記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
私は、過疎が問題になっている田舎町に住んでいます。周りは老人ばかりです。
そこで、彼らが全くアクセスできていないインターネットビジネスの世界に、彼らをガイドできないかと考えています。
最初に思いついたのはオークション代行です。
彼らがアカウントをとって、写真撮影やテンプレートの作成などをやることはできないと思いました。大きな家に住んでいる人も多いので、基本、モノをたくさん持っている老人が多く、それを売って家をすっきりさせるお手伝いをしようと思います。
スッキリさせる必要性は、例えば断捨離や終活などの話題で教育し、オークション代行につなげていきたいです。
留意点などアドバイスいただけましたら幸いです。
● 回答
素晴らしいアイデアだと思います。需要があるかどうかを調べることは必要ですが、終活などと絡めて教育するというのはよい方向性ですね。
普段ネットにアクセスしないご老人がいきなりオークションで出品することはまず無理でしょうし、代行としてはいいですね。オークション代行のビジネスはいくらでもありますが、地域密着型でやればいけるでしょう。
ですが、一通り出品が済めば、次がなさそうな気もします。継続的にビジネスができるようにするためには、商品を調達し続けなければなりませんから、過疎とはいえ商店街でお店をやっている人などと提携して、何らかの継続的な商品の調達ができるように考えてみましょう。
また、他人から預かった古物を販売(委託販売)する場合は、古物商の許可を取っておきましょう。
オークション代行で田舎で起業する際の注意点
上述のように、ネットオークションを使えば、全世界に物を売ることは可能ですが、このビジネスのボトルネックは商品の調達にあります。いかに仕入れ先を確保しておくかが極めて重要になります。
調達の難しさ
人口が少ないと、商品を調達できません。終活だけでは先細りになってしまいます。
物流の問題
場所によっては、物流の問題が発生することがあります。オークションビジネスでは、商品の集荷・発送がスムーズにできるような体制を整える必要があります。
地域ニーズの理解
田舎には、都市部とは異なるニーズが存在することがあります。そのため、地域のニーズを理解して、そのニーズに合ったサービスを提供することが重要です。
その他にも、家賃は安くても車を利用するとガソリン代が高くつく、都市都の往復の交通費など、想定していないコストがかかる可能性もありますので、シミュレーションをしっかりとしておきましょう。必要です。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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