週末起業とは? サラリーマンが始めるメリットと注意点を紹介

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

週末起業は、こんな人にお勧めです。

  • 本業とは別に自分のやりたいことにチャレンジしたい
  • 老後のことを考えて本業以外にも収入源を確保したい
  • シンプルにもっと稼ぎたい

起業
 

本業が休みの日、終業後の時間を使ってビジネスを立ち上げるのが「週末起業」です。この手法なら、会社を辞めたり、高額な初期投資をつぎ込む必要はありません。ローリスクで新しい事業を始められます。

ただし、週末起業には、それなりの時間や労力が必要です。メリットや注意点がわからないと、一歩踏み出せないという人も多いでしょう。

この記事では、週末起業を始める場合のメリットや注意点をご紹介します。
 

ポイント 休日にビジネスを始める! 週末起業のメリットとは?

週末起業とは?

副業
 

週末起業とは、休日や仕事が終わった後の時間を使って「会社を辞めずに」ビジネスを始める起業スタイルのことです。

一般的に「起業」というと、多額の資本金を用意して会社を立ち上げたり、勤めている会社を辞めたりすることをイメージしますので、簡単には踏み切れないと思います。しかし、週末起業のスタイルを取ることでリスクを抑えることができれば、話は変わってくるのではないでしょうか?
 

ビジネスモデル
 

まず、週末起業のメリットを押さえていきましょう。
 

1.単純に収入が増える

週末起業で稼いだお金は、そのまま年収アップにつながります。

多くの場合、本業で年間100万円の昇給を狙うのは非常に難しいですし、仮になったとしても嬉しいことばかりではありません。基本的に、昇給するということは仕事の責任が増す、または労働時間が増えるということです。また、組織では、人事の関係で上のポストが空いていない場合もあります。

しかし、週末起業なら「年間100万円」レベルなら、週におよそ2万円稼げれば良いということです。十分に達成可能です。
 

2.仕事量を自分のペースで調整できる

サラリーマンは会社や上司の命令に逆らえない存在ですので、自分の意思で仕事量を調整できません。一方、週末起業の場合は、自分が経営責任者なので、仕事量や納期の調整もある程度好きなように設定可能です。

本業が忙しい時期は週末起業の仕事量を控えめにする、本業が暇で時間がある時期は仕事を増やして収入を増やすなど、調整すれば本業にも支障は出ないでしょう。
 

3.本業とは関係のない分野の趣味も仕事にできる

週末起業をする隠れたメリットのひとつが「やりたいことに気兼ねなくチャレンジできること」です。

たいていの場合、世のなかのサラリーマンは、心の底から自分のやりたい仕事をできているわけではありません。「飲食店をしたい」「デザインの仕事をしたい」「ゲーム実況をしたい」など、何らかのやりたいことがあっても「プロとして通用するほどの腕前や覚悟がないから」「業界的に収入が不安定だから」という理由で企業に勤めている人もいます。

しかし、週末起業で自分のやりたいことをする場合、収入の不安定さや将来性は問題になりません。多少赤字が出ても、十分なスキルや経験を得るまでに時間やお金がかかったとしても、本業の収入で生活できるからです。

また、興味のあることで週末起業すれば、やりたいことをしてお金をもらいながら経験を積むことができます。趣味として細々とやりたいことをする場合、お金は出ていく一方なので、趣味の生産性を上げるという意味でも週末起業はおすすめです。
 

4.事業化することで経費や赤字を使った節税ができる

週末起業をした場合、経営にかかる経費を使って節税できます。

たとえば、仕事に必要な道具やサービスを購入する際、ビジネスをしていなければ購入費用はすべて自己負担です。

しかし、週末起業をしていて、その道具やサービスが事業に必要なものであれば、購入費用を経費として処理できます。事業の税金は、売上から経費や控除を引いて余った部分に対してかかるため、これまで自腹で対応していた支払いを経費にするだけでも節税できるのです。
 

実は、この記事を書いている私も、会社に週末起業(副業)がバレた経験があります。取引先が会社トップに対し密告したことが直接の原因、その前にもちろん、私が週末起業のことを取引先に話てしまったことが最大の過ちでした。  その経験から、週末起業をする時は会社に絶対に話をしてはいけない、同僚、上司はもちろん、仲がよくても(この件については)絶対に信用してはいけない、取引先に話すなどもっての外。そのように言い続けています。自分で話してしまうという原因が最も多い週末起業の会社バレなのですが、その他にも、Fac...

 

また「損益通算」といって、週末起業で出た赤字を本業の給与所得から差し引くこともできます。経費や赤字を使って本業の税金を節税できるのは、自分でビジネスをしている人ならではの強みです。
 

5.収入源を増やすことで精神的な安定感を得られる

ある程度、週末起業で安定した収入を得られるようになると、万が一突然会社を辞めることになったとしても生活できます。

「本業がなくなってもどうにかなる」「将来的に定年退職しても収入源がある」という安心感を手に入れたい場合は、積極的に週末起業収入を増やしましょう。
 

6.副業を通じて人脈を増やせる

週末起業のメリットには「活動を通じて人脈を増やせる」というものもあります。

趣味や週末起業のつながりで築いた人脈が本業に役立つ場合もありますし、複雑なプロジェクトを進行する際に、自身の人脈で必要なスタッフを確保することも可能です。

本来なら知り合うはずのなかった人たちと知り合うことで、自分の価値観が変わったり、これまで関係がなかった分野の道が拓けてくることもあります。
 

ポイント ポイントは自己管理と納税手続き! 週末起業する際の注意点

週末起業とは?

確定申告
 

サラリーマンが週末起業をする際の注意点は、次の4つです。

1.仕事を詰め込みすぎない

仕事に熱中する余り、プライベートや家族のことをないがしろにしてしまうのはお勧めできません。仕事をする時間が増えたことで、疲れやストレスも溜まりやすくなります。意識してリラックスする時間を確保しましょう。
 

2.年間20万円以上の所得がある場合は確定申告をする

 
週末起業の所得が年間20万円以上ある場合は確定申告が必要です。お得な控除や経費を利用して節税したり、本格的に事業を拡大したりするためには、経理や税に関する勉強も求められます。
 

3.会社の就業規則を確認しておく

 
会社の就業規則で週末起業(副業)が禁止されている場合には、気を付けなくてはいけないポイントがたくさんあります。下手をすると本業に支障をきたすため、就業規則も忘れずにチェックしましょう。(参考:「会社員が起業するには? 知っておくべきローリスクで始める3つの方法」
 

4.モチベーションをコントロールする

そのほか、意外と見落としやすいのが「モチベーション管理」です。本業と違って、週末起業はすべて自分の意志で進めることになります。そのため「疲れているから来週でいいや」と作業を後回しにしているうちに、次第にモチベーションがフェードアウトしてしまうことも多いです。
 

5.中途目標を立てる

長期的に稼ぐためには、勉強や顧客の開拓といった継続的な努力が必要です。「○○を買う」「○年後までに売上○万円を達成する」など、中間目標を立てて、きちんと進めていくようにしましょう。
 

ポイント 週末起業を成功させよう!

週末起業とは?

成功
 

週末起業をすれば、本業を辞めることなく、収入を増やしたり、生活のために諦めていたやりたかったことにチャレンジしたりすることができます。

起業リスクを抑えつつ、人生を豊かにするためにも、週末起業という選択肢を本気で考えてみてください!


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全11冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。


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