ることです。つまり、競合の商品、サービスをまねて作り、ちょっと異なる市場にどんどん売ってしまうことです。

そして、競合が強すぎないこと。これが大切です。強いところには負けます。しかし、強いところがいなければ、売れるサービスを真似すればすぐに儲けることができます。このリサーチは大切です。リサーチは足を使って徹底的に行ってください。
 

ポイント いくら売り上げればいい?

起業資金はどのくらい準備するの?

事業計画書
 

その真似したサービスを「なぜあなたから買う必要があるのか?」という理由を考えましょう。大阪でやっている人のビジネスを参考にして、東京でやる。お客様から見れば「東京で似たサービスを受けられるから買う」と理由ができますね。最初はそんな程度のことでOKと思います。

売上は目標を管理しましょう。現実は甘くなく、売上目標の3割いけば大したものです。あなた個人を商品と考え、しっかりと売込み、受注につなげていきましょう。また、パートナーや外注先などの人材の選考も、独立前に始めておきましょう。最初は中々よいめぐり合わせはやってきません。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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