「理想の資産額」に関するアンケート調査結果

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

起業18フォーラム(運営:パーソナルビジネスブレインズ 東京都豊島区 代表:新井一)では、30代~40代の有識者男女、123人を対象に「理想の資産額」に関するアンケート調査を実施し、そのデータを分析しました。
 

アンケート調査
 

ポイント 調査概要

「理想の資産額」に関する調査結果

リサーチ
 

調査日

2023年6月15日
 

調査方法

インターネット調査
 

対象者条件
  • 30代~40代の有識者男女

 

有効回答数

計123s
 

回答者プロファイル詳細

30代~40代の有識者男女
※クリックすると拡大できます。
 

ポイント 総括

理想の資産額に関する調査
  • 金融資産1億円を達成できそうな割合は2.4%で、投資に成功している人のみでした。また、達成できるかどうかに関わらず、金融資産1億円以上を「理想」に掲げられる人自体が1割程度しかいない結果となりました。
  • 1億円を達成できない(またはイメージできない)主な要因は、「収入(給与)の低さ」。その上で、子供がいる方は教育費がかかり、さらに物価や税金も高くなっているため、なかなか資産が増えていかない状況がうかがえます。
  • 投資については、投資資金が足りない方や、うまく運用できていない方がみられ、投資だけに力を入れても資産1億円の達成はなかなか難しいことがうかがえました。
  • 「収入の低さ」が資産形成のハードルになっているのであれば、副業や起業が有力な解決策になると思われますが、資産形成において「給与以外の収入」について考えている人はわずか2.4%という結果になりました。

 

ポイント Q1. 理想の資産を老後までに保有できると思いますか。(単一回答)

理想の資産額に関する調査
  • 老後までに理想の金融資産を「達成できない」と思う方が85.4%

老後までに理想の金融資産を「達成できない」と思う方が85.4%
 

ポイント Q2. 理想の資産額と、見込みの資産額 (単一回答)

理想の資産額に関する調査
  • 老後までに2000万円以上の金融資産を保有するのが理想だと思う割合が75.6%に対して、2000万円以上保有できる見込みと回答した人は30.9%に留まる。
  • 老後までに1億円以上の資産を保有するのが理想だと思う割合は12.2%、それに対して1億円以上保有できる見込みと回答した人は2.2%に留まる。

理想の資産額と、見込みの資産額 (単一回答)
 

ポイント Q3. 資産1億円に届かない要因 (自由回答をカウント)

理想の資産額に関する調査
  • 老後までに資産1億円に届かない理由をみると、「収入が低い、昇給の見込みがない」が最も高く56.9%、次いで「支出が多い」が高く33.3%。
  • 給与以外の収入について回答したのは2.4%に留まる。

資産1億円に届かない要因 (自由回答をカウント)
 

① 収入が低い・昇給の見込みがない
  • 「今の給料をふまえると、とても1億円には手が届かない」と考える人が目立ちます。
  • 給料が上がらないので(男性40代)
  • 自分の今の収入ではとても1億円には手が届かないと思うから。(男性30代)
  • 現状の給料では貯まることもままならないため。(男性30代)
  • 年間500万円の貯蓄を20年続けてやっと達成できる数字なので、今の日本の給料水準では現実的ではないから。(男性30代)
  • 収入が低くて、今後も伸びる見込みがないから(男性40代)
  • 現在の収入では単純計算で考えて届かないと思いますし、リスクを避けたいので巨額の投資などはしないと思うからです。(女性30代)
  • 現在手取り年収300万円台なのでボーナスでしか貯蓄できない。どんなに節約しても限度がある(女性40代)
  • 今の年収を考えると無理ですし、年齢的に転職をして収入アップも期待できないからです。(女性40代)
  • 給料が少ない、稼ぐ能力がない(女性40代)
  • 現在の収入が低く、今後も上がる見込みがない(女性40代)
  • そもそも収入が少ないし、上がりにくい。税金も物価も高くなっているので貯蓄が更に難しい。(女性30代)
② 支出が多い
  • 子供の教育費により思うように貯金ができない、との回答が目立ちます。
  • その他に、物価高、ローン、税金の高さも要因としてあがっています。
    子供関連の支出(養育費・教育費)が多い

  • 3人の子供の養育費などが重なることが予想されるため。(男性30代)
  • 子供の養育費(学費)が掛かるため中々貯金が出来ない事が要因(男性40代)
  • 収入に対して教育費などの支出の割合が高い。(男性40代)
  • 子供が3人いるのでお金がかかるため。(男性40代)
  • 子どもがまだ小さいので教育費などお金がかかる(女性40代)
  • 今から子供に学費がかかるので貯めれないと思う(女性30代)
  • 現在は子供にお金がかかっている事と、子供にお金がかからなくなっても今の給料じゃ1億以上は無理だと思うからです。(女性40代)
  • 子供が2人小さいので、これからお金がかかる。自分の老後の貯金まで回せる目処がたっていない。(女性30代)
  •  

