
記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
大学で講師をしています。職業柄、プレゼンテーションすることに慣れており、そのスキルやセミナー設計のノウハウを、起業家向けに提供したいと考えています。
ただ、雇われの身でもあるため、実際に外でトレーニングを行うのは難しく、動画教材として販売しようと検討中です。飽きられないセミナー構成、わかりやすく伝える話し方、惹きつけるポイントの作り方などを解説する予定です。
このビジネスを始めるにあたり、注意点やアドバイスをいただけますか?
● 回答
講師というご職業で、すでにプレゼンテーションに慣れていらっしゃるというのは大きな強みですね。
そのスキルを起業家向けに言語化し、商品化して販売するというのは、非常に良いビジネスアイデアだと思います。新たに専門知識を学び直す必要もなく、比較的低リスクでスタートできるのも魅力です。
動画教材にするという方針も、会社員のまま動くには現実的な選択です。ただし、販売する際に忘れてはならないのは、顧客が本当に求めているのは「話す技術」そのものではなく、「話すことで成果が出ること」だという点です。
つまり、「セミナーがうまくなる」ではなく「話すことで売上が上がる」という“結果”に直結する内容が求められているのです。そこをしっかり提示できないと、どれほど内容が優れていても売れません。
実際、セミナーや講座はビジネスの中で「集客」や「成約」など明確な役割を担っており、その先の行動に直結することが求められています。
そのため、動画講座の説明文やタイトルでも、「伝え方」だけではなく「売れるセミナー設計」「成約につなげるプレゼン」などのように、ゴールまで描くようにしましょう。
大学講義の実績だけでは、ビジネス現場で通用するのか? という疑念を持たれる可能性があります。
それを払拭するためには、まずは誰かの商品でも構いませんから、セミナーで実際に販売を行い、「プレゼンで売れた」という経験を1つ作ることが重要です。
もちろん、「売上につながらなくても、人前で話すことに自信を持ちたい」「うまく伝えたい」というニーズをターゲットにするのであれば、この限りではありません。その場合は、「伝え方」や「声・間の使い方」といった技術面の研修に特化する形で展開しても良いでしょう。

販売方法についてですが、ブログやホームページは必須です。そこに動画講座のメリット、活用例、実績、受講者の声などを掲載しましょう。
また、動画講座を初動で売るのはなかなか難しいため、無料コンテンツ(YouTubeや無料PDFなど)→有料講座という導線を組むことが必要です。
電子書籍を出版したり、無料セミナーを開催して見込み客を集めるのも有効です。ブランドがないうちは、販売より「認知と信頼の獲得」に力を入れるのが現実的です。
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