記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
翻訳者のマッチングサイトを立ち上げます。
各専門分野に精通した翻訳家も10名以上のスカウトが終わり、受注に対応可能な体制ができました。
手始めにPPC広告を出していますが、全く問い合わせがありません。キーワードを増やすとコストがかかり過ぎて、そこも踏み込めません。
私はどのように集客を進めれば良いのでしょうか?
確かに、差別化という面でも大したことはできていませんし、大手に勝てるとも思えません。
どうすれば、お客様に認知してもらえるのでしょうか? メルマガが良いでしょうか?
● 回答
まず、質問者様のサービスを受けるお客様は、どのような人たちなのでしょうか?
ビジネスパーソンが海外事業で使う契約書の翻訳なのか、メールの翻訳なのか、用途を考えると色々なことが考えられます。
会社で利用する翻訳業者と、個人が利用する翻訳では、サービスの内容も価格帯も全く変わってくるはずです。特に個人はGoogle翻訳やDeepLなどを使えば用が足りてしまうケースがほとんどだと思われます。
また、翻訳サービスの必要性を感じている人は、検索エンジンで翻訳業者を探すことになりますが、質問者様のサイトが上位に表示されなければ、誰も来てくれません。
メルマガは翻訳とは相性が良くないかもしれません。予算が少ないうちは、アフィリエイト広告、PPC広告、SEOを軸に考える必要があると思います。翻訳サイトの場合は、アフィリエイト広告が良いと思います。
アプリなどを開発して一気に展開するスタートアップと違って、予算をかけられない場合には、最初は地味な活動になります。
ですが、地道に続けていけば、サイトは確実に育っていきます。(事実、小資本では勝算は低いですが・・・)焦らず取り組んでいきましょう。
サイト育成と同時にやっていただきたいのが、ランサーズに代表されるクラウドソーシングへの登録です。様々な登録サイトがありますので、 広く登録しておきましょう。
今の質問者様の状態ですと、口コミを広げることも簡単ではないと思いますが、まずはクラウドソーシングからの引き合いを確実に押さえていくこと、同時にその実績をホームページにどんどんアップしていくことを継続して下さい。
尚、ホームページは、一般的な翻訳業者のホームページと同じですと、ただの価格の比較になってしまいます。
ありがちで個性のないものは、すぐに忘れられてしまうでしょう。英語以外にも様々な言語に対応できるようにすることや、特殊な専門文章に対応できること、利用しやすいUIなど、工夫を重ねていってください。
また、スカウトした翻訳者の様々なプロフィールも掲載しておくと良いでしょう。サンプルの掲載やプロフィールの掲載は、発注者に安心感を与える効果もあります。
どの程度の品質の翻訳が可能なのか、お試しができる仕組みも必要ですね。
お客様にとって最初の発注は敷居が高いものです。いかに敷居を低くしてあげるかがとても重要なので、お客様の立場になって考えてサービスを作っていきましょう。
また、サイトに「高品質な翻訳」とたびたび書かれていますが、どのように高品質なのかをもっと具体的に書くことが必要ですね。
実際、できあがった翻訳を見て失望してしまうケースは多いです。そのようなことをいかに避けているのか、具体的にその対策について説明するとさらに良い情報が出せるでしょう。
たとえば、翻訳者はネイティブだけとか、翻訳者はネイティブではなくあえて日本人を使っているとか、質問者様の事業を詳しく説明してあげてください。
お客さんが「なぜこの会社を選んだの?」と誰かに訊かれた時に、すぐに答えが出てくるように、こちらが特徴をしっかりと説明してあげることが必要です。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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