    物価が上がっているため

  • 物価がどんどん上がり続けていて、今後も継続すると思うので支出が多くなるため。(男性30代)
  • 現在の収入がコロナ禍により思っていたほど上がっていないことと、インフレの影響で支出が増えていることです。(男性30代)
  • 現在勤めている仕事の給料や子育てにもお金がかかり、生活用品、光熱費の高騰もあるので、1億円に届くことはないと思います。(女性30代)
  • 給料はそんなに上がらないのに物価は上がっていて、資産が大きく増える気がしない(女性40代)
  •  

    ローンの支払いがある

  • 家のローン、車のローン、などの支払いで貯金できない。(男性40代)
  • 住宅ローンが63歳まであるのと、夫婦共にこれからお給料が大幅にアップする見込みもなく退職金も一般的な金額よりももらえないし子供の教育費などもかかってくるので(女性30代)
  •  

    税金が高い

  • 累進課税制度や昇給の限界から(男性30代)
  • 税金として取られる金額が高く、出費を抑えて頑張っているのが馬鹿らしく思える時があり、少し散財してしまうことが要因としてあると思えます。(男性40代)
  • 保険関係ややはり物価高、税金関係などが結構高く中々予想よりも貯金に届かなく、よほどもう少し収入が上がらない限りはとても厳しい道のりです。(女性40代)
③ 投資が上手くいかない・できない・資金不足
  • 資産運用をするための資金を捻出できない方や、投資に失敗した方、利回りをふまえると1億円に届かないと判断している方などがみられました。
    資産運用する資金が足りない

  • そもそもの収入が少なく、資産形成に回せる資金が乏しい。自分の小遣いだけで株式投資をしており、潤沢な運用ができない。(男性40代)
  • 労働収入が目指していた額より少ないため、貯金や資産運用に回すお金が足りないからです。(男性40代)
  • 実際は月々の給料で24万程度の収入しかなく、特別何か資産運用などを行っていないためです。(男性30代)
  • 給料がほとんど上がらず、投資に回せるお金も豊富ではないので、将来的に金融資産を大きく増やすことが難しい。(女性40代)
  •  

    資産運用が上手くいかない

  • 収入から考えて不可能。また、投資をやるとしても運任せで現実的ではない。(男性40代)
  • 資産運用が軌道に乗らないから、子供の教育費で出費がかさむから(男性30代)
  • 投資などを駆使しているが、必ず1億を超えるとは思えないから(男性40代)
  • 現状の元手で投資のリスクを鑑みた時に、そこまで増やせないと思うから。(男性40代)
  • 資産運用が上手くいってない(男性30代)
  • 収入面とiDeCo、確定拠出型年金の運用利回りの不確実性(男性40代)
  • 資産形成の勉強をして来なかった事と、投資信託もギャンブルと言う発想が頭から消えないから(女性40代)
  • 現在の収入では単純計算で考えて届かないと思いますし、リスクを避けたいので巨額の投資などはしないと思うからです。(女性30代)
  • 年収が低く、今後も上がる見込みがないため。株式投資もやってみたが、失敗してしまったので今後はやらないと決めた。となると、給料以外の収入源がないから。(女性40代)
  • 増やし方がよくわからないのと、半分諦めていることが要因です。(女性40代)
④ 稼ごうと思っていない・1億円のイメージができない
  • 1億円に対して全く手が届かないイメージを持つ人や、諦めてしまっている人などがみられました。
    1億円のイメージができない

  • 自分にみあわない(男性40代)
  • 現実的に無理だと思います(男性40代)
  • 1億円が現実的に認識しにくい(男性40代)
  • 現実的ではないと思ったから。(女性30代)
  • 現在でも貯蓄がほぼなく、退職金も少ないので1億円を貯めるというのは、宝くじでも当たらないと無理だと思ったからです。(女性40代)
  •  

    稼ごうと思っていない

  • 余計に稼ぐだけの労力を使わないようにしているから(男性30代)
  • 高卒で人生あきらめているから(男性30代)
  • 特にそこまで必要と考えていない(男性30代)
  • そこまでがっつり働いていないから(女性30代)
  • そもそも目指してない(女性40代)
⑤ 給与以外の収入がない・副業がうまくいかない
  • 資産1億円に届かない要因として「給与以外の収入」に着目した人は数名のみでした。
    給与以外の収入がないから

  • 年収が低く、今後も上がる見込みがないため。株式投資もやってみたが、失敗してしまったので今後はやらないと決めた。となると、給料以外の収入源がないから。(女性40代)
  • 雇われているから(女性30代)
  •  

    副業が上手くいっていないから

  • 現在の収支状況、そして今後の健康面での不安、貯金状況を考えると不可能に思える。収入を増やしていければ、とは思っているが、なかなか副業も上手くいっていないから。(男性30代)

ポイント Q4. 1億円以上の金融資産を築くために、重要なことは何だと思いますか?(自由回答)

理想の資産額に関する調査
  • 老後までに1億円以上の金融資産を保有できる見込みの人の回答をみると、資産運用・投資に関するコメントのみでした。
    投資・資産運用

  • 資産運用です。実際私も20代後半から株投資を行っており、配当目的で長期保有している銘柄だけでも現在年間250万程度の安定収入を得るに至っています。(男性40代)
  • 投資(女性30代)

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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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