サラリーマンが脱サラ起業を決断すべき日常生活9つの兆候

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

いつかは起業したい! という願望を抱いていても、長くサラリーマン生活をしているとなかなか脱サラするタイミングがつかめず、漫然と毎日を過ごしてしまいがち。
 

ラッシュ
 

でも日常生活を注意深く観察していると、意外と起業すべき兆候はあちこちに見受けられるものです。

起業するのはタイミングが命! 最適なチャンスを逃さないためにも、日常生活に隠れている起業すべき兆候をしっかり見極められるようにしましょう。
  

ポイント こんな兆候を感じたら起業すべし! 決断すべきタイミング9つ

サラリーマンが起業を決断すべきタイミング

自己啓発
 

起業を決断すべきタイミングは人によって異なりますが、日頃から起業を夢見ていて、かつ以下に挙げる兆候が見られたら、具体的に行動に移してみてはいかがでしょうか?
 

1.過労で体調を崩し始めた

朝の出勤は早く、残業は当たり前。帰宅は時に深夜になる・・・そのような働き方を続けている人は、年齢や性別に関係なく遅かれ早かれ体調を崩し始めます。

最近は国を挙げて過労死の防止対策に取り組んでいるせいか、昔に比べると総就業時間は減少傾向にありますが、それでもなお2019年のデータでは、週労働時間60時間以上の雇用者の割合は6.4%に達しています。(データ:厚生労働省「過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ(パンフレット)」

心身に不調を訴える人は決してめずらしくありません。過労の影響は一気に押し寄せるのではなく、じわじわと少しずつ現れるので本人もつい見過ごしてしまいがちですが「寝ても疲れがとれない」「何をしても気分が晴れない」などの兆候が出始めたら要注意です。最悪の場合、大病を患ったり、うつを発症したりすることになりかねません。

まだ行動に移すエネルギーが残っているうちに起業を検討した方がよいでしょう。
 

2.会社が早期退職者を募集し始めた

日本の企業は長らく終身雇用を取り入れてきましたが、今では有利な条件を提示してでも、45歳以上の社員は早期退職してほしいと考える企業が増えてきました。

黒字経営であっても、不採算事業の見直しに力を入れる企業もありますので「早期退職者の募集=会社が危ない」と一概に言うことはできませんが、安穏としたサラリーマン生活を約束される環境にないことは確かです。

社員にしてみれば戦々恐々とした状況に置かれるわけですが、逆に考えると早期退職者の募集は起業を始める絶好のチャンス。規定よりも多い退職金が支給されますので、ビジネスを始める資金として活用することができます。

いつリストラされるかとハラハラする生活を送るくらいなら、自分から見切りをつけて起業を始めるきっかけに変えてしまうのもよいでしょう。
 

3.正当に評価されていないと感じる

私たちは承認欲求が満たされないと、つまり、自分が正当に評価されていないと感じると大きなストレスを感じます。

たとえば、新しい企画を上司に提案したものの、まともに取り合ってもらえず却下されたなど。特に上司との相性が悪い場合は、いくら頑張っても正当な評価を受けることができず、大きなストレスの原因になります。その結果、出世にも差し障りが出てきます。

上司が定年や異動でいなくなれば不満も解消されるかもしれませんが、それまで待っているのはあまりにも気が長くなる話です。この会社にいても評価してもらえないなと感じたら、却下された企画を胸に新たな道を歩んだ方が良いかもしれません。
 

会社を辞める
 

4.会社の恒例行事がなくなった

会社には社員旅行や定例パーティなど、社員同士の親睦を深めることを目的とした恒例行事がいくつかあります。これらは福利厚生の一種なのですが、会社の存続が危ぶまれるようになった場合、真っ先に削減されるのが社員の福利厚生なのです。

そのため、毎年行われていた恒例行事が突然中止になったり、明らかに質が落ちたという場合は会社の経営が危うい証拠。肩を叩かれる前に起業の準備を始めておいた方が無難です。(※今現在はコロナの影響も大きいかもしれません。)
 

5.無意味な会議が多くなる

経営が良好な会社の場合、会議の内容も濃密で無駄なことが少ないものです。

一方、経営が悪化している会社の場合、打つ手立てが絞られているため、内容が薄い会議が多くなります。具体的な営業方針も掲げないまま「とにかく売上げをアップさせろ」とか「何でもいいから業績を伸ばせ」などとあいまいな指示を受けるようになったら、経営の傾きを疑うべきでしょう。

苦心して戦略を打ち立てようという気概があればまだ見込みもありますが、無意味な精神論を振りかざすようになったら、先のことを見越して起業を考えた方が得策です。
 

6.経費の削減があからさまになる

経営コストの削減はビジネスにとって重要な戦略のひとつですが、業務に必要なものまでケチるようになったら黄信号。たとえば、書類作成に使用する筆記用具が自腹になったり、社用で使う携帯電話が支給されなくなったり、営業車のガソリン代が自腹になったりするのは普通の会社では考えられないことですね。

必要経費まで社員に負担させようとする兆候が見られるようになったら、会社としての未来はそう長くありませんので、早急に起業の準備を始めた方がよいでしょう。
 

マッチングビジネス
 

7.経営のトップが辞めていく

転職や退職をするタイミングは人それぞれですが、定年退職でもないのに経営のトップが次々に辞めていくのは経営が悪化している、もしくは魅力が減退している可能性が大。トップは平社員に比べて会社の内情に詳しく、経営難をいち早く知る立場にあるので行動を起こすのも早いのです。

本来であれば傾いた経営を立て直すためにあれこれ奮闘するところですが、平社員に先んじて早々に辞めてしまうのは、トップもさじを投げている証拠。トップ以外でも、会社の経理担当者が辞職した場合なども状況によって注意が必要です。

それとなく探りを入れてみて、ピンと来たら水面下で起業活動をスタートさせた方がいいかもしれません。
 

8.社内の雰囲気が変わる

業務内容に変更がない以上、社内の雰囲気が突然がらりと変わることはそうそうありません。それにもかかわらず、以前と比べて社内の緊張感が薄れていたり、活気が感じられないようになってきたら経営が悪化してきている兆候と言えます。

良い方向に向かっているのなら良いですが、違和感を覚えるようになったら独立を考えるべきタイミングでしょう。
 

9.給与、ボーナスに影響が出始める

通常、企業は経営が悪化してきた場合、福利厚生やコストの削減などから着手して経営を立て直そうとします。そのため、最終手段である給与やボーナスがカットされ始めたら赤信号。次は人員整理などを行って大量リストラされる可能性もゼロではありません。

カットされるだけでなく、給与やボーナスの支払いが遅延し始めたら末期症状!一刻も早く行動を起こした方が良いでしょう。
 

ポイント 自分や会社に危険を感じたら、起業するチャンスと考えよう!

サラリーマンが起業を決断すべきタイミング

目標
 

これまでご紹介したような、過労で心身に不調を感じるようになる、労働環境に不満を感じる、といった状況は、サラリーマンにとって決して良いことではありません。

ですが、もともと起業・独立の夢がある人にとっては踏ん切りを付けるいいチャンス。マイナス思考にとらわれず、むしろいい機会と考えて起業の準備を始めてみると良いかもしれません。

もちろんこれらの兆候が感じられなくても「独立起業したい」という強い思いがあればいつでもOK! サラリーマンが起業するには思い切りも必要だと言うことをぜひ心に留めておいてください。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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