記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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今日は「起業のための第一歩」を「どこから始めていくか」というお話をしたいと思います。
まず、起業をする為に必要な基礎知識についてですが、日頃の起業を目指す皆さまから受けている相談で多いものとして「会社設立の方法は?」「事業計画書の書き方は?」「資金調達の方法は?」というものがあります。
これらはもっとずっと後のステージで学べばよい「手続き系のお話」としてまとめることができます。車の免許を持っていない段階で「将来、タクシーの運転手になった時に、道がわからなかったらどうしよう?」と心配しているようなものです。
それよりも大事なこととして、ビジネスを始めた際に「どうやって人を集めるか?」ということがあります。つまり、稼ぐ力がどれだけあるかということです。実際は、それよりももっと前に「何を仕事にしたいのか?」という自分自身の想いを整理する必要があります。
起業するために必要・大切なこと
起業18では、会社員をしながら起業準備をすることを推奨しています。そこで3つのステップを踏んでいただいています。
専門分野を決める
これは巷で言われるような「●●の専門家になる」ということではありません。あなたは専門家になる必要はありません(もちろんなってもいいですが)。
専門家になると言うと、多くの大学教授やお相撲さんみたいに「それ専門で生きていく人」という意味で捉えてしまいがちです。ですが「経営者=専門家」ではありません。「経営者の中に専門家がいることがある」ということです。実際、あなたの会社の社長さんは何かの専門家ですか? 技術系企業ではそのようなケースが多く見られますが、必ずしもそうでないケースも多いのですよね。経営者はあくまでも経営者なのです。
もし、専門分野がわからない、自分には取り柄がないと思ってしまう人でも、起業18のノウハウを使えば問題はありません。「振り返り」という心理学(コーチング)に基づいたワークを行うことでわかってきます。簡単に言うと、自分が生まれてからこれまでの人生を振り返り、自分自身を深く知ることです。
振り返りのワークを行うことで、今までの人生のことを思い出していきます。これは詳細は公開できませんが、できごとを思い出していくのではありません。もっともっと深いところです。その次に、それを書きだし、仲間に話してみたり、私に相談したりします。すると、多くの気づきがでてきます。自分には「持っているもの」「リソース」がたくさんあることがわかってきます。
「強み」を理解する
真剣に振り返りをすると、その流れで自然にわかってきます。強みと簡単に言っても「ビジネスで戦える強み」は、ちょっと違う視点で見出す必要があります。それも、ワークを進めるうちにわかるようになってきます。
起業18では「好きなことで起業する」ことを推奨しています。ですが、例えば「売れないお笑い芸人さん」「打てないバッター」のようになって、食べられなくなることは推奨していません。夢を追う人生は素晴らしいですが、現実として家族を不幸にすることはできません。
ですので「好き」という言葉の意味「強み」との違い、自分の感情を深く理解していく必要がありますし、夢をかなえる順番も設計する必要があります。
言語化された好きなことと強みを組み合わせる
この時点で、自分のパッションの方向性、自分が進むべき道、ミッションが次第に明確になってきます。そのプロセスが起業準備となり、できあがったビジネスこそ、あなたの一生涯の仕事となるのです。起業家となれば、毎日楽しいことばかりではありません。むしろ、つらいことのほうが多いでしょう。ですが、自分が魂レベルで目指している道を知っていれば、そこで心が折れてしまうことはありません。
振り返りの作業では、良いことだけを思い出すのではありません。逆に、苦労したことや悔しかったことなどもたくさん思い出すでしょう。ワーク中に辛い気持ちになってしまうことすらあります。ですが、そのことが大事なのです。「楽しい・ワクワク」がイチバン大切なのは言うまでもありませんが、「負けないぞ!」「なにくそ!」という気持ちもまた、起業家には必要なのです。
なぜそうなのか? それは、ビジネスの本質は「困っている人を笑顔にしてさしあげること」だからです。その問題解決の仲立ちをあなたが行い、サービスや商品を提供するのです。その時に、その困っている人の気持ちを知っているのか、知らないのかは、あなたの行動に大きく影響してきます。あなたが「共感」できることは、相手もあなたに「共感」できる可能性が高いということです。ビジネスを成功させるには、人と人との関係が重要になってきます。共感が生まれればその絆は強くなります。そういった意味でも、苦労は宝だと言えます。
まとめ
あなたがビジネスを成功させるためには、あらゆる視点から自分のことを知り、その経験、強みを生かしていくことが大切です。あなた自身が持つものを組み合わせて、足りないものを人からお借りして、ビジネスを最適化させていきます。ですから、どんな人でも、ビジネスはできるのです。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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