記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
オフィスを借りたいと思っているのですが、自宅をオフィスにすれば十分なのか、それとも外に借りた方が良いのか、判断ができずにいます。
面談はZOOMでもカフェでもできますし、ホームページから決済もできるので、事務所は不要なのか、どう思いますか?
● 回答
自宅より仕事用の場を借りたい。確かにお気持ちはよくわかります。
基本的な事として、なぜオフィスが必要なのでしょうか? 私の場合は、面談場所の確保、信用面、理由はたくさんありますが、最も大きな理由は「作業効率」でした。
とにかく集中できるのが良かったですね。
自宅オフィスだけで仕事をしていた頃は、お昼ご飯を食べると昼寝をしたくなったり(笑)夜遅くまで仕事をしてしまったりと、生産性は下がる一方でした。
今は、会計、事務処理は自宅オフィスで、クリエイティブとサービス提供は自社オフィスやシェアオフィスで、と切り分けることで、作業の効率がとてもよいですし、環境に飽きないので集中力が切れないです。
シェアオフィスは起業家にとってよい場所なのか?
オフィスの役割を考えると、大勢の知らない人がいるシェアオフィスは、起業家にとって一長一短というところがあります。
メリットは何かと言えば、賃料は安いこと、掃除が不要であること、いつでも拠点を移せること、インフラが整っていることなどが挙げられます。基本、お互いに干渉しませんから、煩わしさは想像しているよりは少ないです。
デメリットとしては、もし、シェアオフィス内でコミュニティなどができていると、挨拶をしているだけで時間が無駄に過ぎてしまい、環境としてはよくありません。
また、いざ、お客様がやってきても、面談スペースが空いていなかったり、事前予約制だったりするので、使い勝手がいいとも言えないところもあります。個人の起業家がどこまで気にしているかはわかりませんが、セキュリティや秘匿性の管理にも問題が多いこと、そして、荷物を置いたりする倉庫機能にも乏しいという辺りはデメリットと言えるでしょう。
とは言え、いくらデメリットがあろうが、多くの起業家にはお金がありませんから、自宅オフィスにするかシェアオフィスにするかの二択です。
ほとんどの個人起業家さんにとっては、自宅オフィスで充分だと思います。何しろ、通勤時間のタイムロスがゼロになるので、これは大きいです。仕事時間を2時間程度多く確保することができます。
私は前述のように自宅オフィスと自社オフィス、シェアオフィスといつくも事務所を構えて使い分けていますが、自宅でも複数のパソコンとiPadを使いながらDropboxなどでデータを共有し、どの事務所にいても問題なく仕事ができるように環境を整えています。
整えていると言ってもそんな難しい話ではなく、ファイルを共有しているだけですので、簡単に構築できました。
少なくとも私のような同じ場所だと飽きてしまう、怠けてしまうタイプの方には、このオフィスを複数構えるというやり方はプラスでした。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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