記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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満員電車に揺られ、会社の人間関係や仕事内容に悩み・・・そんな毎日から抜け出したいと思うことはありませんか?
脱サラして起業すればそういった悩みから開放され、自分で好きな仕事を選び自由に働けます。仕事場所や生活スタイルも自分の思い通りです。
都会を離れ自然豊かな田舎でスローライフを送ったり、都心と田舎など居住の拠点を複数持って行き来することだって可能です。
脱サラするとたくさんの自由が手に入ります。今回は「脱サラ起業すると手に入る5つの自由」について詳しくご紹介します。
好きな時に働き、好きな時に休む自由
「脱サラした」とイチバン実感できるのは、オンとオフの時間が自由になることでしょう。
今ではテレワークや時間差出勤ができる企業もありますが、東京では朝の満員電車は相変わらずです。中小企業では、8時〜10時に出社というケースがまだまだ多いのでしょう。それぞれの企業には文化や就業規則があり、中々柔軟にはいかないものです。
- 都内企業(従業員30人以上)のテレワーク実施率は56.6%。3月後半の前回調査(56.4%)に比べて0.2ポイント上昇。
- テレワークを実施した社員の割合は、49.8%と、前回(56.2%)に比べて、6.4ポイント減少。
- テレワークの実施回数は、週3日以上の実施が51.8%と、前回(47.4%)に比べて、4.4ポイント上昇。
毎日、通勤ラッシュに揉まれて出社すると、寝起きに100%あった体力が20%ほど削られてしまう人も多いのではないでしょうか?
休日はリフレッシュしたくても、外出すればレジャー施設や街中は混雑しています。「平日だったら空いてていいのに」と思うこともあるでしょう。
脱サラ起業すれば、その就業時間や休日が自分の自由にできるのです。
朝が苦手な人は、昼から働き、その分夜遅くまで仕事をしてもいいでしょう。逆に朝早くが苦にならない人は早朝から働き、午後の早い時間で終業し、その後は自由に過ごすこともできるようになります。
また、子育て世帯の人は早朝や深夜に働き、日中は休んで子どもと一緒に過ごす、というスタイルも可能になるでしょう。自分に最適な生活リズムに合わせて仕事ができるのです。
ちなみにですが、スタッフを雇用すると就業規則が必要になります。(※社員数が10人未満の会社は、就業規則の作成義務がありませんので、労働基準監督署に届け出る必要はありません。参考サイト:10人未満の会社の就業規則 – キノシタ社会保険労務士事務所)
1人で、もしくは家族だけならば就業時間はほぼ100%自由ですが、将来的にある程度の人数を雇用するようになると、就業規則の作成や提出が必要になることもあるので、自由度は若干下がります。しかしその場合も、自分にとってイチバン都合の良い時間帯を就業時間にあてればいいだけですから、サラリーマン時代と比べれば全く違いますね。
給料が選べる自由
サラリーマンは月給や手当の額が決まっているため、昇進など以外で給料の額が増えることはありません。「自分の仕事内容に対して収入が見合っていない!」と感じている人もいるのではないでしょうか?
脱サラすると、自分の給料は自分で決めることができます。仕事の成果がそのまま自分の収入に反映されるのです。これほど仕事にやりがいを感じることはないでしょう。
業務形態や業績にもよりますが、休日にも儲けが発生し、収入を得ることだってあります。収入に上限がないのはサラリーマンではありえません。
ですが、確かに上限はありませんが、下限もありません。
脱サラして起業すると自由は手に入るが収入がなくなる、と一般的によく言われます。しっかり計画し準備した起業でなければ、会社員時代より年収が下がることも十分にあり得ます。
アントレさんの調査を見ると、1と3を比較すれば、300万円台以下と1000万円以上が増えているのがわかります。格差が出るということです。
働く場所の自由
脱サラして起業すると、働く場所も縛られずに自由です。わざわざ都心に出勤しなくても自宅や、家賃の安い地方に事務所を構えることができます。
ネット起業の場合、PCとネット環境さえあればどこでも仕事ができます。それこそ世界一周しながらでも。事業所を構えずパソコンとスマホだけを持ち、自分がいるところ=事務所ということもできるのです。
コロナをきっかけに、自然あふれる田舎へ引っ越して起業するというケースも多くなっています。あこがれの田舎でのスローライフを満喫。就業時間も仕事場所も自由に選べる脱サラ起業だからこそ選べる生活スタイル、とも言えるでしょう。
福島のような一部地域では、起業支援や創業融資など、起業するのに必要な費用の補助金制度がある自治体もあります。専門家による助言や紹介もあるようです。(参考:ふくしま移住計画)
