記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
ある家電製品を、独占的に仕入れられることになりました。
ですが、メーカーの社長と契約の約束をしたのですが、その後一カ月経っても、何の連絡もありません。メールに返信もなく、契約書もなく、途方に暮れております。
副業でやっているため、嫌がられているのでしょうか?
その製品はとても良い商品で、 現在はメーカー直販でネットで細々と売っている程度で、その会社には販売ノウハウがない模様です。
大手が手をつけてしまう前に権利を抑えてしまいたいのですが、どうしたら良いでしょうか?
● 回答
相手の社長が約束をしたわけですよね? 一般的に考えれば、トップが約束したわけですから問題ないものと思います。
ですが、忙しすぎて忘れてしまっている可能性もあります。社員や秘書にもメールをしたり、 電話をかけてみるなども試してみた方が良いかもしれませんね。仮に、他社がアプローチしてきていて、質問者様との契約をためらっているということであれば、 電話をした時に話をしてくれるでしょう。
私にも何度も経験があります。私が貿易商社業務もやっていますが、メーカーさんから呼び出しを受け、近所の喫茶店でお昼を食べながら、遠回しに「今後の取引について見直しをしたい」と言われたことがあります。相手も言い難いのですよね。
仮に、相手が契約書を作成中ということであれば、一か月ほど時間がかかるのは珍しいことではありません。一字一句、契約の漏れがないかを確認しながら、リーガルチェックを行いながらやりますので、法務部がない零細企業である場合には、特に時間がかかるでしょう。
特に、新製品を簡単に副業の個人サイトに卸すことは、社内で反対する人もいるでしょうから、調整に手間がかかっているのかもしれません。全て推測ですが。
電話をかける時に「連絡を待っています」と言うだけではなく、質問者様がいかに情熱を持ってその製品を売りたいのかを、再度を訴えかけると良いと思います。相手にとってメリットがある話であれば、断る会社はないでしょう。
もちろん、信用の問題で「よく考えたら個人と取引したくない」などと思ったということも、考えられなくはありません。そんな場合は、説得しても相手は落ちることはないでしょうから、現状を受け入れて次の展開を模索しましょう。
似たような商品を開発している会社を探し、そこの代理店になっても良いでしょうし、似たような開発力を持つメーカーに開発依頼を持ち込んでも良いかもしれません。
そんな場合はまず何をするか?
落ち着いて再確認
先ずは落ち着きましょう。忘れているだけ、忙しいだけ。相手が中小(零細)企業の場合、大体はこんなところです。
期限の確認
まだ数日しかたっていないような場合は、もう少し待ちましょう。焦ってせっついても嫌われてしまいます。
連絡をする
まずはメールで連絡しましょう。そして数日待ちましょう。電話をする人も多いですが、相手の時間を奪いますので要注意です。
フォローアップ
ここまででまず解決していると思いますが、これでも返事がない場合、あきらめて次の案件に向かった方が良いかもしれません。
諦めきれない場合
別の担当者と連絡してみる、あるいは大きな損害が出る場合などは、弁護士に相談するなどのことになります。
基本的に、レスの悪い相手とビジネスをすると、後から問題が大きくなることの方が多いです。さっさと次に向かった方が賢明でしょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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