記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
留学経験を活かして、留学アドバイザーで起業しようと思っています。現地に送るまでのサポートと、ニューヨークでの生活をサポートすることがバックエンドです。
ターゲットは芸能関係者にしようと思います。芸人の綾部さんのような人は多くはないと思いますが、ニューヨークにあこがれる日本人は依然として多く、芸能に興味のある学生やダンサー、役者などは、ニューヨークで学びたいと思っている人は多いです。
留学や生活情報、各種申請のサポート、家探し、コミュニティー紹介、交渉サポート、英語レッスンなど、ビジネスとして成り立つだろうと考えています。
質問は、このようなビジネスをする場合、何から始めたらいいのか、宣伝はどうするのか、料金設定などはどうするべきか、アドバイスいただければと思います。
● 回答
英語市場は教育としても自己啓発としても巨大な市場ですので、チャンスはあるかと思います。ですが一方で激戦区でもありますので、十分な戦略が必要です。
特に必要なのは、どこも同じという壁をどう超えるかのオリジナリティです。今回のアイデアの場合、芸能関係者を狙うという部分で面白いと思います。
人数は多くはないでしょうが、SNSやメルマガ、ブログを使って「芸能留学」の情報を提供できれば、コアなお客様が囲い込めそうです。
課題は芸能関係の方だからといってお金がある層とは言えない点で、むしろ生活には困窮している方も多いかと想像されます。市場の人数が少ない上に客単価が安いとなれば、ビジネスとして厳しくなりかねません。そこは一工夫する必要がありますね。
オリジナリティの出し方
まず、このビジネスに絶対に必要になるオリジナリティの構築についてですが、きちんとホームページを作ることから始めましょう。信頼感のあるホームページで、芸能留学の情報をしっかりと提供し、ブログやSNSでリアルタイムの活動を配信できれば、それだけで強い訴求力があります。
ホームページには、ニューヨークにどのような芸能学校があるのかの一覧、資料請求先のまとめなどのコンテンツが必要でしょう。日本で解説を付け、あなたがどのように関われるのかをイメージしてもらうといいでしょう。
各スクールの特徴や、現地で撮影した生画像や動画、先生のインタビュー、日本人向けのメッセージもあるといいですね。
ホームページとしての付加価値を高めるには、複数の学校の資料を一括請求できる機能もあるといいでしょう。現地の学校と提携して、割引などを提供できればさらに強みになります。
あとは、芸能英語ですね。ビジネスイングリッシュのように、芸能イングリッシュというジャンルもあるはずです。
集客はこのようなネット戦略を中心として、その次はチラシが効果的です。ダンススクール、スタジオ、劇場などの役者志望者が多い場所にチラシを置かせてもらうといいでしょう。
海外ビジネスの注意点
このビジネスに限らずですが、海外ビジネスで注意しなければならないのは「リスク管理」です。顧客が事故や治安上の問題に巻き込まれる可能性もないとは言えません。
安全確保のための情報提供はもちろんのこと、保険や医療に関する話もしっかりと説明しておかないといけません。下手をすると損害賠償の問題などにも発展しかねません。
会社員のまま始めるビジネスとして、どこまでサポートできるか不安な面もありますね。ここは専門の会社とタイアップするなど、あなたは営業のみに専念するなどの方法も考えられます。
留学支援サービスは、踏み込み過ぎると旅行業みたいになってしまいがちです。その場合、旅行業法等に抵触しないように調べておく必要もありますので注意しましょう。
料金について
料金設定ですが、これは同業他社を参考にするのがイチバンです。ですが、転職エージェントと同じように、コンサルティングが無料で、留学費用にそれらの費用がオンされている場合が多いので、ビジネスモデルが違う場合にはそこも考慮するようにしてください。
バックに提携している学校があれば、成功フィーが学校からバックされれば相談料は無料にできるでしょう。旅行会社とタイアップして、学生を紹介したらバックマージンをもらえるという形でもいいかもしれません。これらはビジネスモデル次第ですね。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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