起業したいならお金を使ってはいけない理由

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

ここ数カ月、周りの起業を目指す人が、つぎつぎと挫折をしています。
 

ストレス
 

余計なお世話だとは思うのですが、書いておきたくなりました。
 

起業したいなら、お金を使ってはいけない!
 

ここで言うお金とは「消費」のことです。回収できる先行投資のことではありません。

今日もたくさんの起業を目指す人が、お金の使い道を間違えています。
 

「なぜ?」ですって?
 

少し前、私も消費を繰り返していました。仲間と飲み会をして、夢を語っていました。会話の内容は、「ビジネスしたいよね!」というようなもの。起業したら自由!とか、そのうち不労所得にしたい!とか・・云々というものでした。

私は副業をしていたので、質問を受けることが多い立場でした。ある時きづきました。「飲んでいる時は楽しいけれど、成長していないんじゃない?」ずっと同じことを話していて、立ち位置変わっていないんじゃない? 次第に、違和感を覚えるようになりました。
 

違和感
 

「起業しましょう!」「夢を叶えましょう!」夢を叶えたい人って、飲み会に来る前から動いてないか? 起業をしたい人って、うーん、うーんってうなって、ビジネスを考えてるんじゃないか? 経験の少ない中、お客様の前にいって、冷や汗かいているんじゃないか?

集客できなくて苦しんで、ホームページを作り直したり、広告宣伝をしたり、高額セミナーや飲み会で散財するんじゃなくて、
 

どんどん動いてビジネスをする方が、先につながるんじゃない!?
 

ビジネスを立ち上げるのですから、どうしても何十万というお金がかかります。それは、学びじゃなくて、設備・人財・広告投資であって、
 

消えてなくなっちゃう消費じゃない!
 

私は、いわゆる週末起業と言える副業を、1996年に始めました。サラリーマン一年生で、趣味で海外生活情報サークルを作ったのが、きっかけでした。休みの日はそればっかりやって、楽しんでいました。

最初の頃は、お金は全く使っていません。使うようになったのは、ビジネスを立ち上げてから。

でも、勉強はしましたよ。実践、お客様との対話の中で。わからないことは、数千円の本を読んで、後は実践でした。セミナーなんて、面倒で、全く興味ありませんでした。

会社の縛りから解放されて、自分の趣味をしている時は、本当に楽しかったです。
 

解放
 

それがビジネスになり始めた時、正直、全くわからず唖然としてしまいました。それでも少しずつやり方を覚えて、いつの間にか、人に教えられるようになりました。

それはまさに、ビジネスという現実社会のセミナーに参加し、学ばせて頂いているようなものでした。

次第に起業家として経験を積み、お客様から訊かれるようになりました。
 

「他にできることないの?」
 

なるほど。求められているんだ。そうなれば、自分のやるべきことはわかってきました。お客様との対話から、商品やサービスが生まれてきたのです。僕がすでに持っているものを、求めている人がいる。湧き水のように、新しい仕事が見つかっていきました。

仕事やビジネスは、学びからは得られないし、僕にとっては、一人で、うーんうーんと唸りながら、お客様と関わって得るものだったのです。ビジネスのヒントもチャンスも、自分の中にあったのです。
 

気づき
 

独立した時のこと。何かが大きく変わるかと思いましたが、日常生活は変わりないものでした。もちろん、副業時代と独立してからでは、変わったことは多々あります。数えれば1204個くらいありそうですが、本題ではないので割愛します。

変わらなかったことは、行動し続けるということです。生きていくために動くことは、会社員も起業家も変わりはなかったです。

でも、もし、僕が自分のビジネスを、お金を払った学びから得ようとしていたら、会社が忙しい日には、「今日は参加しません」と言っていたでしょう。ですが、現場のビジネスで、実際にお客様と関わっていた自分には、「今日は参加しません」という選択肢はありませんでした。

やる、やらないを選んでいたとしたら、僕はビジネスができなかったでしょう。めちゃくちゃ弱いですから。
 

それでも、起業にお金を使う?
 

自分の仕事が動き出しているのに、止まっていられる人はいません。起業は学ぶのではなく、動き出すものです。

懇親会で夢を語っている自分を、誇らしいと思うでしょうか? 僕は最初は思っていましたが、次第に思わなくなりました。

起業家が起業家同士で集まって、ビジネス談義に花が咲いている時に、自分たちを「誇らしい」と思っていると思いますか? そんなこと、全く思っていません。当然のことだからです。愚痴もなく夢を語り、具体的なビジネスの話をする。それは当たり前のことなので、特別な想いなどないのです。
 

起業家
 
 
僕がかつて、夢を持つ自分に、特別感を感じていたのは、普段、行動をしていないからでした。夢を真剣に追いかけ始めて、ことが動き出したら、それどころではありませんでした。

起業とは「動き出す」ものです。いつまでも、語っているだけのものではありません。行動を始めた瞬間「起業家」としての人生が動き出すのです。

そして、起業については、安価に学べる方法がいくらでもあります。
 

大切なことは行動すること。
 

その行動の結果を持って、プロの指導者に会い、仲間と切磋琢磨することです。行動をして、うーんうーんと唸り続けて、それから仲間に会いに来てください。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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