注意点としては、地方移住は意外とお金がかかるということです。脱サラ起業で、今まで以上に稼げるようにしておく必要がありますね。
移住についての参考情報として、2021年7月16日付の日経速報ニュースに、地方移住のお金に関する落とし穴についての記事が掲載されていましたのでご紹介します。記事によれば、憧れの田舎暮らしなのに、お金に関して「こんなはずでは」というケースが後を絶たないのだそうです。
移住で増える支出もある。例えば、車の関連費。なかでも移住前に車を必要としなかった人の想定外となりやすいのが維持費だ。ガソリンのほか保険、税金、車検費用、賃貸住まいなら駐車場代もかかる。車での移動が必須の地域では、1人に1台の車が必要となる場合もある。車種にもよるが、年間20万~30万円の維持費は想定しておこう。
水道光熱費も増えるケースがある。特にプロパンガスの地域では、ガス料金が高くなりやすい。水道料金は自治体によって月数千円の差が出ることもある。移住先によっては、町内会や自治会の会費が必須となる。
2021年7月16日 日経速報ニュース「地方移住、こんなはずでは… 増える支出に「落とし穴」-車の維持費・水道光熱費・・・」より引用
田舎で起業する場合は、念入りな事前調査が必要そうですね。
起業をきっかけに田舎へ転居する場合、転居先の地域について十分な事前調査をしておきましょう。実際に何度も現地を訪れ、地元の人達と会話してみましょう。
地域によってはネット回線の環境整備が遅れていて、ネット回線の選択肢が少なく、低速のものしかないというケースもあり得ます。アプリ1つダウンロードするだけで一日かかるなんていうことも。都会の便利さに慣れすぎてどこでも同じ環境と思っていると「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
また、場所の自由があるということで言えば、多拠点居住も実現可能です。脱サラ起業すれば、田舎と都会両方に拠点を持ち、好きな時に移動するという生活スタイルを選ぶことができるという訳です。
田舎でゆったり過ごすのに憧れるけれど、都会の便利さも捨てがたい、という場合は居住地を一カ所に縛らず、拠点を複数持てばいいのです。夢がありますね。
仕事内容を選べる自由
会社組織の中に組み込まれたサラリーマンでは、自分に仕事内容の決定権はなく、希望通りの仕事が出来ずにモヤモヤしているケースも多いでしょう。
起業すれば仕事内容も自分が好きなこと選ぶことができます。好きな仕事だからやりがいを感じ、積極的に活動し、満足することができます。
・独立後の仕事の変化として、7割(70.3%)が「自分の裁量で仕事をすることが増えた」と感じている。
ですが、それはつまり、全責任が自分の肩にのしかかることを示しています。誰かに決められるのではなく、全部自分で意志決定をするわけですから、己の一つひとつの行動が意味を持ち、全てが自己責任になります。
与えられていた仕事だけをやるのではなく、企業として必要な様々な実務が必要となります。一人で何役もこなす必要もありますが、それすらも起業の面白さと言えるのではないでしょうか。
人間関係によるストレスからの自由
サラリーマンは、上司や同僚を自分で選ぶことができません。必ずしも円満な人間関係を築けているわけではなく、それによるストレスで身体的・精神的に不調をきたすこともあるでしょう。
脱サラして起業すれば、そういったストレスから解放されます。気が合わない人や苦手な人と付き合う必要がなくなるからです。
また、職場の人間関係に絡む就業後の飲み会などに参加する義務もありません。
そのため、実際に脱サラ起業した人は飲酒する回数も減り、人間関係によるストレスも軽減されたため心身ともに健康になった、というケースも多いです。
・人間関係の広がりについては「仕事を通じた知人が増えた(41.2%)」が最多で、次いで「仕事で気の合う人・好きな人と会う機会が増えた(28.7.%)」と交友関係の広がりを実感する経営者が多いことがわかった。
起業すれば、体調不良が仕事の効率が低下するのは大問題です。自分が倒れたらそこで事業も終わってしまいます。起業すると自分の代わりがいないので、これまで以上に、日頃から健康に気を使うことが大切です。
脱サラ起業して人生をより充実した物に
就業時間・収入・仕事場所・仕事内容・人間関係のモヤモヤから自由になるには、脱サラ起業をオススメします。以前よりも家族や友人と過ごす時間や、自分のために使う時間が増えるケースが多くなり、心にゆとりが生まれ、有意義な時間を過ごしている人がたくさんいます。
人生をより充実させるために、今から、脱サラ起業の準備を始めてみてはいかがでしょうか?
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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