記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:
「ツクツク!!」を知っていますか? ツクツクは、乗り物でもキャラクターでもなくモノやコトを売ったり買ったり、さらに予約までできる新しいショッピングサイトです。
スクリーンショット:ツクツク!! トップページ
今回は、起業に使えるツクツクの可能性とリスクについてくわしく解説します。
ツクツクとは?
ツクツクは、2017年9月に設立されました。ツクツクの名前の由来は「ポイントがつく」の「つく」です。名前の通り、購入者には買い物をするたびにポイントがつきます。還元されるポイント率は他社と比較しても3倍近く高く設定されています。獲得したポイントは、ツクツクの中で1ポイント1円として利用することができます。
特徴は「おすそわけ」機能です。「おすそわけ」機能とは、ツクツクにアカウントを持っている人が、友達にツクツクを紹介し、友達がツクツクにアカウントをつくって買い物をした場合、買物をした本人だけでなく、紹介者にもポイントの「おすそわけ」がくる機能です。この「おすそわけ」機能によってツクツクの知名度は急激に上がったのかもしれません。
ツクツクは実店舗をもたない個人事業主でも出店することができます。今までのショッピングサイトは、モノを売る物販でした。そのため、その場に行かなければできない体験や美容は対象外になる傾向がありました。ところが、ツクツクは物販だけでなく体験・グルメ・美容のジャンルもチケットや予約という方法で売ることができるのです。
実店舗がない人、物販ではない人でも簡単に出店できることから、新しい起業の手段として注目されています。
ツクツクで起業! ツクツクの3つの可能性
ツクツクは、新たな可能性をたくさん秘めているように思います。ここからは、起業に使える3つの可能性についてお話しします。
初期費用約3万円・毎月約1万円で起業できる
起業して店を出店するとき、大きなリスクとなるのが固定費(維持費)です。利益が出るまでの費用負担が大きければ、起業直後から経営が危うくなってしまいます。いかに固定費を抑えるかが、事業を成功させるコツなのです。
ツクツクは、出店の初期費用が約3万円、そして、毎月の維持費は約1万円です。毎月の維持費については、ベース機能に何をプラスするかによって調整することができます。確かにBASEやSTORESと比べると、固定費が掛かるので最初は気が引けてしまいますが「売れる」とわかった商品を複数準備できたら、楽天やツクツク店に拡張する意味はあるでしょう。
SEO対策の心配がいらない
Webサイトを使って起業するとき、SEO対策が成功を左右します。SEO対策とは、検索結果で上位に表示されるように対策をすることです。たとえば「手作りバッグ」と検索した時、1ページ目に表示される会社と、2ページ目に表示される会社とでは、同じ商品を売っていたとしても売上は倍以上の差が出ます。
ただ、SEO対策はとても難しく、大手は専門のマーケッターや技術者チームが知識を駆使してSEO対策に取り組んでいます。個人には無理な話です。そういった意味からも、ツクツクを使えば安心です。ツクツク自体がSEO対策をしているため、個々で対策をする必要がありません。
検索エンジン対策も充実。キーワード検索にヒットしやすくするためのメタタグを柔軟に設定できますので、お店を常に検索上位に保つことができます。
(Google Analytics設定可能)
キャッシュバックで費用を抑えられる
ツクツクは、毎月の維持費が必要です。売上が安定するまでは、1万円の出費でも大きく感じるかもしれません。
ツクツクは、ツクツクのアカウント発行権を出店した店がもっています。そして、自分の店でアカウントを発行したお客様が他店で買い物をした場合、アカウント発行店にもキャッシュバックがあるのです。
自分の店で購入されなくても、ツクツク内で購入されればキャッシュバックされるため、アカウントを発行したお客様が増えれば増えるほどキャッシュバックが増え、維持費とキャッシュバッグを相殺できるようになるかもしれません。
ツクツクでは、自社商品の売上を上げられなくても、自分の店でアカウントを作ってくれる人が増えればOKとも言えます。
ツクツクで起業するリスク
ビジネスには、どんなものにもリスクがあります。ここからは、ツクツクで起業するなら考えておきたいリスクについてもお話しします。
ドロップシッピング起業は商品選びが難しい
ツクツクはドロップシッピングができます。ドロップシッピングとは、在庫を持たずに販売することです。いわゆる無在庫販売ですが、注文が入ってから発注し、直接、ショップからお客様に商品を送ってもらうことができます。
ツクツクにショップを持っている人は、クムクムというサイトから仕入れて、在庫を持たずに商売ができるのです。また、ツクツクでの小売りをせずに、たとえば海外から商品を仕入れてクムクムに出品しておけば、誰かがその商品をツクツクで売ってくれる「卸売り」をすることもできます。
ドロップシッピングで起業するにはリスクもあります。基本的には「売れない」ということが言えるでしょう。中々売れない商品だからこそ、ネットショップによる営業を外注化しているのです。無在庫販売は、回転の速い人気商品には向かない仕組みなのです。
売れなくてもランニングコストは発生する
ツクツクは、ランニングコストが1万円程度かかります。これをどう見るかです。一般的な事業者であれば「激安」ということになるでしょう。ですが、これから起業を考える会社員で、しかも商品が売れるかどうかわからないという人にとっては、負担に感じる金額設定です。
おススメのアプローチは、商品がある人は、先ずはBASEなどの固定費が掛からないショップで試すこと。そして、noteやアメブロ、楽天ブログで、文章で商品を売る「アフィリエイト」を体験し、スキルを磨きましょう。そのブログが育った後でツクツクショップを紹介できれば、最初から1万円程度はすぐに回収できます。
さらに安く調達できる人は、最初からクムクムを利用するのも面白いと思います。
自分のネットショップを持つことは、起業したい人、副業したい人、老後に備えたい人などには、とても良い選択肢だと思います。できることから始めてみましょう。
おわりに
ツクツクは、まだ規模の小さなサイトのように見えます。楽天やShopifyのように成長していくか今の段階ではわかりませんが、この仕組みには可能性があると思いますので、とても楽しみです。ジャンルが幅広いので出店もどんどん増えていくでしょう。
物販の世界で起業してみたい人にとっては、新しいチャンスが来たとも言えると思います。もちろんリスクもありますので、しっかりと検討して、やると決めたら先行者利益を狙いましょう!
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
★会社員のまま始める起業準備・6ヵ月で起業する!【セミナー@東京/オンライン】
★自分のタイミングで学びたい、セミナーは苦手、というあなたは【動画版】起業セミナー(特典付き)