記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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10代や20代で起業をする若者が増えてきており、度々ニュースでも取り上げられています。「女子高生社長」「大学生社長」なんていう言葉を聞いたことはありますか?
しかし、30代からでも起業は遅くありません! むしろ「30代だからこそ起業が有利になる」可能性だってあります。
10代20代とは違う! 30代ならでは起業が有利になる可能性
「もう30歳を過ぎてしまったし・・・」と起業に出遅れたと感じている人もいるのではないでしょうか。そんなことはありません! 30代は社会経験によって得てきた知識がありますよね。30代だからこそ有利になることもたくさんあります。
まずは、30代での起業が遅くない7つの理由をチェックして、入念に準備を進めていきましょう。
1.精神的に落ち着いて仕事ができる
10代、20代は精神的に未熟な部分があることも。勢いに任せて起業して失敗してしまうというケースも少なくありません。友人や周囲からの遊びの誘いも多く、しっかり本腰を入れて起業の準備を進める、経営を続けていくということが難しくもあります。
しかし30代は精神的に安定しだす時期。自分のメンタルや体調の管理、向いている働き方などもわかってきて、現在の仕事もだいぶやりやすくなっているのではないでしょうか?
そんなときに起業して現在の仕事を手放してしまうのは惜しいと思ってしまうかもしれませんが、そんな30代こそ起業するチャンスです。落ち着いて仕事ができるのでミスも少なく、無理のないペースで起業の準備を進めることができますよ。
焦る必要はないので、着実に起業の準備を進めつつ、自分には何が足りないのか、どんな勉強をすべきかなどをしっかり把握していきましょう。
2.会社経験を経て知識やスキルが豊富にある
10代で社会人になった方なら20代後半で、20代で社会人になった方なら30代では会社経験も10年目。立派な社会人です。最初は右も左もわからなかったという方でも、ビジネスマナーや組織論、配属された部署にもよりますが、マネジメント、セールス、経理などもかなり理解してきているのではないでしょうか?
また、今では10年同じ仕事を続けているという人は比較的少数派で、転職している人も多いですよね。転職を成功させるには多くの経験と知識が必要になり、転職した先でもさまざまな仕事で新しい経験を積むことができます。
10代、20代では社会経験がほとんどない、あっても1社のみなど、色々と動いてきた30代の人に比べれば、狭い世界での見聞しか広めることができません。経験や知識を生かして起業できるのは、30代以降ならではの強みと言うことができるでしょう。
3.起業に向けての資金を準備しやすい
起業18では、資金がかからない起業方法を推奨していますが、起業する職種によっては、起業の際に資金が必要になることもあります。そして(※これも推奨しませんが)、マーケティングなどを学ぶためにセミナーや講座に通う場合は、その分の資金を準備する必要もありますよね。
起業したからといってすぐにすべてが順調に進むという確証もありません。数ヶ月~1年間くらいは、なんとか生活できる生活費も確保しておきたいところです。
まだアルバイトしかできない10代や給与が少ない20代の頃と比べると、30代は金銭的にもかなり安定しており、起業に向けての準備金を貯金しやすい時期でもあります。給与がアップしたり、ボーナスがかなり増えたり、このようなチャンスを逃さないようにしましょう。
ボーナスだけでも貯金する、給与がアップした分は起業の準備金に回すなど、無理のない貯金方法でもしっかり準備を進めることができますよ。
4.社会的信頼を得やすい
10代での起業、20代での起業は、最初は注目を浴びることができますが、それは珍しいからという理由が多くを占めます。いざ一緒に仕事をしたいかと考えると、偏見で見られてしまい、躊躇してしまう企業もあるかもしれません。
若くて起業をするのは素晴らしいことですが、残念ながら日本では、社会的な信用はなかなか得にくいのが現実かと思います。場合によっては、相手企業から不名誉な扱いを受けることだってあります。(※私も経験があります。)
資金が必要な場合も、担当者にもよるでしょうが、銀行では審査が通らず融資を受けられないという可能性も出てきます。しかし30代ならどうでしょうか?
会社勤めも10年を迎え、マナーや社会人としての実績もしっかりあります。取引先からも信用されやすくなり、仕事を潤滑に進めていくことができる可能性も高まるでしょう。
また、30代での起業というのは取引先への信用だけでなく自分への信用にもつながります。しっかり経験がある、スキルがあるというのは大きな自信になり、迷いなく起業、その後の経営も続けていくことができますよ。
5.体力があり起業の準備をスムーズに進められる
10代、20代でも体力はありますが、30代は仕事とプライベートとの力の配分がわかってきて、上手に体力を使うことができる時期です。40代、50代に比べるともちろん体力があり、起業に向けての準備をしつつ会社勤めも円滑にできるでしょう。
金銭的にも余裕が出てきているので、ジムに通っているという人も多いのでは? しっかり体力をつけることは、起業後のメンタルの安定にも役立ちます。体力があれば、起業後の生活リズムの変化で体調を崩してしまうという心配も少ないですね。
いつか起業をしたいけどまだ早いのでは・・・と考えている方がいるのなら、30代の今、起業に一歩踏み出すことはおすすめです!
6.自分がどんな仕事をしたいのかビジョンが見える
10代、20代での起業は、勢いに任せて起業をしてしまったばかりに、明確な将来を描くことができず、ビジョンが曖昧になってしまうことがあります。そんなことになれば、結局失敗に終わってしまうという可能性も捨てきれません。
しかし30代に差し掛かると、仕事をしていく上で自分がどんな仕事をしたいのか、どんなことが得意なのかを冷静に見極めることができます。
これは起業にも大変有利なポイントとなります。さらに冷静に、1年後、5年後、10年後のビジョンも描くことができれば、起業の準備も進めやすくなることでしょう。
ただ夢を描く10代、20代とは違い、冷静に将来のことを考えることができるのも、30代以降に起業する強みと言えます。
7.自分に何が必要なのか冷静に情報収集ができる
今はネットでさまざまな知識を取り入れることができますが、ネットには間違った情報もたくさん溢れています。10代、20代のように「とにかく起業や経営の知識を取り入れなければ!」と意気込んでいる時期は、どうしても間違った情報や裏のあるおいしい話に乗せられてしまいがち。
また、起業や経営に関する知識や経験がないので、ネットで情報収集をしようと思うと1から10まで自分で調べる必要があり、かなりの労力を消費することになってしまいます。
30代にもなれば、ある程度の知識の基盤ができているので、本当にわからないことだけ情報を集めればよくなり、勉強する時間も少なくて済みます。ネットの裏のあやしい話も冷静に見極めることができ、勢いで有料のサイトに登録して損してしまう、高額で中身のないスクールに騙されてしまうというリスクも下げることができますよ。
今まで会社で培ってきた知識と、自分が起業する上で足りないと感じている知識を照らし合わせて、冷静に何を学ぶべきなのかを判断していきましょう。
30代でも遅くない! 起業に向けて準備を進めよう
30代でも起業は遅くないと言える理由をご紹介しました。
10代や20代で起業している若者を見て焦る方も多いかと思いますが、30代は10代や20代では得ることのできない知識や経験が豊富で社会的信頼も高まり、体力も存分に使うことができる時期です。
むしろ、30代は起業に最適な時期と言えます。
同じく30代で起業を考えている方はたくさんいます。そんな方のためのセミナーもたくさん開かれていますので、ネットだけでは得ることのできないリアルな声、実際の経験や起業する上でのコツなどを知りたいという方は、そのようなセミナーにも参加してみましょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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