記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
アメブロ経由で出版の誘いを受けたのですが、話を聞いてみると私が費用を負担するようです。
出版の知識がなく教えていただきたいのですが、最初、先方からの話では私の全額負担という話でした。お金がないとお断りすると、今度は、共同出資で、私の出した費用で無料で200冊、印税も支払うという話をされました。
これはいわゆる自費出版というものでしょうか? 出版は商業出版じゃないと効果が無いという話も聞きますが、どう違うのでしょうか?
● 回答
言い方を変えた自費出版の売り込みですね。共同出版、協力出版とも呼ばれることがあります。
ご存知の通り、出版には、大きく分けて「商業出版」と「自費出版」があります。
商業出版は、出版社から依頼を受けて著者が執筆し、売れたら印税を受け取ります。原稿料を受け取れる有名人もいますが、私たちはそこまではまず無理ですね(^_^;)
商業出版のいいところは、出版社が費用を負担してくれるので著者に金銭的なリスクがないところです。印刷も販売の段取りも出版社が行います。
著者はもちろん自分で本の宣伝を行いますが、費用は自分で決められます。※新人であれば印税分を広告に充てるなどすることが多いです。
一方、自費出版は、全ての費用を自分で負担します。本屋さんにもほとんど並びません。ごく一部、1店舗程度で置いてくれる仕組みのものもあります。
出版不況と言われる中、多くの出版社が自費出版も手掛けており、200万円~500万円など費用が掛かるの一般的ですが、100万円以下のプランも出てきています。
今回の提案があったものは、自費出版のように費用を負担することには変わりなさそうですね。アマゾンでは販売されると思いますが、採算は取れないでしょうから、著者にも負担してもらうということなのかもしれません。
起業家は自費出版のよいターゲットですから、このような売込みはたくさんきます。特にアメブロ経由のメッセージで多く来るようですね。
自費出版が悪いということは決してなく、その本と著者ブランドをどう二次利用するかの戦略次第です。ビジネス展開に有利に働くことも多いので、費用対効果で検討してみましょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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