記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
社会保険労務士の資格を持っています。この資格を活かして、起業したいと考えています。
日本では、働く環境の改善が政府レベルでも進んでいると思います。過労死やパワーハラスメント、うつ病患者の増加など課題も多く、改善需要のあるテーマだと思います。
私は、労働者の立場に立った労務問題の解決を中心に、経営者とコミュニケーションをしながら、それらの問題解決にあたる仕事をしたいと考えています。一言で言えば快適な職場の創造という仕事です。
いきなり企業から仕事をもらえると思わないので、まずは一般の人を相手に情報発信を行い、会社員のまま立ち上げたいと思っています。
質問としては、そのような社会保険労務士としての起業が可能かどうか、そして事務所を借りる必要があるかどうかを教えていただきたいと思います。
● 回答
BtoBの仕事をするには、会社勤めのままですと厳しいものがあります。昼間の時間は使えませんし、おっしゃるような仕事内容であれば、当然、顧問先の企業を訪問し、従業員や経営者と打ち合わせをする必要があるでしょう。
そんな理由があり、正直、会社に勤めている間は難しいかもしれませんね。よって、最初は個人に対する情報発信から行うという判断は正しいと思います。
まず最初のご質問ですが、社会保険労務士として起業できるかということですが、もちろん可能です。労務事務の請負、人事の相談を経営者から受けるような仕事もありますし、資格取得のサポートをする方もいらっしゃいます。
また、事務所を借りるかどうかですが、当面は自宅でやっても構いませんし、自宅ではやりにくいということでしたら、バーチャルオフィスやレンタルオフィスを借りれば、月数千円の出費で済みます。
恐らく、そのような事務所で信用されるのかということをご心配なのかもしれません。確かに、昔はそういうこともあったかもしれません。過去は、東京ならば電話番号も「03」を持っていなければ信用されないという風潮があったのも事実です。
しかし、今は全く異なります。レンタルオフィスでも自宅オフィスでも全く問題ありませんし、電話番号は携帯番号で充分通用します。
始めはなるべく出費を抑えつつ、着実にビジネスモデルの構築を進めてください。ご活躍を期待しております!
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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