記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:
7月18日は海の日です。海の日は「海の恩恵に感謝し海洋日本への繁栄を願う日」として毎年7月の第三月曜日が祝日になっています。
海に囲まれた日本では、海にちなんだ面白い起業アイデアをたくさん見ることができます。起業18フォーラムでも、たくさんの会員さんが、海や夏に関連するビジネスを展開しています。
今回は、海にちなんだ秀逸なビジネスの具体例を挙げ、成功につなげるコツを探ってみます。
海から生まれたアイデア「食べられるシーグラス〝シーグラスキャンディ〟」
シーグラスの原型は、海を長年漂ってきた瓶やグラスです。海を漂っているうちに割れて小さな破片になり、小さな傷がつくことですりガラスのような質感になります。荒波にもまれることで角は丸くなり、砂浜に打ち上げられたときにはまるで小さな宝石のような「シーグラス」になります。
浜辺の散歩のついでにシーグラスを拾い、フリマサイトで売る人がいます。シーグラスはインテリアやアクセサリーの材料として需要があり、色によっては高額な値段で取引されます。ただ、シーグラスは浜辺に行けばいつでもあるものではなく、シーグラスだけで起業することは難しいでしょう。
ですが、面白いアイデアを見つけました。佐渡で生まれた「食べられるシーグラス」です。海から帰ってきた子どもが「シーグラスが食べられたらいいのに」とつぶやいたことがきっかけで、シーグラスを飴で再現し、「シーグラスキャンディ」を生み出した人がいるのです。地元の障害者就労者施設で商品を作り、店頭販売とネット販売を行っています。(参考:佐渡の新しい観光土産「シーグラスキャンディ」は娘の一言から生まれた)
海が好きだからこそできる「海の写真の販売」
海の近くで暮らす人の中には、海が好きで移住した人もたくさんいます。そこでサーフィン教室をしたり、海の写真を販売したりすることで起業している人もいます。
PIXTA(ピクスタ)などの、写真や動画の素材販売サイトを使えば、プロアマ問わず、好きなものや自然を撮影して、収益を得ることができます。
2つの起業例からわかること
ここからは、2つの起業例から起業成功のコツを探ります。
発想の転換で新商品を開発
「食べられるシーグラス」は、シーグラスを飴で作ったものです。従来のシーグラスは、色によって価値が変わるため、今までは「より高く売れる色のシーグラスを見つけること」=「成功」でした。しかし、この方法は持続可能とは言えません。運や偶然によって業績が決まってしまうビジネスは、とても不安定だからです。
「食べられるシーグラス」は、見た目はシーグラスと同じものを〝食べ物〟に変え、安定生産、早く消費される物に変えることを実現しました。素晴らしい発想の転換ですね。
好きなことは続けられる
マイナビの2022年版意識調査によると、起業した多くの人が「起業した業種を選んだ理由」として「好きなことやものに関われそうだから」を挙げています。さらに「起業するときに重視することは何ですか」という問いに対して約20%の人が「自分のペースで働くこと」を答えています。(参考:マイナビ「【2022年版 意識調査】昨年とは異なる結果に? 国内外の変化を受けて、独立・開業に対する意識はどう変わったのか?」)
起業するときには、つい収入ばかりを重視しがちですが、それだけが起業の価値ではありません。好きなことは続けられます。毎日がとても楽しくなります。好きなことを仕事にすることには賛否両論ありますが、楽しくないことを続けていくのは苦しいですよね。
おわりに
今年は様々な制限が解除、緩和され、久しぶりに楽しい夏になりそうです。起業を考えている人は今のうちに準備を始めて、海の日、そして夏の間に、たくさんのアイデアを出し、商品化してみましょう!
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
★会社員のまま始める起業準備・6ヵ月で起業する!【セミナー@東京/オンライン】
★自分のタイミングで学びたい、セミナーは苦手、というあなたは【動画版】起業セミナー(特典付き)