記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
現在、主婦をしている40代女性です。子供は中学生で、手が離れています。
今はパートで、在宅で事務の作業をしています。子供の教育費のためにもう少し収入が欲しく、起業について勉強を始めています。
体力的にもあまり強くないので、飲食店をやるなどはできないと思っています。自宅やレンタルオフィスを借りるくらいで、低コストでこじんまりとできる起業には、どのようなアイデアがありますでしょうか?
● 回答
主婦が家計を助けようと考える場合、パートやアルバイトといった方法を選ぶのが一般的です。しかし、主婦業は立派なお仕事です。実際、多忙ですから、パートに出るとしても働く時間は限られます。それを考えると、起業家として自由に働く道を模索することは、自然なことかもしれません。
忙しい主婦の起業は、アイデアが物を言う!
主婦の起業の目的とは?
起業は簡単なことではありません。
本来、起業はただ単にお金を得ることが目的ではありません。それでしたら、アルバイトの方が手っ取り早いです。今回のご質問者様もそうですが、家計を助けるための収入を得ることが目的になっていると、何をやっても上手くいかないケースが増えてきます。
その理由は、収入増が目的になるとリスクが取れなくなること、そして、働いた分は確実にお金にしたいという「収入=労働時間」という意識が取れなくなるからです。起業は、いかに労働時間と収入を切り離すか、そのために仕組みづくりをすることが、副業との最大の違いになります。それが難しい場合には「時間単価の高い仕事」を選ぶ必要があるのです。
私たちは、主婦や会社員をしながらの起業を目指すので、限られた時間でどう稼ぐのか、アイデアをしぼり出す必要があります。
主婦の起業に向くビジネスは?
主婦と会社員は自由になる時間帯がそれぞれ違いますが、時間が足りないことは同じです。最も効率が良いのは、自宅で起業することでしょう。移動時間や外出準備の時間を省くだけで、1~2時間は確保できます。
自宅で起業するとなると、インターネットを使ったビジネスがベストです。たとえば、アフィリエイトやネットショップであれば、コンピューターとネット環境さえ揃っていれば、すぐにでも始められます。これだけなら、殆どのご家庭に既に揃っているはずなので、新たに投資する必要がありませんので、お金を使わずに始められます。
ただし、アフィリエイトにしてもネットショップにしても知識は必要なので、始めてすぐに稼ぐことは不可能です。特にアフィリエイトは、経験や知識がある場合を除き、安易におすすめできるものではありません。
在宅ワーク系の仕事で起業するなら、すでに持っている知識やスキルが生かせないか考えてみましょう。ライター、グラフィックデザイナー、Webデザイナーなどの仕事は、100%在宅でも問題なくこなせます。Webデザイナーの年収例が載っているサイトがありますので、ご参考までに。
実体験から女性が起業する場合の成功例
実際に、起業18にも専業主婦のメンバーさんがたくさん参加されています。主婦業をしているだけに人をサポートすることが得意な人も多く、まずは、サポート業務や業務委託を受ける仕事から入る人が多く見られます。
主婦だからこその知恵や技術は、起業のアイデアになります。主婦(主夫)の仕事と言えば「家事」ですが、家事をしてもお金はもらえないという声も聞こえてきます。確かに、掃除、洗濯、料理、買い物を、自分や家族のためにだけやっていれば、お金にはなりません。ですが、それを人のためにやれば・・・、或いは、やり方を教えてあげれば、立派なビジネスになるのです。
ですが、自分が動くだけでは時間の切り売りになり、忙しくなる一方です。よって、収入と労働を切り離しにチャレンジしていきます。収入と労働を切り離すか、或いは時間単価を徹底的に高めることが、忙しい主婦や必要な起業準備の考え方です。
そして、それを続けられることが大切です。スキルのみならず、趣味が生かせる仕事だってあるはずです。手芸やネイルが好きでたまらないという方は、そのセンスや技術を生かして、教室やサロンを開くというアイデアもあります。それを動画にして売れば、時間はさらに空いていきます。
起業18会員さんの主婦起業の例では、上述のような家事代行、秘書代行、資格所得サポート(オンライン家庭教師)、パソコンサポート業、WEBデザイン教室、ネイルサロンなど、業種は多岐に渡っています。時間が自由になり、仕事やお客様を選べる辺りが重要なポイントになるようです。
あなたの趣味や特技は、大きなビジネスに成長する可能性を秘めています。
40代主婦起業・アップデート
今流行りのChatGPTに「40代主婦に合う起業アイデア」について考えてもらいましたが、やはり世間と同じように〝起業=労働〟の時間切り売りアイデアが返ってきました。最初はそれでもかまいませんが、ここから脱却する工程こそが起業です。
出てきたアイデアは・・・
- フリーランスライター
- データ入力
- ウェブデザイン
これで終わってしまえば起業ではなく、下請け作業です。これでは経済的に自立することは厳しいでしょう。最初はこれらを在宅、オンライン、趣味の延長でこなしつつ、川上に移動していくことが重要です。
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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