
記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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税金、保険、年金、融資の4つの観点から徹底比較した結果を、わかりやすくまとめてお届けします。
結論から言えば・・・
会社員vsフリーランス どっちがお得? オタク会計士が教える本当の違い
結論から言うと、税・保険・年金・融資の制度面だけを比べれば「会社員が有利」です。一方で、自由度と裁量、やった分だけ伸びる収入ポテンシャルは「フリーランスの魅力。
会社員が圧倒的に有利な4つのポイント
フリーランスになろうか迷っているけど、会社員と比べて実際どっちが得なの?
1. 公的保険・年金の充実度が段違い
項目 | 会社員 | フリーランス |
---|---|---|
保険制度 | 健康保険+厚生年金 | 国民健康保険+国民年金 |
保険料負担 | 会社が保険料を折半してくれるため実質負担は半分 | 保険料は全額自己負担で直撃 |
将来の年金 | 年間200万〜300万円 | 年間約80万円(満額でも) |
2. 失業・労災保険の存在
会社員には雇用保険・労災保険がありますが、フリーランスは基本的になし。すべて自己防衛が前提となります。
3. 税務の事務負担
会社員:年末調整で完結
フリーランス:確定申告が必須(3月15日が最初の山場)
4. 与信(クレカ・住宅ローン)
項目 | 会社員 | フリーランス |
---|---|---|
審査 | 審査が通りやすい | 審査が厳しい |
条件 | 金利・期間・自己資金条件も有利 | 頭金多め、期間短め、金利高めになりがち |
フリーランスが活かせる3つの自由
フリーランスになろうか迷っているけど、会社員と比べて実際どっちが得なの?
1. 経費判断の完全な裁量権
- 宛名なしレシートでOK
- 手書き領収書よりレシートの方が内容明確で証拠力が高い
- 何が仕事に必要かは自分で判断できる
2. 積立と節税の「二刀流」
小規模企業共済(月上限7万円)とiDeCoの両方に加入可能
- 掛金は全額所得控除
- 退職金代替+老後資金を同時に準備
- 資金難時は掛金を月1000円まで下げる選択肢もある
4. 収入の上限は自分次第
「やった分だけ伸びる」収入構造と、精神的自由度の高さが最大のリターン。
意外と知らない会社員の”隠れ経費”
フリーランスになろうか迷っているけど、会社員と比べて実際どっちが得なの?
実は会社員にも「給与所得控除」という自動的な経費があります。年収に応じて65万〜195万円が自動的に差し引かれているんです。「会社員時代は自腹が多かった…」と思っても、税計算上は既に一定額のみなし経費が反映されています。
フリーランス1年目の準備チェックリスト
フリーランスになろうか迷っているけど、会社員と比べて実際どっちが得なの?
- 収支管理の仕組みづくり
- 会計ソフトや台帳で「売上・経費・納税資金」を分別管理
- レシート中心で保存(宛名不要)
- 税務カレンダーに”4大行事”を登録
- 住民税・国民健康保険の納付スケジュール
- 消費税の有無確認
- 確定申告の提出期限
- 積立の優先順位を決める
- 小規模企業共済とiDeCoを検討
- 余力がある月は厚く、厳しい月は最低額で継続性を重視
- 与信対策は早めに
- 住宅購入や大型融資の予定があるなら、会社員期間中に済ませるのが定石
まとめ:あなたはどちらを選ぶ?
フリーランスになろうか迷っているけど、会社員と比べて実際どっちが得なの?
制度面の安心を重視するなら会社員、自由度と裁量を重視するならフリーランス。どちらを選んでも、それぞれの特徴を理解して最適化することで、より良い働き方を実現できます。
大切なのは、どちらが自分の価値観と人生設計に合っているかを見極めることです。
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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