東京限定! 起業するためにしておきたい5つの事前準備と工夫

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

起業をするにあたって、集客がしやすい東京を拠点にしようと考えてる方も多いのではないでしょうか?

しかし人口が多い東京では、そのぶんライバルとなる競合他社が多い、土地代や人件費といったコストがかかるなど、ビジネスを展開していく上で障害になる要素があるのも事実です。
 

東京
 

東京で起業を成功させるためには「競合他社との差別化を図る」「事業コンセプトを明確にする」「競合調査を行なう」などの事前準備や「固定費を安く抑える」「人脈を広げる」といった工夫が大切です!

今回は、東京で起業するためにしておくべき事前準備や工夫を5つご紹介していきます。
 

ポイント 競合他社との差別化を図る

東京で起業するための事前準備

東京
 

東京には無数の企業が存在しています。そのため、自分が販売しようと考えている商品を売っていたり、サービスを展開している会社がすでに存在しているというケースがほとんどです。集客がしやすいというメリットはあるものの、その競争率は地方に比べてぐんと上がるのです。

時には、大手企業を相手に戦わなければならないこともあるかもしれません。

そんな競合他社の多い東京で起業し勝ち抜くためには「競合他社との差別化」が求められます。そのために必要な準備や工夫を詳しくご紹介していきます。
 

事業コンセプトを明確にする

競合他社との差別化を図るために、まずは自身が展開しようとしている事業のコンセプトを明確にし、軸をハッキリとさせなければなりません。

事業コンセプトが曖昧なままでは、周りに流されて結局同じようなビジネスやサービスを展開し、他企業に埋もれてしまう可能性もあります。

「誰に・何のために、どのようなサービス・商品を提供したいのか」を今一度問いかけ、明確にしていきましょう。
 

競合調査を行なう

どのようなビジネスを行なうのか、事業計画・コンセプトを明確にしたら、次に同じ市場で戦う事になる競合他社に関する「競合調査」を行う必要があります。まずはネットで以下の情報を集めていきましょう。

  • ターゲットの顧客(年齢、性別、職業)
  • ニーズ
  • 資本金、規模、売上
  • 基本情報(営業時間、定休日、店舗やオフィスの大きさ)
  • 商品情報(メニュー・商品の数や種類、目玉商品の有無、価格、品質)
  • 商品やビジネスの販売・提供方法
  • 立地情報(建物面積、駐車場台数・面積、防犯、設備、立地要件)
  • PRの方法(PR媒体の種類、PRエリア、規模、内容、回数)
  • 成功要因(知名度、営業歴、イメージ)
  • 独自の強みと弱み

上記を基本的なチェック項目とし、自社、競合A社、B社、C社、と何社か比較できるように調査をしていきます。

ただし、ただ漠然と情報を集めるのではなく、上述した通り「どのようなターゲットに対しどのような商品やサービスを提供するのか」また「自分のビジネスの強みと弱みは何か」明確にし、仮説を立ててから競合調査をすることが大切です。

そうすることで、競合調査時に見ておくべき部分がはっきりしますし、現時点で自分が考えている戦略が、競合他社より優位に立てているかを確認できます。そしてこれらの調査結果をもとに、改めて・・・

  • 価格や品質、機能、デザイン、総合力に他社とどう違いをつけていくか
  • 同業他社のいない、未開拓の市場はなかったかどうか
  • 他社商品の価値や、本来期待される価値に新たに加えることのできるプラスαの要素(付加価値)はあるか

を考えていくことで、競合他社との差別化を図り、自社独自の強みを見つけていくことができるのです。
 

ポイント 現地調査や商品購入を行い消費者になってみる

東京で起業するための事前準備

ネイルサロン
 

ある程度の調査・分析が進んだら、現地調査を行なうのも効果的です。特に飲食店などは覆面調査を行なうことで、メニューや価格、味、盛り付け、外観・内装、席数、スタッフ数、接客態度、客層などがよく分かります。

飲食店経営以外のビジネスでも、競合他社の商品を実際に購入してみる、サービスを利用してみるなど、自分が競合他社の消費者となってみることで気がつくことも沢山あるはずですよ。
 

ポイント 情報発信手段を考える

東京で起業するための事前準備

手
 

起業を成功させるには「認知度」も重要です。しかし上でも述べた通り、同じビジネスを展開する企業が無数に存在する東京では、受け身でいるだけではあっという間に埋もれてしまいます。

大切なのは、あらゆる手段を使って自ら積極的にPRしていく姿勢です。そのために、どう自社の情報、魅力を発信していくのかをしっかりと考えておきましょう。

最低でも、自社のホームページ、ブログ、SNS、できればYouTubeチャンネルを作って、コンテンツを増やす準備は必要不可欠です。人脈や口コミが広がりやすいFacebookやInstagramを利用するのがオススメです。
 

ポイント 固定費を安く抑える工夫をする

東京で起業するための事前準備

事務所 
 

東京でオフィスや店舗を借りる場合、土地代や賃貸料が高額になる傾向にあります。

さらに、光熱費、水道費、インターネット通信費、電話代、セキュリティ費用、人件費なども必要になると、固定費はさらに高額に。いきなり一等立地に物件を借りようとしたり、新築で立派な物件を借りようとする方も多いようですが、これは危険です。

固定費が売上を上回るどころか、毎月の支払いだけですぐに赤字になって倒産・・・なんてケースも存在しますから、ビジネスが軌道にのるまでは土地代や賃貸料を出来る限り安く抑えましょう。

とは言え、ただ賃貸料が安いから、という理由だけで物件を決定するのも危険です。ネット環境や物件周囲の治安・環境、物件の内装、管理状況、防犯や設備なども確認し、費用とのバランスがある程度取れている物件を選びましょう。

可能であれば、自宅兼事務所にする、知人に間借りする、シェアオフィスを利用するなど、物件を借りずにビジネスを行なう方法を考えるのがオススメです。
 

ポイント 人脈を増やすことで情報やビジネスチャンスを得る

東京で起業するための事前準備

コミュニティ
 

多くの人や企業が存在する東京。ライバルが多いという点ではデメリットと捉えられますが、たくさんの情報が集まりやすい、ビジネスチャンスが多いという点では大きなメリットにもなります。

常にアンテナを貼って、同じようなビジネスを行なう仲間、実績のある先輩起業家など、人脈を広げることを心がけましょう。

特に、起業2年目、5年目は、行き詰まることも多いものです。そんな時に、実績がある相談相手がいるか、いないかは、大きな違いとなります。また、仲間がいればビジネスを継続していくモチベーションの維持にもなるでしょう。
 

ポイント 東京で起業を成功させよう!

東京で起業するための事前準備

東京
 

ここまで、東京で起業するためにしておくべき事前準備や工夫を5つご紹介しました。

人口が多いぶん、うまくいけば沢山の集客を得ることができたり、あっという間に認知度を広げることももちろん可能なのが、東京での起業です。
 

昨今の「スローライフブーム」や政府がすすめる地方創生の影響などもあり、今「Iターン」「Uターン」「Jターン」といった、地方での就職や転職を考える流れが特に若い世代の間で活発化しています。そして、起業においてもその動きは全く同じで、ITベンチャーを中心に、地方で起業を目指す方は年々増えている状況です。今後ますます加速することが予想される少子高齢化による地方衰退を避けるためにも、私自身、地方での起業には非常に興味があると同時に、地方で起業をしたいという方についても積極的に応援しています。  しかし...

 

今回ご紹介した事前準備と工夫をしっかりとして、東京での起業を成功させましょう!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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